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風呂から出て、髪も乾かさず冷凍庫を開けた。普段篠崎が冷凍庫をじっくりと見ることはほとんどない。冷凍しておいた食事を解凍することはあるけれど、それらは全て取りやすい手前に置かれているのだ。それも諒の気遣いだった。本当に優しい子だ、と思う。
冷凍庫を最後まで引き出し奥まで見る。冷凍された肉をどけてみると、想像以上に沢山のアイスがあった。
アイスが好き、というより子供の頃の反動か。
「……しのざき?」
「あぁ、沢山あるから何がいいかなと思って。チョコとイチゴがあるよ」
きっとチョコもイチゴも知らないだろう。
「どれがいい?」
選ばせてみようと冷凍庫を見させるけれど、やはり返答はわからないだった。
「じゃあチョコとイチゴを半分こしよう」
「はんぶんこ?」
それも分からないのか、と思うけれど一人っ子で親も不在ならそれも仕方ないだろう。
「うん、はんぶんこ。アイスを持って、ソファに座っていてくれるかな」
「はい!」
お風呂では見れなかった笑顔がようやく見れた。
「冷たい!」
「うん、冷たいな。こっちも食べてごらん」
アイスを掬いスプーンを口元に持って行ってやる。素直に開く口。そっと入れる。
「おいしい!」
「そうか、よかった。沢山食べような」
「……」
「どうした」
諒が俯く。何かまずいことを言っただろうか。
「諒?」
「……本当にママに怒られない?」
「怒られないよ」
「本当?」
「うん、本当」
「……」
「大丈夫、諒くんを怖がらせるものからは俺が守るよ」
「しのざきが?」
「うん。諒くんは何が怖い?」
以前大人の諒に訊いたときはお化けと雷と言っていた。
「……ぴかって」
「ぴか?」
「どーんって、お空が」
「雷か」
「雷?」
「そう。それは雷っていうんだよ。諒くんは雷が怖いんだな。じゃあもし雷が鳴ったら一緒にお布団の中で遊ぼうか」
「お布団の中で?」
「そしたらぴかって光るのもどーんて鳴るのも分からないだろう」
「うん!」
諒はもう安心したようだった。きっと守ってもらえる、ということが嬉しいのだろう。ずっと守ってもらえずに来たから。
「……あのね」
「うん?」
諒の方から話し始めるなんて珍しい。
「ママも怖いの」
「そうか、ママが怖いか」
「あんまり帰ってこないの」
「帰って来てほしい?」
「うん……」
「けど怖いんだろう」
「……お腹、空くから……」
諒が俯いていて良かった、と心から思った。きっと自分は鬼のような顔をしているに違いない。
きっと、お腹が空くことを理由に帰宅を望んでいることを諒は恥じている。賢い子だからそれが普通ではないことにもきっと気付いているのだ。普通なら会いたいからと帰宅を望むはずなのに、食べ物のために望んでいる。それを恥じている。けれど母親が帰ってこないと自分は死んでしまう。
それは生存本能なのだから恥ずかしいことではないと教えてあげたい。けれど難しい言葉では理解できないだろう。諒は雰囲気で感じ取っているだけなのだから。
「そうだな、帰って来てくれないとお腹が空いてしまうな。けれどもう大丈夫だよ。ママがいなくても、俺と一緒にご飯を食べられるだろう」
「……ずっとここに居てもいいの……?」
見た目は大人だ。けれど、今話しているのはたった五歳の子供なのだ。その子供がこんな言葉を発する。自分が居てもいいのか、なんて。きっと普通の子供ならそんな風には考えない。健全な家で育っていれば、居てもいいの?ではなく、帰りたい、帰れないの?と訊くだろう。
「……うん、ここはもう諒くんのおうちなんだよ。諒くんに怖いことをする人はもういないよ」
「ほんと……?」
「うん、本当だよ」
「痛いことは?痛いこともない?」
「ないよ。大丈夫」
「しのざき、痛いことしない?」
「しないよ」
「よかった」
「ママは痛いこともする?」
「ママとおじさん」
「おじさん?」
「いっぱいいる」
母親の彼氏か客だろう。そいつらが、諒を――
「しのざき……」
「あ……」
「……こわいよぉ……」
「すまない、怖くないよ」
怒りの顔を見られてしまった。せっかく安心してもらえるようになってきたのに申し訳ないことをしてしまった。
「大丈夫、諒くんに怒ったんじゃないんだよ。諒くんに酷いことをした人たちに怒ったんだ」
諒は頭をぶつけたときと同じく、声を殺して静かに泣いている。
「諒くん、大丈夫。大丈夫だよ」
アイスで釣ってみるか、と思ったけれど時間が経ったそれはドロドロになってしまっていた。それにしても、なぜこんなに静かに泣くのだろう。
「諒くん」
諒は大粒の涙を流している。怯えている。けれど声は出さない。鼻水を啜る音にさえ気を遣っているようだった。
「……諒くん、驚かせてすまなかった。だっこをしよう」
「ぁ……」
「怖くないよ。痛いこともしない。大丈夫。諒くんをぎゅーってしたいんだ」
「ん……」
諒の身体がこちらは傾く。それを抱き留めた。
「ありがとう。嬉しいよ。俺は諒くんが大好きだから、ずっとこうしていたい」
「ほんと?」
「うん」
「なんで好きなの」
「え?」
「だってママも嫌いって言うのに、どうしてしのざきは好きっていうの」
嫌い、なんて言われて育ったのか――。あまりの悲惨さに胸が痛む。
「理由なんてないんだよ。とにかく諒くんが大好きなんだ」
「なんで」
「理由はないんだよ。諒くんがいいこでも、わるいこでも、俺は諒くんが大好きだ」
「わるいこでも?」
「うん。そうだよ。どんな諒くんでも愛してる」
「ぼく……」
「うん」
諒はそのまま黙ってしまった。子供なりに色々思うところがあるのかもしれない。
すぐに信じてもらえなくてもいい。少しでも子供の諒に響けばいい。
「……アイスが溶けてしまったな。もう一個食べようか」
「……んん」
諒が首を振る。遠慮しているのだろうか。
「じゃあ飲み物飲もうか。ジュースは飲んだことあるかな」
確かカクテル用にと諒のオレンジジュースがあったはずだ。それとも五歳に百パーセントのオレンジジュースは酸っぱいだろうか。
「ジュース?」
「うん、ジュース。知ってるかな」
「あらいさんが飲んでた」
「諒くんは飲んだことがある?」
「ない……」
「いつも何を飲んでる?」
「お水」
予想はしていたけれど、哀しかった。幼い諒はどんな気持ちで教育番組を観ていたのだろう。さっき少し観ただけだけれど、お母さんお父さんに抱っこをしてもらって踊りましょうとか、一緒に真似をしてねとか、そういうフレーズが出て来ていた。それをたった一人、母親の帰ってこない部屋でどんな気持ちで観ていたのだろう。ジュース、お菓子、カレーにから揚げ、そんな言葉もぽんぽん飛び出していた。諒は羨ましいと思いながら観ていたのだろうか。それとも何だろう?と思いながら観ていたのか。空腹を水道水で紛らわしながら。ジュースの味を想像しながら水を飲んだのかもしれない。
「しのざき、いたいの?」
「え?」
「しのざき、どこがいたいの?」
「りょ……」
泣いている、と気付いた。自分が、泣いていた。
「しのざき、だいじょうぶ?」
「……あぁ、大丈夫だよ。ありがとう」
どうしてこんなに優しいのだろう。諒はきっと母親に「大丈夫?」なんて声をかけてもらったことは一度もないだろう。きっとテレビで覚えたのだ。どうしてこんなに優しい子を――。
「しのざき、いたい?」
「大丈夫……大丈夫だよ」
「でもしのざき、」
「うん、諒くんが優しくて嬉しかったんだ。諒くんが大好きすぎて、もっとぎゅーってしたいなって思ったら泣いてしまった」
「ぎゅーしていいよ。一緒にいてあげる」
本当に優しい子だ。諒はこの優しいまま育った。擦れることなく育ったのだ。
「ありがとう」
諒に抱きしめられた。そしていいこいいこと背中を撫でられる。きっとテレビの受け売りなのだろう。親にされたいと思いながら覚えたのだろう。いや、もしかしたら親にしてあげたかったのかもしれない。触れてもらえないから、自分から触れてみようと思ったのかもしれない。
「しのざき、治った?」
「うん、ありがとう。……ジュース飲もうか」
「うん!」
にこにこ笑っている。可愛い。無邪気な笑顔だ。この笑顔を守りたい。
冷凍庫を最後まで引き出し奥まで見る。冷凍された肉をどけてみると、想像以上に沢山のアイスがあった。
アイスが好き、というより子供の頃の反動か。
「……しのざき?」
「あぁ、沢山あるから何がいいかなと思って。チョコとイチゴがあるよ」
きっとチョコもイチゴも知らないだろう。
「どれがいい?」
選ばせてみようと冷凍庫を見させるけれど、やはり返答はわからないだった。
「じゃあチョコとイチゴを半分こしよう」
「はんぶんこ?」
それも分からないのか、と思うけれど一人っ子で親も不在ならそれも仕方ないだろう。
「うん、はんぶんこ。アイスを持って、ソファに座っていてくれるかな」
「はい!」
お風呂では見れなかった笑顔がようやく見れた。
「冷たい!」
「うん、冷たいな。こっちも食べてごらん」
アイスを掬いスプーンを口元に持って行ってやる。素直に開く口。そっと入れる。
「おいしい!」
「そうか、よかった。沢山食べような」
「……」
「どうした」
諒が俯く。何かまずいことを言っただろうか。
「諒?」
「……本当にママに怒られない?」
「怒られないよ」
「本当?」
「うん、本当」
「……」
「大丈夫、諒くんを怖がらせるものからは俺が守るよ」
「しのざきが?」
「うん。諒くんは何が怖い?」
以前大人の諒に訊いたときはお化けと雷と言っていた。
「……ぴかって」
「ぴか?」
「どーんって、お空が」
「雷か」
「雷?」
「そう。それは雷っていうんだよ。諒くんは雷が怖いんだな。じゃあもし雷が鳴ったら一緒にお布団の中で遊ぼうか」
「お布団の中で?」
「そしたらぴかって光るのもどーんて鳴るのも分からないだろう」
「うん!」
諒はもう安心したようだった。きっと守ってもらえる、ということが嬉しいのだろう。ずっと守ってもらえずに来たから。
「……あのね」
「うん?」
諒の方から話し始めるなんて珍しい。
「ママも怖いの」
「そうか、ママが怖いか」
「あんまり帰ってこないの」
「帰って来てほしい?」
「うん……」
「けど怖いんだろう」
「……お腹、空くから……」
諒が俯いていて良かった、と心から思った。きっと自分は鬼のような顔をしているに違いない。
きっと、お腹が空くことを理由に帰宅を望んでいることを諒は恥じている。賢い子だからそれが普通ではないことにもきっと気付いているのだ。普通なら会いたいからと帰宅を望むはずなのに、食べ物のために望んでいる。それを恥じている。けれど母親が帰ってこないと自分は死んでしまう。
それは生存本能なのだから恥ずかしいことではないと教えてあげたい。けれど難しい言葉では理解できないだろう。諒は雰囲気で感じ取っているだけなのだから。
「そうだな、帰って来てくれないとお腹が空いてしまうな。けれどもう大丈夫だよ。ママがいなくても、俺と一緒にご飯を食べられるだろう」
「……ずっとここに居てもいいの……?」
見た目は大人だ。けれど、今話しているのはたった五歳の子供なのだ。その子供がこんな言葉を発する。自分が居てもいいのか、なんて。きっと普通の子供ならそんな風には考えない。健全な家で育っていれば、居てもいいの?ではなく、帰りたい、帰れないの?と訊くだろう。
「……うん、ここはもう諒くんのおうちなんだよ。諒くんに怖いことをする人はもういないよ」
「ほんと……?」
「うん、本当だよ」
「痛いことは?痛いこともない?」
「ないよ。大丈夫」
「しのざき、痛いことしない?」
「しないよ」
「よかった」
「ママは痛いこともする?」
「ママとおじさん」
「おじさん?」
「いっぱいいる」
母親の彼氏か客だろう。そいつらが、諒を――
「しのざき……」
「あ……」
「……こわいよぉ……」
「すまない、怖くないよ」
怒りの顔を見られてしまった。せっかく安心してもらえるようになってきたのに申し訳ないことをしてしまった。
「大丈夫、諒くんに怒ったんじゃないんだよ。諒くんに酷いことをした人たちに怒ったんだ」
諒は頭をぶつけたときと同じく、声を殺して静かに泣いている。
「諒くん、大丈夫。大丈夫だよ」
アイスで釣ってみるか、と思ったけれど時間が経ったそれはドロドロになってしまっていた。それにしても、なぜこんなに静かに泣くのだろう。
「諒くん」
諒は大粒の涙を流している。怯えている。けれど声は出さない。鼻水を啜る音にさえ気を遣っているようだった。
「……諒くん、驚かせてすまなかった。だっこをしよう」
「ぁ……」
「怖くないよ。痛いこともしない。大丈夫。諒くんをぎゅーってしたいんだ」
「ん……」
諒の身体がこちらは傾く。それを抱き留めた。
「ありがとう。嬉しいよ。俺は諒くんが大好きだから、ずっとこうしていたい」
「ほんと?」
「うん」
「なんで好きなの」
「え?」
「だってママも嫌いって言うのに、どうしてしのざきは好きっていうの」
嫌い、なんて言われて育ったのか――。あまりの悲惨さに胸が痛む。
「理由なんてないんだよ。とにかく諒くんが大好きなんだ」
「なんで」
「理由はないんだよ。諒くんがいいこでも、わるいこでも、俺は諒くんが大好きだ」
「わるいこでも?」
「うん。そうだよ。どんな諒くんでも愛してる」
「ぼく……」
「うん」
諒はそのまま黙ってしまった。子供なりに色々思うところがあるのかもしれない。
すぐに信じてもらえなくてもいい。少しでも子供の諒に響けばいい。
「……アイスが溶けてしまったな。もう一個食べようか」
「……んん」
諒が首を振る。遠慮しているのだろうか。
「じゃあ飲み物飲もうか。ジュースは飲んだことあるかな」
確かカクテル用にと諒のオレンジジュースがあったはずだ。それとも五歳に百パーセントのオレンジジュースは酸っぱいだろうか。
「ジュース?」
「うん、ジュース。知ってるかな」
「あらいさんが飲んでた」
「諒くんは飲んだことがある?」
「ない……」
「いつも何を飲んでる?」
「お水」
予想はしていたけれど、哀しかった。幼い諒はどんな気持ちで教育番組を観ていたのだろう。さっき少し観ただけだけれど、お母さんお父さんに抱っこをしてもらって踊りましょうとか、一緒に真似をしてねとか、そういうフレーズが出て来ていた。それをたった一人、母親の帰ってこない部屋でどんな気持ちで観ていたのだろう。ジュース、お菓子、カレーにから揚げ、そんな言葉もぽんぽん飛び出していた。諒は羨ましいと思いながら観ていたのだろうか。それとも何だろう?と思いながら観ていたのか。空腹を水道水で紛らわしながら。ジュースの味を想像しながら水を飲んだのかもしれない。
「しのざき、いたいの?」
「え?」
「しのざき、どこがいたいの?」
「りょ……」
泣いている、と気付いた。自分が、泣いていた。
「しのざき、だいじょうぶ?」
「……あぁ、大丈夫だよ。ありがとう」
どうしてこんなに優しいのだろう。諒はきっと母親に「大丈夫?」なんて声をかけてもらったことは一度もないだろう。きっとテレビで覚えたのだ。どうしてこんなに優しい子を――。
「しのざき、いたい?」
「大丈夫……大丈夫だよ」
「でもしのざき、」
「うん、諒くんが優しくて嬉しかったんだ。諒くんが大好きすぎて、もっとぎゅーってしたいなって思ったら泣いてしまった」
「ぎゅーしていいよ。一緒にいてあげる」
本当に優しい子だ。諒はこの優しいまま育った。擦れることなく育ったのだ。
「ありがとう」
諒に抱きしめられた。そしていいこいいこと背中を撫でられる。きっとテレビの受け売りなのだろう。親にされたいと思いながら覚えたのだろう。いや、もしかしたら親にしてあげたかったのかもしれない。触れてもらえないから、自分から触れてみようと思ったのかもしれない。
「しのざき、治った?」
「うん、ありがとう。……ジュース飲もうか」
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