篠崎×安西(旧カルーアミルク2)(R-18)

gooneone(ごーわんわん)

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 篠崎に撫でられながらの射精をしてから一週間。気持ち良いことが忘れられず、毎日たくさんのキスをおねだりして、そして甘やかすように全てを与えられ、幸せな気持ちとドキドキした気持ちのまま過ごしたせいか、またあっという間に週末が来た。
「おかえり」
「ただいま」
 あれ以来、時折思い出したように勃起するようになった。けれどそれはキスの度、寝起きの度、というわけではない。興奮しても起たないのに、何でもないときに起ったりと、多分まだ不具合みたいな感じで興奮と下半身の回路が繋がってないような感じだ。
 幸いなのは仕事中や外で勃起してしまうことがなかったこと。きっと気を張っているからだろう。つまり家では気が抜けているということだ。気を抜ける自宅があるというのは幸せだと思う。急な勃起に驚くこともあったけれど。
「早かったな」
「ええ、思ったよりスムーズに仕事が進んで」
 話しながらリビングに向かう。最近は少しだけ忙しかった。だから今夜も残業になるかと思っていて出勤のときにも篠崎にそう告げていたのだけれど幸い定時を回った辺りで退勤することができた。
「体調が悪いわけではないな?」
「ええ、大丈夫です」
 こうして心配をしてもらうなんて、過去あっただろうか。親と住んでいたときの記憶はほとんどないけれど、施設に送られた――そもそも捨てられた――時点で体調を気にしてもらえる環境ではなかっただろうし、施設でも子供の人数とスタッフの人数を考えるとギリギリだった。病弱だったり、精神的に不安定な子供もたくさんいたからこうして気にかけてもらったという記憶はない。施設を出てからは独り暮らしなので、やはりこうして気に掛けてくれたのは篠崎だけだ。篠崎だけ。温かい居場所。
「せっかく早く帰れたんだ。ゆっくりお風呂に入っておいで。食事の支度はしておこう。諒の手料理を解凍するだけだが」
「せっかく早く帰れたんですから、僕が作りますよ。お昼も冷凍物でしょう」
 篠崎の平日の昼食は、安西が週末に作って冷凍しておいたものだ。夜まで冷凍では申し訳ない。
「いいんだ。それよりゆっくりする時間がほしい」
「ぁ……」
 さすがにもう、その意味がわからない安西ではない。
「え、と、じゃあ、シャワー……」
 恥ずかしい。ただ仕事の後に帰宅してお風呂に入る、それだけなのに。残暑が厳しいせいでお湯に浸かるんじゃなくシャワーだけ、というだけなのに、その単語に生々しさを感じてしまう。
「うん、行っておいで」
 こういうとき場数の違いだなと思ってしまう。篠崎はシャワーという言葉一つに照れたりはしない。自分の性器を見られることへの羞恥すらない。
「は、はい」
 まるで歩き方を忘れてしまったかのようにぎくしゃくする。恥ずかしい。これでは意識してますって身体で表現してしまっているようなものだ。
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