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草薙家のあさ3
しおりを挟む「私も優斗も今日は休みを取ることができなくて」
「うーん、優斗兄さんと詩織姉さんは仕方ないよ」
「でも、うちも先週のシフトの借りがあるからなぁ~」
悶々と二人で話していると、遅ればせながら長男と三男が降りてきた。短い会話をしながら、男二人は既に外へ出かける身支度を完璧に済ませている。
「あら。優斗、あおい、おはよう。ご飯できてるわ」
詩織はテキパキと三人分のスープをよそい始める。熱々のお椀を受け取ると、三人はそれぞれ着席した。
詩織だけは、未だに自分の分に手をつけない。
「いつもありがとう、早速いただくよ」
「っす」
「いただきまーす」
家を出るのが早い三人は、いつも通り食を囲む。
双子の機嫌も今のところは大丈夫そうで安心だ。
「詩織、流歌はまだ寝ていたよ。さっき見てきた」
目玉焼きを箸の先で器用に二つに割りながら、優斗が落ち着き払った声音で伝える。台所で食器を仕舞っていた詩織は、それを知ってほっと胸を撫で下ろした。
「良かった、最近はあまり眠れていなかったから」
「だいぶ疲れていたんだろうね」
「──────でもよ、あいつ」
緩やかな兄と姉の会話に、突然あおいが割り込む。
コップの麦茶を一気に飲み干したあおいは、不機嫌な表情を露わにグラスを置いた。大きな振動が机上を這い、両隣に座っていた優斗と陽菜はビクッとする。
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