俺たちは、壊れた世界の余白を埋めている。

惟光

文字の大きさ
43 / 64

第22話 世はこともなし

しおりを挟む
#第22話 世はこともなし


――遠くで、サイレンが鳴っていた。

焦点の合わないまぶたの裏に、じわりと差し込むような音。
それは夢の中にまで滲み出す、現実の匂いだった。

ルカは、重たいまぶたをゆっくりと開いた。
天井が、白かった。
目に痛いほど無機質で、どこかで見たことのある……医務室の天井。

(……俺、生きてる……?)

喉が焼けるように痛む。
肺の奥がまだ、燻されたように熱くて、浅い呼吸しかできなかった。

動かない指先に、神経を送りながら、視線だけを横に向ける。

隣のベッドに――いた。
ナオ。

「……ナオ……」

掠れた声で名を呼んだ瞬間、

「……っ、ん……」

ナオの眉がわずかに寄った。
目蓋が揺れ、彼もまた、ゆっくりと現実に引き戻される。

「……ぐ……っ……」

目を開けた直後、苦しげに眉根を寄せる。
痛みに喘ぐように、ナオが体をわずかに丸めると、肋骨に包帯が巻かれているのが見えた。

「……バカ、無理すんなって……」

声は掠れて、上擦る。
喉も、心も、上手く動いてくれない。

ただ――ほんの一瞬だけ視線が交わると、
ナオの瞳が、微かに揺れた。
それだけが――唯一、救いだった。
少しだけ、ほんの少しだけ、ほっとした。

……けど。
――思い出してしまう。

あの毒煙。
蜂須賀の笑い声。
最後の、血泡まじりの崩れ落ちる姿。
その死に顔に浮かんだ、皮肉な笑み。

そして、自分の叫び。

「……っ……」

ルカは、シーツを握り締めた。
白い布に、指が食い込む。
血が滲みそうなほど強く、拳を震わせた。

口を開こうとしても、言葉が出ない。
喉の奥が焼け付いて、声にするには、まだ早すぎる。

ただ――
「また、手が届かなかった」
その実感だけが、じわじわと胸を浸食していく。

ナオもまた、向こうの壁を向いたまま、何も言わなかった。
とても……静かだった。


コン、コン――
控えめなノック音のあと、静かに扉が開いた。

「……あぁ、気がついたんだね。お疲れ様。」

医務室の白に溶け込むような白衣姿で、ミツが現れる。
目の奥に浮かぶ光は、ほんのわずかに柔らかかった。

二人とも、すぐには彼の方を見られなかった。

ほんの少しの沈黙のあと、ルカがぎこちなく口角を上げる。
けれど、それは“笑顔”にはなりきれず、どこか引きつった痛みの形をしていた。

「……わり。……ダメだったわ。」

ミツは、少しだけ肩をすくめて、微笑む。

「生きてれば、及第点だ。……どんな時でも、ね。」

それから、手元のタブレットに視線を落とし、淡々と告げる。

「とりあえず、今はしばらく安静が必要。
骨折の処置は済んでるけど、動いたら折れ直すレベルだよ。
……君は、すぐ歩き回りそうだけど。」

目線をナオにやったあと、ふと、視線をルカへ。

「それと……噛み跡。どこの駄犬が、やったのかな。」

一拍置いて、口の端だけで笑う。

「雑菌、思いっきり入って腫れてる。
見た目より地味に痛いでしょ?しばらく痛むよ。」

ナオが、視線だけルカを見る。
ルカはその気配に気づき、目をそらして――小さく肩をすくめた。

「……それは……わりぃ……」
「全く……元気になったら、正しい対処を教えなきゃな。」

ミツは、冗談めかしてそう言ったが、声はやっぱりどこか優しかった。

「――蜂須賀の件は、こっちで処理してる。
依頼主にも報告済みだ、君たちは休んでていい。」

タブレットを閉じて、息を吐く。

「……全部終わった、ってことにしておこう。少なくとも今は、ね。」

そして、軽く手を振る。

「じゃ、僕はもう行くよ。
眠れるときに、ちゃんと眠っといて。
……それと、ちゃんと、"届いたこと"に目を向けるように。」

そう言い残し、ミツは静かに扉の向こうへと姿を消した。
扉が閉まる音がして、再び部屋に静けさが戻る。

ルカが、ふと顔を上げる。

――遠ざかるサイレンの音。

まるで、さっきまで自分たちがいた場所から、何かを運び去っていくようだった。

(……あれも、誰かの――)

誰かの終わりか。
誰かの、“届かなかった”先の音か。
そしてそれは…自分の手から、零れた何か、か。

ルカは小さく息を吸って、吐いた。
胸の奥がまだ痛い。
肺も喉も焼けたまま、鈍い虚脱感が全身に残っている。

「……もっと、いくらでも……他にやりようが、あっただろ……」

ぽつりと、ルカの唇から零れた声は、
痛みを噛み殺すような、乾いた呟きだった。

誰に向けたわけでもない。
ただ、奥底に沈んでいくような、自己問答の断片。

視線は、まだ乾ききらない夜の残滓を映すように、空の一点を彷徨っていた。

「……蜂須賀に……何ひとつ、責任を取らせられなかった。
ただ、楽なほうに――逃げられちまった。」

掠れた声が、喉の奥で震える。
唇の端が、悔しさにひくついた。

「何も吐かせられなかった。……根っこは、断ててねぇ。
……俺が潰したのは、膿の一つに過ぎねぇんだ。」

上に“誰か”がいると、蜂須賀は口にしていた。
ならばきっと、どこかでまた、同じ薬が出回る。
また誰かが壊れて、また、間に合わなくなる。

「……どれだけ暴いても、どれだけ戦っても、追いつかねぇ……」

現実を噛み締めるたびに、胸の内側が、じわじわと軋んでいく。

拳が、シーツの上でわずかに震える。
それでも、何も掴めないまま――。

「……俺、結局……また、届かなかったんだよ。」

吐き捨てるように落とした声に、悔しさと、諦めきれない祈りが滲んでいた。

ルカは、目を伏せる。
指の隙間から、掴めなかった何かが、静かに、こぼれ落ちていった。

ナオは、それにすぐ返せなかった。
しばらく黙ったまま、天井へ視線を向け、ひとつ、ゆっくりと息を吐く。

「――でも、あの街では、止まったよ。
少なくとも、今はな。」

その声は、祈りのように穏やかで。
否定でも慰めでもなく、ただ、並んで立つ者の言葉だった。

「……また綻びを見つけたら、その時は、また一緒に潰せばいい。
――同じ轍は踏まねぇ。……それで、いい。」

静かなその響きに、ルカのまぶたが、かすかに揺れた。
脳裏をかすめたのは――
いつか聞いた、あの人の声。

《手の届くところから、ひとつひとつやるんだよ。
やるしかねぇんだよ。》

朝焼けを背にしていた、広い背中。
踏み出したその背中を、黙って見送ったあの朝を。

(……そっか。
親父も、こういう朝を――何度も、迎えてたのか。)

ぽつりと、ルカが呟いた。

「……世は、こともなし……か。」

それは、かつてナオが言った言葉。
静かに、胸の奥へと落ちていく。

ナオはその声に目を細め、ほんの少しだけ、微笑んだ。

「……あぁ、そうだな。」

その声音は、どこか、
遠くを見るような気配を纏っていた。

「でも――」

ルカの声が、ふと、柔らかく落ちる。
今までとは違う。擦れも、震えもない。
落ち着いていて、冷静で、どこか澄んだ声だった。

「俺……お前が隣にいて、助かったよ。」

ゆっくりと、ナオに顔を向ける。
薄明かりに照らされたその瞳には、
微かに――それでも確かに、光が戻っていた。

「……あいつは、結局“逃げただけ”だった。
でも、俺は――」

視線が、ナオを正面から捉える。
どこまでも真っ直ぐで、濁りがなかった。
迷いも、歪みも、もうなかった。

「――お前がいたから、今回は逃げなかった。
俺の“手の届くところ”に、お前がいてくれて、……良かった。」

その言葉が空に溶けていくのと同時に、
ふっと、静けさが訪れる。

だが、それは苦しい静けさではなかった。
ただ、心が深く沈んで、落ち着くような静けさだった。

ルカの口元が、ゆっくりと緩む。
いつもの軽口とは違う。
強がりでも、照れ隠しでもない。

まるで――心の底からこぼれたような、
少しだけ困ったように、くしゃっと笑う、
飾らない笑顔だった。

「……やっぱ俺、お前がいなきゃ、ダメだわ。」

その一言に、ナオの目が、わずかに大きく開いた。

ほんの一瞬だけ。
驚きと戸惑いが、喉に引っかかったように、言葉が出ない。

次の瞬間――彼は、ふいと顔を背ける。
肩がわずかに震えたようにも見えたが、
すぐに押し殺すように、静かに息を吐く。

「……だろ、ハニー。」

苦笑いにも聞こえる声が、背中越しに落ちてきた。

「……あぁ。……ただいま、ダーリン。」


――だが、その背中の向こう。
ナオは、片手で自分の顔を覆っていた。

指の隙間から覗く瞳は、どこか見開かれていて、
口元は――にやりと、歪んでいた。

(やっと――ここに、立てたんだ。)

それは、確かに歓喜だった。
けれど――

(なのに、なんでだよ……)

その笑みは、一瞬で崩れ落ちた。
自分でも気づきたくなかった感情が、
胸の底から、這い上がってくる。

(こんなに嬉しいのに。
どうして、ルカと“同じ顔”が……返せない?)

息が詰まる。
嬉しさと、それ以上の――何か。

指先が、小さく震えていた。


――夜が、明ける。
痛みも、救いも、嘘も、すべて抱えたまま。

それでもふたりは、
傷だらけのまま、また“隣”に立つ。


── 第1シーズン 完 ──
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】『左遷女官は風花の離宮で自分らしく咲く』 〜田舎育ちのおっとり女官は、氷の貴公子の心を溶かす〜

天音蝶子(あまねちょうこ)
キャラ文芸
宮中の桜が散るころ、梓乃は“帝に媚びた”という濡れ衣を着せられ、都を追われた。 行き先は、誰も訪れぬ〈風花の離宮〉。 けれど梓乃は、静かな時間の中で花を愛で、香を焚き、己の心を見つめなおしていく。 そんなある日、離宮の監察(監視)を命じられた、冷徹な青年・宗雅が現れる。 氷のように無表情な彼に、梓乃はいつも通りの微笑みを向けた。 「茶をお持ちいたしましょう」 それは、春の陽だまりのように柔らかい誘いだった——。 冷たい孤独を抱く男と、誰よりも穏やかに生きる女。 遠ざけられた地で、ふたりの心は少しずつ寄り添いはじめる。 そして、帝をめぐる陰謀の影がふたたび都から伸びてきたとき、 梓乃は自分の選んだ“幸せの形”を見つけることになる——。 香と花が彩る、しっとりとした雅な恋愛譚。 濡れ衣で左遷された女官の、静かで強い再生の物語。

【完結】結界守護者の憂鬱なあやかし幻境譚 ~平凡な男子高校生、今日から結界を繕います~

御崎菟翔
キャラ文芸
​【平凡な高校生 × 妖従者たちが紡ぐ、絆と成長の主従現代和風ファンタジー!】 「選ぶのはお前だ」 ――そう言われても、もう引き返せない。 ​ごく普通の高校生・奏太(そうた)は、夏休みのある日、本家から奇妙な呼び出しを受ける。 そこで待っていたのは、人の言葉を話す蝶・汐(うしお)と、大鷲・亘(わたり)。 彼らに告げられたのは、人界と異界を隔てる結界を修復する「守り手」という、一族に伝わる秘密の役目だった。 ​「嫌なら断ってもいい」と言われたものの、放置すれば友人が、家族が、町が危険に晒される。 なし崩し的に役目を引き受けた奏太は、夜な夜な大鷲の背に乗り、廃校や心霊スポットへ「出勤」することに! ​小生意気な妖たちに絡まれ、毒を吐く蛙と戦い、ついには異世界「妖界」での政変にまで巻き込まれていく奏太。 その過程で彼は、一族が隠し続けてきた「残酷な真実」と、従姉・結(ゆい)の悲しい運命を知ることになる―― ​これは、後に「秩序の神」と呼ばれる青年が、まだ「ただの人間」だった頃の、始まりの物語。 ​★新作『蜻蛉商会のヒトガミ様』 この物語から300年後……神様になった奏太の物語も公開中! https://www.alphapolis.co.jp/novel/174241108/158016858

ユニークアイテムな女子(絶対的替えの効かない、唯一無二の彼女)「ゆにかの」

masuta
キャラ文芸
恋と友情、そして命を懸けた決断。青春は止まらない。 世界を股にかける財閥の御曹司・嘉位は、U-15日本代表として世界一を経験した天才投手。 しかし、ある理由で野球を捨て、超エリート進学校・和井田学園へ進学する。 入学式の日、偶然ぶつかった少女・香織。 彼女は、嘉位にとって“絶対的替えの効かない、唯一無二の存在”だった。 香織は、八重の親友。 そして八重は、時に未来を暗示する不思議な夢を見る少女。 その夢が、やがて物語を大きく動かしていく。 ゴールデンウィーク、八重の見た夢は、未曾有の大災害を告げていた。 偶然か、必然か……命を守るために立ち上がる。 「誰も欠けさせない」という信念を胸に走り続ける。 やがて災害を未然に防ぎ、再びグラウンドへと導く。 その中で、恋もまた静かに進んでいく。 「ずっと、君が好きだった」告白の言葉が、災害と勝負を越えた心を震わせる。 それぞれの想いが交錯し、群像劇は加速する。 一人ひとりが主人公。人生に脇役はいない。 現代ファンタジーとリアルが交錯する青春群像劇。 本作は小説家になろう、オリジナル作品のフルリメイク版です。

後宮なりきり夫婦録

石田空
キャラ文芸
「月鈴、ちょっと嫁に来るか?」 「はあ……?」 雲仙国では、皇帝が三代続いて謎の昏睡状態に陥る事態が続いていた。 あまりにも不可解なために、新しい皇帝を立てる訳にもいかない国は、急遽皇帝の「影武者」として跡継ぎ騒動を防ぐために寺院に入れられていた皇子の空燕を呼び戻すことに決める。 空燕の国の声に応える条件は、同じく寺院で方士修行をしていた方士の月鈴を妃として後宮に入れること。 かくしてふたりは片や皇帝の影武者として、片や皇帝の偽りの愛妃として、後宮と言う名の魔窟に潜入捜査をすることとなった。 影武者夫婦は、後宮内で起こる事件の謎を解けるのか。そしてふたりの想いの行方はいったい。 サイトより転載になります。

後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~

菱沼あゆ
キャラ文芸
 突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。  洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。  天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。  洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。  中華後宮ラブコメディ。

白苑後宮の薬膳女官

絹乃
キャラ文芸
白苑(はくえん)後宮には、先代の薬膳女官が侍女に毒を盛ったという疑惑が今も残っていた。先代は瑞雪(ルイシュエ)の叔母である。叔母の濡れ衣を晴らすため、瑞雪は偽名を使い新たな薬膳女官として働いていた。 ある日、幼帝は瑞雪に勅命を下した。「病弱な皇后候補の少女を薬膳で救え」と。瑞雪の相棒となるのは、幼帝の護衛である寡黙な武官、星宇(シンユィ)。だが、元気を取り戻しはじめた少女が毒に倒れる。再び薬膳女官への疑いが向けられる中、瑞雪は星宇の揺るぎない信頼を支えに、後宮に渦巻く陰謀へ踏み込んでいく。 薬膳と毒が導く真相、叔母にかけられた冤罪の影。 静かに心を近づける薬膳女官と武官が紡ぐ、後宮ミステリー。

「お前みたいな卑しい闇属性の魔女など側室でもごめんだ」と言われましたが、私も殿下に嫁ぐ気はありません!

野生のイエネコ
恋愛
闇の精霊の加護を受けている私は、闇属性を差別する国で迫害されていた。いつか私を受け入れてくれる人を探そうと夢に見ていたデビュタントの舞踏会で、闇属性を差別する王太子に罵倒されて心が折れてしまう。  私が国を出奔すると、闇精霊の森という場所に住まう、不思議な男性と出会った。なぜかその男性が私の事情を聞くと、国に与えられた闇精霊の加護が消滅して、国は大混乱に。  そんな中、闇精霊の森での生活は穏やかに進んでいく。

皇帝陛下の寵愛は、身に余りすぎて重すぎる

若松だんご
恋愛
――喜べ、エナ! お前にも縁談が来たぞ! 数年前の戦で父を、病で母を亡くしたエナ。 跡継ぎである幼い弟と二人、後見人(と言う名の乗っ取り)の叔父によりずっと塔に幽閉されていたエナ。 両親の不在、後見人の暴虐。弟を守らねばと、一生懸命だったあまりに、婚期を逃していたエナに、叔父が(お金目当ての)縁談を持ちかけてくるけれど。 ――すまないが、その縁談は無効にさせてもらう! エナを救ってくれたのは、幼馴染のリアハルト皇子……ではなく、今は皇帝となったリアハルト陛下。 彼は先帝の第一皇子だったけれど、父帝とその愛妾により、都から放逐され、エナの父のもとに身を寄せ、エナとともに育った人物。 ――結婚の約束、しただろう? 昔と違って、堂々と王者らしい風格を備えたリアハルト。驚くエナに妻になってくれと結婚を申し込むけれど。 (わたし、いつの間に、結婚の約束なんてしてたのっ!?) 記憶がない。記憶にない。 姉弟のように育ったけど。彼との別れに彼の無事を願ってハンカチを渡したけれど! それだけしかしてない! 都会の洗練された娘でもない。ずっと幽閉されてきた身。 若くもない、リアハルトより三つも年上。婚期を逃した身。 後ろ盾となる両親もいない。幼い弟を守らなきゃいけない身。 (そんなわたしが? リアハルト陛下の妻? 皇后?) ずっとエナを慕っていたというリアハルト。弟の後見人にもなってくれるというリアハルト。 エナの父は、彼が即位するため起こした戦争で亡くなっている。 だから。 この求婚は、その罪滅ぼし? 昔世話になった者への恩返し? 弟の後見になってくれるのはうれしいけれど。なんの取り柄もないわたしに求婚する理由はなに? ずっと好きだった彼女を手に入れたかったリアハルトと、彼の熱愛に、ありがたいけれど戸惑いしかないエナの物語。

処理中です...