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冒険者の町
ケインの成長
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助けたケインのパーティーもアルテミス達に合流して4人パーティーになった。
ノンビリと依頼をこなしつつランクもFランクに上がり、例のフルティ鉱山の攻略へ踏み出した。
フルティ鉱山は初級ダンジョンとしては異例の未攻略のダンジョンである。
現在も下に向かって成長中であり、その最下層は未だに確認されていない。
=フルティ鉱山BF13=
「プロテクション」
アルテミスが錫杖を掲げると、暖かい光が溢れケイン達を包み込む。
「おお!」
ケインがミノラットと言われる鼠頭、人体の筋肉質なモンスターを切りつける。
ミノラットは反射的にケインの胴を鉄の斧で横薙ぎするが、ケインの胴と斧の間に光の膜が表れ、斧を防いだ。
「ケインいけるよ」
「了解」
ケインがミノラットを蹴り飛ばし、距離をあけるとマチェットが魔力矢を放ち、リリーが風の刃を合わせて放った。
風の刃と魔力矢が融合して、大きな風のドームができ、魔物を封じ込めあっと言う間に切り倒してしまう。
「やった!」
ケインとマチェットがドロップアイテムを回収して、アルテミスとリリーが周囲を警戒する。
「最近ミノラットの数が多いよね~」
「そうですね、多分ミノラットジェネラルが居るのかも知れませんね」
「うへ~ジェネラルなんて出たら最悪ですよ~」
ミノラットジェネラルはダンジョンのボスとして出てくるのだが、極稀にミノラットから進化したものが表れる事が有るという。
「回収も終ったぞい」
「レアドロップが2つもありましたよ!この調子なら2階下のボスもいけそうです」
「こりゃ、調子に乗るでないわ。少しきな臭さがある、慎重に進むべきじゃな」
「私達もそう言ってたんです、今日も遅いですし一旦帰りませんか?」
「そうね、帰りましょう」
アルテミスに言われ、渋々だがケインも引き下がり、ポータルの魔法で鉱山の外に出ると、オルフェの町に戻って行った。
「は~凄いですね、今日一日でこんなに・・・あ!レアドロップも」
この日換金が10万を超えた。
「す、すげぇ、もう少し進んでいたら・・・」
「ダメですよ、明日一日休んでから先に進みましょう」
「・・・はい」
調子よく進みすぎたのか、ケインは若干不満そうにしていたが頷き、それぞれ買出しなどをするためにその場で解散した。
「しかし、ケインはまだ若いですな」
「ええ、誰でもそんな時期はありますよ」
マチェットとアルテミスは町を見渡せる位置にあるレストランで食事をしつつ、今後の方針を話し合っていた。
「次はボス攻略挑戦もありかもしれませんの」
「そうですね、それを切欠に少し周りが見えるようになれば良いのですが」
「ケインは調子のりだから、無理かな?村にいた時から変わってないよ~」
二人の後ろからリリーがやって来て声をかけてきた。
「あら?お買い物は良いの?」
「はい♪新しい杖を買っちゃいました」
そう言って深い真紅の魔石が杖の頭に嵌め込まれツタが絡まったようにデザインされた杖を取り出して見せた。
「まぁ!可愛いですね。私も新しくしたいのですが、ヘパイストお兄様とアメノヒトツお兄様の合作で他の方が怖がって売ってくれないのです」
そう言って頬に手を当ててため息をつくアルテミスに、マチェットもリリーも
「鍛冶神様と装飾神様の合作を超える物があるわけ無いじゃろう!」
「あれ、オリハルコンとヒヒイロガネで作られた物だと思っていたけど・・・
二神様がお作りになられたのって・・・伝説級?」
と心の中で突っ込みを入れていた。
「!アルテミス様ケインの奴がどうやら先走ったようですぞ」
「仕方ないですね」
「も~ケインたら」
そう言って三人もケインを追うべく店を後にした。
ケインの告白
俺はまだ疲れてないし、もう少し稼げると思っていた。
それに、アルテミス様をお守りするのには、間違いなく俺達が強くならなければいけないのに、臆病風に吹かれ、アルテミス様がお優しいのを良いことに探索を切り上げた二人は間違っている。
俺はそう信じて疑っていなかった。
「俺はもっと強くなる」
探索を始めて暫く経ち、俺は自分の不調に頭を悩ませていた。
ついさっきは切り裂くことの出来たミノラットの体にほとんど刃が通らない。
その上振り下ろされる斧が重い、どうにか一匹を相手にするのがやっとだった。
「は!聖女の加護・・・」
そうだった。聖女の加護はパーティーのステータスを8割り増しにする、調子に乗っていた。
俺は頭を殴られたような衝撃を受け、大いに後悔した。
俺は来た道を引き返そうと振り向いた。その目線の先には青い鎧を着て、ウォーアックスを持ったミノラットよりも一回り大きなミノラットが立っていた。
「ジュジュゥ」
「マジかよ、ジェネラルじゃねぇか」
俺は徐々に後ろに下がりつつ迎撃体制をとっていたが、ついにドンつきに当たってしまう。
「やるしかねぇか・・・」
改めてロングソードを構える。
「ジュジャ」
俺の肩口に向かって力強い一撃を打ち込んできた。
すかさず剣を斜めにして膝を落として受け流そうとするが、あまりの勢いで剣とショルダーアーマーを切り飛ばされる。
激しい痛みに動けず、苦痛で声を上げてしまう。
「ぐぅ」
ジェネラルはそんな俺をニヤニヤと見下ろし、トドメを刺すべく斧を振りかぶった。
「やれやれ、ケイン、月は出ておるかの?」
後ろからジェネラルに炎の矢が刺さり、その後ろからマチェットが姿を現した。
「少しは反省してよ、バカケイン」
さらにリリーが俺が欲しがっていた黒鋼鉄のロングソードを差し出してきた。
「リリー、マチェット!」
俺が声を上げると二人の間から、アルテミス様が姿を現した。
「さて、ミノラットジェネラル、月は出ていますか?」
その声は少し怒っている様な、それでいて、全ての心を掴む様な美しい声だった。
「ジュジュアァ」
炎の矢を受けて怒り心頭なジェネラルは、アルテミス様に一気に斧を振り下ろした。
「リフレクトプロテクション」
攻撃をそのまま反射されてジェネラルが吹き飛ばされる。
「さて・・・ケイン。
皆に迷惑をかけたのです、何か言うことがあるでしょう?」
アルテミス様の目が俺を真っ直ぐに捕えて離さない。
「みんなごめん、俺調子に乗っていた。
これからは皆の話を確り聞くよ」
「もう、次は無いからね!」
「次からは気をつけることじゃ」
そう言って二人は俺を挟むように立ってくれた。
泣きそうなほどありがたかった。
「さてさて、もう少し戦闘は出来るか?
出来るなら、このまま倒してしまうかの?」
「グズ、勿論だ、行くぞ!」
「調子良いんだから」
「では、プロテクション」
アルテミス様は錫杖を掲げ光の防御魔法を掛けてくれた。
その後は圧倒的だった。マチェットがジェネラルの四肢に矢を打ち込み動きを止めると、リリーがアイスブリットを打ち込み、体がのけぞった所に俺がロングソードで首を切り裂いて決着が着いた。
「これが聖女の加護・・・すげぇ」
さっきと違うからだの動きに、俺はただただ今までどれだけサポートされていたのかを痛感した。
「これ、新しい鎧にいいですね」
アルテミス様がジェネラルの宝箱から取り出したのは、ジェネラルの着ていたのと同じ鎧で、リリーの鑑定によるとブルーメタルの軽鎧と言うらしく、装備してみるとまるで着てないような軽さで、防御力も今までの鎧より遥かによかった。
「さて、お腹がすきましたね、何か食べて帰りましょう。
ケイン君のおごりでね」
そう言って穏やかに笑うアルテミス様はやはり女神のように美しく、俺は改めて自分を見直し、もう迷惑をかけないと決めた。
「ちょ、アルテミス様、リリーは大喰らいだから全部はちょっと・・・」
「誰が大喰らいなのよ」
リリーが笑いながら俺の脇腹を杖でぶん殴りやがった。
「あと、この剣マチェットが買ってくれたから、ちゃんと払うのよ」
「解ってるよ・・・金足りるかな?」
俺は絶対仲間たちを守ってみせる、この暖かい仲間を。
ノンビリと依頼をこなしつつランクもFランクに上がり、例のフルティ鉱山の攻略へ踏み出した。
フルティ鉱山は初級ダンジョンとしては異例の未攻略のダンジョンである。
現在も下に向かって成長中であり、その最下層は未だに確認されていない。
=フルティ鉱山BF13=
「プロテクション」
アルテミスが錫杖を掲げると、暖かい光が溢れケイン達を包み込む。
「おお!」
ケインがミノラットと言われる鼠頭、人体の筋肉質なモンスターを切りつける。
ミノラットは反射的にケインの胴を鉄の斧で横薙ぎするが、ケインの胴と斧の間に光の膜が表れ、斧を防いだ。
「ケインいけるよ」
「了解」
ケインがミノラットを蹴り飛ばし、距離をあけるとマチェットが魔力矢を放ち、リリーが風の刃を合わせて放った。
風の刃と魔力矢が融合して、大きな風のドームができ、魔物を封じ込めあっと言う間に切り倒してしまう。
「やった!」
ケインとマチェットがドロップアイテムを回収して、アルテミスとリリーが周囲を警戒する。
「最近ミノラットの数が多いよね~」
「そうですね、多分ミノラットジェネラルが居るのかも知れませんね」
「うへ~ジェネラルなんて出たら最悪ですよ~」
ミノラットジェネラルはダンジョンのボスとして出てくるのだが、極稀にミノラットから進化したものが表れる事が有るという。
「回収も終ったぞい」
「レアドロップが2つもありましたよ!この調子なら2階下のボスもいけそうです」
「こりゃ、調子に乗るでないわ。少しきな臭さがある、慎重に進むべきじゃな」
「私達もそう言ってたんです、今日も遅いですし一旦帰りませんか?」
「そうね、帰りましょう」
アルテミスに言われ、渋々だがケインも引き下がり、ポータルの魔法で鉱山の外に出ると、オルフェの町に戻って行った。
「は~凄いですね、今日一日でこんなに・・・あ!レアドロップも」
この日換金が10万を超えた。
「す、すげぇ、もう少し進んでいたら・・・」
「ダメですよ、明日一日休んでから先に進みましょう」
「・・・はい」
調子よく進みすぎたのか、ケインは若干不満そうにしていたが頷き、それぞれ買出しなどをするためにその場で解散した。
「しかし、ケインはまだ若いですな」
「ええ、誰でもそんな時期はありますよ」
マチェットとアルテミスは町を見渡せる位置にあるレストランで食事をしつつ、今後の方針を話し合っていた。
「次はボス攻略挑戦もありかもしれませんの」
「そうですね、それを切欠に少し周りが見えるようになれば良いのですが」
「ケインは調子のりだから、無理かな?村にいた時から変わってないよ~」
二人の後ろからリリーがやって来て声をかけてきた。
「あら?お買い物は良いの?」
「はい♪新しい杖を買っちゃいました」
そう言って深い真紅の魔石が杖の頭に嵌め込まれツタが絡まったようにデザインされた杖を取り出して見せた。
「まぁ!可愛いですね。私も新しくしたいのですが、ヘパイストお兄様とアメノヒトツお兄様の合作で他の方が怖がって売ってくれないのです」
そう言って頬に手を当ててため息をつくアルテミスに、マチェットもリリーも
「鍛冶神様と装飾神様の合作を超える物があるわけ無いじゃろう!」
「あれ、オリハルコンとヒヒイロガネで作られた物だと思っていたけど・・・
二神様がお作りになられたのって・・・伝説級?」
と心の中で突っ込みを入れていた。
「!アルテミス様ケインの奴がどうやら先走ったようですぞ」
「仕方ないですね」
「も~ケインたら」
そう言って三人もケインを追うべく店を後にした。
ケインの告白
俺はまだ疲れてないし、もう少し稼げると思っていた。
それに、アルテミス様をお守りするのには、間違いなく俺達が強くならなければいけないのに、臆病風に吹かれ、アルテミス様がお優しいのを良いことに探索を切り上げた二人は間違っている。
俺はそう信じて疑っていなかった。
「俺はもっと強くなる」
探索を始めて暫く経ち、俺は自分の不調に頭を悩ませていた。
ついさっきは切り裂くことの出来たミノラットの体にほとんど刃が通らない。
その上振り下ろされる斧が重い、どうにか一匹を相手にするのがやっとだった。
「は!聖女の加護・・・」
そうだった。聖女の加護はパーティーのステータスを8割り増しにする、調子に乗っていた。
俺は頭を殴られたような衝撃を受け、大いに後悔した。
俺は来た道を引き返そうと振り向いた。その目線の先には青い鎧を着て、ウォーアックスを持ったミノラットよりも一回り大きなミノラットが立っていた。
「ジュジュゥ」
「マジかよ、ジェネラルじゃねぇか」
俺は徐々に後ろに下がりつつ迎撃体制をとっていたが、ついにドンつきに当たってしまう。
「やるしかねぇか・・・」
改めてロングソードを構える。
「ジュジャ」
俺の肩口に向かって力強い一撃を打ち込んできた。
すかさず剣を斜めにして膝を落として受け流そうとするが、あまりの勢いで剣とショルダーアーマーを切り飛ばされる。
激しい痛みに動けず、苦痛で声を上げてしまう。
「ぐぅ」
ジェネラルはそんな俺をニヤニヤと見下ろし、トドメを刺すべく斧を振りかぶった。
「やれやれ、ケイン、月は出ておるかの?」
後ろからジェネラルに炎の矢が刺さり、その後ろからマチェットが姿を現した。
「少しは反省してよ、バカケイン」
さらにリリーが俺が欲しがっていた黒鋼鉄のロングソードを差し出してきた。
「リリー、マチェット!」
俺が声を上げると二人の間から、アルテミス様が姿を現した。
「さて、ミノラットジェネラル、月は出ていますか?」
その声は少し怒っている様な、それでいて、全ての心を掴む様な美しい声だった。
「ジュジュアァ」
炎の矢を受けて怒り心頭なジェネラルは、アルテミス様に一気に斧を振り下ろした。
「リフレクトプロテクション」
攻撃をそのまま反射されてジェネラルが吹き飛ばされる。
「さて・・・ケイン。
皆に迷惑をかけたのです、何か言うことがあるでしょう?」
アルテミス様の目が俺を真っ直ぐに捕えて離さない。
「みんなごめん、俺調子に乗っていた。
これからは皆の話を確り聞くよ」
「もう、次は無いからね!」
「次からは気をつけることじゃ」
そう言って二人は俺を挟むように立ってくれた。
泣きそうなほどありがたかった。
「さてさて、もう少し戦闘は出来るか?
出来るなら、このまま倒してしまうかの?」
「グズ、勿論だ、行くぞ!」
「調子良いんだから」
「では、プロテクション」
アルテミス様は錫杖を掲げ光の防御魔法を掛けてくれた。
その後は圧倒的だった。マチェットがジェネラルの四肢に矢を打ち込み動きを止めると、リリーがアイスブリットを打ち込み、体がのけぞった所に俺がロングソードで首を切り裂いて決着が着いた。
「これが聖女の加護・・・すげぇ」
さっきと違うからだの動きに、俺はただただ今までどれだけサポートされていたのかを痛感した。
「これ、新しい鎧にいいですね」
アルテミス様がジェネラルの宝箱から取り出したのは、ジェネラルの着ていたのと同じ鎧で、リリーの鑑定によるとブルーメタルの軽鎧と言うらしく、装備してみるとまるで着てないような軽さで、防御力も今までの鎧より遥かによかった。
「さて、お腹がすきましたね、何か食べて帰りましょう。
ケイン君のおごりでね」
そう言って穏やかに笑うアルテミス様はやはり女神のように美しく、俺は改めて自分を見直し、もう迷惑をかけないと決めた。
「ちょ、アルテミス様、リリーは大喰らいだから全部はちょっと・・・」
「誰が大喰らいなのよ」
リリーが笑いながら俺の脇腹を杖でぶん殴りやがった。
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