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第二章 自重を知らない回り
各陣営の様子
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「これより、奪われし我らが地を取り戻し!蛮族どもを栄光ある我らの奴隷という名誉を与えるがため出陣する!!」
「「おお!!」」
沸き立つ兵士達を率いて帝国兵はフォース王国に向かい出陣していく、その数20万。
騎兵6万、魔法兵4万、歩兵10万の陣容は大国ならではの陣容であり、フォース王国の様な小国は直ぐに飲み込まれる程の陣容であった。
故に油断したのであろう、故に高慢であったのだろう、明らかに勝って当たり前の顔をした兵士たちは明らかに旅に出るような感じで暢気に進んでいくのであった。
「フォース王国で強敵はクラウス傭兵団だが、兵数の差で決着が着くだろう」
「ですな、所詮は弱小国の傭兵団、劣勢に追い込めばあっさりと逃げ出すでしょうな」
「さよう、わざわざヒャクタケ卿がお出になるまでも無い戦です」
指揮官達も勝ちを信じて疑わず、戦後の褒章に気持ちは飛んでいた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
対するフォース王国も小国として見れば負けておらず、クラウス傭兵団騎兵3万、歩兵4万、魔法兵5千
王国騎兵2万5千、歩兵3万の陣容で、国境主要道路部分に築かれた砦に布陣し、シール王国及びドラゴニアからの援軍を待つだけだった。
「陛下、ドラゴニアからの使者が付きました」
「うむ、合おう」
砦の広場で待っていたトッポは、運び込んだ食料の積み下ろしを指揮していた。
「お待たせした、私がフォース王国国王シルバーナである
「シール王国 辺境都市ドラゴニアの使者トッポっす」
礼をとるトッポに「楽にされよ」と声をかけ、兵士の持ってきたイすに座るシルバーナ。
トッポもそれにあわせてイすに腰を下ろす。
「此度の援軍感謝いたす、早速で申し訳ないが、陣容を教えていただけますか?」
「はいっす、大将は街の領主ブラウン様っす、後は龍人の姫3人、地龍20、炎龍18、水龍30、風龍5、光龍7
ハンティングギルド員500、・・・ワイバーン583・・・っす」
「なんと!!我が心の師ブラウン殿が!しかし、最後が聞き取れなかったのだが?」
なんとも気まずそうに「ワイバーン583っす」と答えると、辺りの兵共々固まってしまった。
そうなると思ったっすよ、ワイバーンを騎獣にしているのって龍人だけっすよ・・・
「で、提案なんっすけどワイバーン200と龍人200を背後に配置して残りを遊撃に回すっす」
「威圧と遊撃だな?では其方の案で行こう」
トッポは返事を受けドラゴニア陣営に戻って行った。
「まさか、最強の男が此方に付いてくれるうえに、龍人の乗るワイバーン・・・ありがたい」
決戦前日に決まったこの参戦はフォース王国の士気を最大に高めることになり、中には10年前取られた領地を奪い返せるのではとの声も上がるほどだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
シール王国の場合
フォース王国より援軍要請に使者に即答で援軍を送ると答えた。
元来は会議にかけるべきなのだが、少し前にクロバから帝国が怪しい動きをいているとの報告を受けていた。
そして、ハインツが各大臣に根回しをして、いつでも軍を動かせるようにしていたのだった。
「軍編成はグラディア将軍に7万の編成を任せて2日後に出陣で良いかな?」
「そうですね、グラディア将軍ならブラウンさんとも面識がありますし、出てこられる時は大丈夫でしょう。
それより、私の所から1000人出しますのでお楽しみに」
「・・・・・・たしか、遠見の水晶を付けているのだったな?」
「ええ、実況中継も出来るようになっていますよ、一人は戦場を見渡せる場所に配置いたしますので」
「・・・・・・ほどほどにな」
「勿論です、本番は別にあると思いますので、ある意味馴らしだと思っています」
ハインツはメガネを押し上げてニヤリと笑う、その姿に国王は少し頭が痛くなるのを感じていた。
2日後、グラディア将軍率いる7万の援軍はフォース王国へと出陣して行った。
その影でハインツ特務部隊も出陣していた。
こうして決戦の場に全ての陣営が出揃った、この決戦は歴史書に残る決戦となり、帝国およびフォース王国、ドラゴニアの今後を決める戦いになるのであった。
――――――――――――――――――――
たぬまるです、何時も読んでいただいてありがとうございます。
今回は短いですが、これで戦争の準備が出来たので一先ずここで区切りました。
「「おお!!」」
沸き立つ兵士達を率いて帝国兵はフォース王国に向かい出陣していく、その数20万。
騎兵6万、魔法兵4万、歩兵10万の陣容は大国ならではの陣容であり、フォース王国の様な小国は直ぐに飲み込まれる程の陣容であった。
故に油断したのであろう、故に高慢であったのだろう、明らかに勝って当たり前の顔をした兵士たちは明らかに旅に出るような感じで暢気に進んでいくのであった。
「フォース王国で強敵はクラウス傭兵団だが、兵数の差で決着が着くだろう」
「ですな、所詮は弱小国の傭兵団、劣勢に追い込めばあっさりと逃げ出すでしょうな」
「さよう、わざわざヒャクタケ卿がお出になるまでも無い戦です」
指揮官達も勝ちを信じて疑わず、戦後の褒章に気持ちは飛んでいた。
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対するフォース王国も小国として見れば負けておらず、クラウス傭兵団騎兵3万、歩兵4万、魔法兵5千
王国騎兵2万5千、歩兵3万の陣容で、国境主要道路部分に築かれた砦に布陣し、シール王国及びドラゴニアからの援軍を待つだけだった。
「陛下、ドラゴニアからの使者が付きました」
「うむ、合おう」
砦の広場で待っていたトッポは、運び込んだ食料の積み下ろしを指揮していた。
「お待たせした、私がフォース王国国王シルバーナである
「シール王国 辺境都市ドラゴニアの使者トッポっす」
礼をとるトッポに「楽にされよ」と声をかけ、兵士の持ってきたイすに座るシルバーナ。
トッポもそれにあわせてイすに腰を下ろす。
「此度の援軍感謝いたす、早速で申し訳ないが、陣容を教えていただけますか?」
「はいっす、大将は街の領主ブラウン様っす、後は龍人の姫3人、地龍20、炎龍18、水龍30、風龍5、光龍7
ハンティングギルド員500、・・・ワイバーン583・・・っす」
「なんと!!我が心の師ブラウン殿が!しかし、最後が聞き取れなかったのだが?」
なんとも気まずそうに「ワイバーン583っす」と答えると、辺りの兵共々固まってしまった。
そうなると思ったっすよ、ワイバーンを騎獣にしているのって龍人だけっすよ・・・
「で、提案なんっすけどワイバーン200と龍人200を背後に配置して残りを遊撃に回すっす」
「威圧と遊撃だな?では其方の案で行こう」
トッポは返事を受けドラゴニア陣営に戻って行った。
「まさか、最強の男が此方に付いてくれるうえに、龍人の乗るワイバーン・・・ありがたい」
決戦前日に決まったこの参戦はフォース王国の士気を最大に高めることになり、中には10年前取られた領地を奪い返せるのではとの声も上がるほどだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
シール王国の場合
フォース王国より援軍要請に使者に即答で援軍を送ると答えた。
元来は会議にかけるべきなのだが、少し前にクロバから帝国が怪しい動きをいているとの報告を受けていた。
そして、ハインツが各大臣に根回しをして、いつでも軍を動かせるようにしていたのだった。
「軍編成はグラディア将軍に7万の編成を任せて2日後に出陣で良いかな?」
「そうですね、グラディア将軍ならブラウンさんとも面識がありますし、出てこられる時は大丈夫でしょう。
それより、私の所から1000人出しますのでお楽しみに」
「・・・・・・たしか、遠見の水晶を付けているのだったな?」
「ええ、実況中継も出来るようになっていますよ、一人は戦場を見渡せる場所に配置いたしますので」
「・・・・・・ほどほどにな」
「勿論です、本番は別にあると思いますので、ある意味馴らしだと思っています」
ハインツはメガネを押し上げてニヤリと笑う、その姿に国王は少し頭が痛くなるのを感じていた。
2日後、グラディア将軍率いる7万の援軍はフォース王国へと出陣して行った。
その影でハインツ特務部隊も出陣していた。
こうして決戦の場に全ての陣営が出揃った、この決戦は歴史書に残る決戦となり、帝国およびフォース王国、ドラゴニアの今後を決める戦いになるのであった。
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たぬまるです、何時も読んでいただいてありがとうございます。
今回は短いですが、これで戦争の準備が出来たので一先ずここで区切りました。
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