17 / 54
僕たちのこじれた関係①
17. side M ⑨ ※
しおりを挟む
「ミンジェって呼んでもいいですか?『ヒョン』もいいんだけど……名前で呼びたいです」
「ん、いいよ」
「ミンジェ…」
ヨングが吐息混じりに僕の名前を呼んだ。親密感にキュン…として、僕はお返しにわざと甘さを乗せてヨングの愛称を囁いた。
「グゥ…」
「は、反則です!」
ヨングは、照れくさそうに僕から目を逸らした。
“ ふふっ!ヨング可愛いなぁ!”
宿舎でのルーティーン。
いつもと違うのは、ここが初めてのヨングの部屋だってこと。
アロマキャンドルの甘い香りがベッドにも染み込んでいて、布団を被ったら吸い込んだ空気の所為で、僕の吐息も甘い香りがしそうだった。その香りに酔って、少し頭がぼうっとする。
「ミンジェ?今日は約束してたあれを…試してみてもいいですか?」
「…う、ん」
「ココ(乳首)が感じやすいと、ココ(後ろ)も感じるんだって。僕はココ(乳首)あんまりでしたよね?だけど、ミンジェはココ(乳首)だけでイけ…」
「『ココ』の説明はもういいよ!」
ちょっと甘い雰囲気だったのに、ヨングは真顔で『ココ』を指差ししながら説明する。触れられてもいないのに僕の胸の先がキュッとなって、パジャマに擦れる。
わかっている。知識のない僕が、今からする事に怖くないように説明してくれたんだって。
でも、ムードだって大事でしょ?
思わず尖った口唇に、ヨングが無言でキスしてきて心臓が跳ね上がった。
僅かに開けた口唇はすぐに大きく開かされ、入ってきた舌を押し返すように受け止める。ヨングが手探りでパジャマのボタンをはずそうとしているが、中々はずれないようだった。
そのぎこちなさが、多分本当のヨングで。
最近上手くなった大人のキスは、少し背伸びしているのだろう。
パジャマは結局脱がしにくかったようで、まるで拘束されているみたいに僕の腕に絡みついたままだった。
“ これだとヨングを抱き締められないのに…”
早く脱がしてくれたらいいのに、僕の胸の先を舐めたり噛んだりしているヨングはお構い無しだ。しかもよく見えないからって、布団も被っていない。
照明だけは暗めに落としてあっても、ほとんど丸見えの胸とお腹にヨングの髪がサラサラとくすぐったい。
「あ…あっ、ん…、声…出ちゃうよ…」
「可愛いから。もっと聞かせて?」
「ん…そんなの……ムリ!あぁっ、」
「どう?…どんな感じ?」
噛むように強く歯をあてられ、何故か下半身へと刺激がビリビリと伝わり息が乱れる。
今まで乳首なんて自分で触ってもなんともなかったのに、ヨングの熱く濡れた舌が触れ、暗い照明の中でもわかる程勃ち上がり膨らんでいる。さらに陰茎の先に、じわりと濡れた感触。
“ こ、これは…なんかヤバい感じが… ”
「やっぱり!ミンジェはココ、感じやすいよ。ね?気持ちイイでしょ?」
「へ、変な感じがするだけだって!」
強がってみても、すでに身体が反応してしまっていて、動けばにじみ出た先走りをヨングに擦りつける事になってしまう。
“ 触りたい…でもパジャマの袖が邪魔で!”
そして、ヨングの執拗な『ココ』弄りの結果…。
「あっ、イ…ちゃうっ!…ウソ!やだぁ!」
シーツを握り締めたって、止められない。身体が弓のようにしなり、奔流は出口を求めて迸る。
ヨングが長い腕を伸ばして枕元のティッシュを数枚取り、僕のお腹に広がった生温い液体を拭った。
「ミンジェ、胸だけでイけたね?」
“ 触られてないのに、気持ち悦かった…”
「ヨングゥ、ごめんね?僕だけ…ヨングも気持ち良いとこ探そ?」
「僕はココと繋がって、奥で締めつけられてイきたいです」
放心状態の僕のお尻の間に、指が忍ばされた。
そうだった。最近は達した後、身体が弛緩している隙を狙って後孔を解されるのだ。ティッシュの箱の隣にあったジェルが、いつの間にかヨングの手元にあった。
クチュっと濡れた音と共に、僕の中にヨングの指が挿ってくる。
「……っ、…ふ…ぁ…」
「僕も、って言って下さいよ」
話しながらも、後孔に挿れた指を増やして粘膜を擦ってくる。恥ずかしい水音に膝を閉じたいのに、ヨングの腕に片足が引っ掛かってそれもままならない。
「あっ、あっ、ぼく…も、」
「奥で締めつけて、」
「お、くっ、で…しめつけ…てっ」
「イきたい、」
「あっ、んっ、んっ、イ…きた…あぁっ」
「ミンジェ……」
またイッてしまった。力の抜けた脚を抱え直され、気がつくとヨングが自身をソコにあてている。そのまま腰を進められたら、容易に受け入れてしまいそうだ。
「ん、んっ、ダメっ……グゥ!ダメだよ!」
もう、挿入されてもおかしくない。夢から覚めたように焦る僕を、見下ろすヨング。キラキラしていた瞳が、輝きを失っていった。
「…どうしても…ダメ?僕、もうすぐ成人しますよ?」
大きな目をぎゅっと閉じて、僕から身体を起こすと急いでTシャツと下着を身に付け、部屋を出て行ってしまった。
“ ……え?ヨング?”
突然の放置に、冷えていく素肌。呼吸を調えながらしばらく待っても、ヨングは戻ってこない。だんだん、目頭が熱くなってきた。
「なんでっ!どうしていつもっ…!」
拒んだのは自分なのに、間違っていないと信じているのに、何故こうも上手くいかないのか。
腕に絡まったパジャマを脱ぎ捨て、身体を丸めて嗚咽を堪えた。
「ん、いいよ」
「ミンジェ…」
ヨングが吐息混じりに僕の名前を呼んだ。親密感にキュン…として、僕はお返しにわざと甘さを乗せてヨングの愛称を囁いた。
「グゥ…」
「は、反則です!」
ヨングは、照れくさそうに僕から目を逸らした。
“ ふふっ!ヨング可愛いなぁ!”
宿舎でのルーティーン。
いつもと違うのは、ここが初めてのヨングの部屋だってこと。
アロマキャンドルの甘い香りがベッドにも染み込んでいて、布団を被ったら吸い込んだ空気の所為で、僕の吐息も甘い香りがしそうだった。その香りに酔って、少し頭がぼうっとする。
「ミンジェ?今日は約束してたあれを…試してみてもいいですか?」
「…う、ん」
「ココ(乳首)が感じやすいと、ココ(後ろ)も感じるんだって。僕はココ(乳首)あんまりでしたよね?だけど、ミンジェはココ(乳首)だけでイけ…」
「『ココ』の説明はもういいよ!」
ちょっと甘い雰囲気だったのに、ヨングは真顔で『ココ』を指差ししながら説明する。触れられてもいないのに僕の胸の先がキュッとなって、パジャマに擦れる。
わかっている。知識のない僕が、今からする事に怖くないように説明してくれたんだって。
でも、ムードだって大事でしょ?
思わず尖った口唇に、ヨングが無言でキスしてきて心臓が跳ね上がった。
僅かに開けた口唇はすぐに大きく開かされ、入ってきた舌を押し返すように受け止める。ヨングが手探りでパジャマのボタンをはずそうとしているが、中々はずれないようだった。
そのぎこちなさが、多分本当のヨングで。
最近上手くなった大人のキスは、少し背伸びしているのだろう。
パジャマは結局脱がしにくかったようで、まるで拘束されているみたいに僕の腕に絡みついたままだった。
“ これだとヨングを抱き締められないのに…”
早く脱がしてくれたらいいのに、僕の胸の先を舐めたり噛んだりしているヨングはお構い無しだ。しかもよく見えないからって、布団も被っていない。
照明だけは暗めに落としてあっても、ほとんど丸見えの胸とお腹にヨングの髪がサラサラとくすぐったい。
「あ…あっ、ん…、声…出ちゃうよ…」
「可愛いから。もっと聞かせて?」
「ん…そんなの……ムリ!あぁっ、」
「どう?…どんな感じ?」
噛むように強く歯をあてられ、何故か下半身へと刺激がビリビリと伝わり息が乱れる。
今まで乳首なんて自分で触ってもなんともなかったのに、ヨングの熱く濡れた舌が触れ、暗い照明の中でもわかる程勃ち上がり膨らんでいる。さらに陰茎の先に、じわりと濡れた感触。
“ こ、これは…なんかヤバい感じが… ”
「やっぱり!ミンジェはココ、感じやすいよ。ね?気持ちイイでしょ?」
「へ、変な感じがするだけだって!」
強がってみても、すでに身体が反応してしまっていて、動けばにじみ出た先走りをヨングに擦りつける事になってしまう。
“ 触りたい…でもパジャマの袖が邪魔で!”
そして、ヨングの執拗な『ココ』弄りの結果…。
「あっ、イ…ちゃうっ!…ウソ!やだぁ!」
シーツを握り締めたって、止められない。身体が弓のようにしなり、奔流は出口を求めて迸る。
ヨングが長い腕を伸ばして枕元のティッシュを数枚取り、僕のお腹に広がった生温い液体を拭った。
「ミンジェ、胸だけでイけたね?」
“ 触られてないのに、気持ち悦かった…”
「ヨングゥ、ごめんね?僕だけ…ヨングも気持ち良いとこ探そ?」
「僕はココと繋がって、奥で締めつけられてイきたいです」
放心状態の僕のお尻の間に、指が忍ばされた。
そうだった。最近は達した後、身体が弛緩している隙を狙って後孔を解されるのだ。ティッシュの箱の隣にあったジェルが、いつの間にかヨングの手元にあった。
クチュっと濡れた音と共に、僕の中にヨングの指が挿ってくる。
「……っ、…ふ…ぁ…」
「僕も、って言って下さいよ」
話しながらも、後孔に挿れた指を増やして粘膜を擦ってくる。恥ずかしい水音に膝を閉じたいのに、ヨングの腕に片足が引っ掛かってそれもままならない。
「あっ、あっ、ぼく…も、」
「奥で締めつけて、」
「お、くっ、で…しめつけ…てっ」
「イきたい、」
「あっ、んっ、んっ、イ…きた…あぁっ」
「ミンジェ……」
またイッてしまった。力の抜けた脚を抱え直され、気がつくとヨングが自身をソコにあてている。そのまま腰を進められたら、容易に受け入れてしまいそうだ。
「ん、んっ、ダメっ……グゥ!ダメだよ!」
もう、挿入されてもおかしくない。夢から覚めたように焦る僕を、見下ろすヨング。キラキラしていた瞳が、輝きを失っていった。
「…どうしても…ダメ?僕、もうすぐ成人しますよ?」
大きな目をぎゅっと閉じて、僕から身体を起こすと急いでTシャツと下着を身に付け、部屋を出て行ってしまった。
“ ……え?ヨング?”
突然の放置に、冷えていく素肌。呼吸を調えながらしばらく待っても、ヨングは戻ってこない。だんだん、目頭が熱くなってきた。
「なんでっ!どうしていつもっ…!」
拒んだのは自分なのに、間違っていないと信じているのに、何故こうも上手くいかないのか。
腕に絡まったパジャマを脱ぎ捨て、身体を丸めて嗚咽を堪えた。
4
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。
『定時後の偶然が多すぎる』
こさ
BL
定時後に残業をするたび、
なぜか必ず同じ上司が、同じフロアに残っている。
仕事ができて、無口で、社内でも一目置かれている存在。
必要以上に踏み込まず、距離を保つ人――
それが、彼の上司だった。
ただの偶然。
そう思っていたはずなのに、
声をかけられる回数が増え、
視線が重なる時間が長くなっていく。
「無理はするな」
それだけの言葉に、胸がざわつく理由を、
彼自身はまだ知らない。
これは、
気づかないふりをする上司と、
勘違いだと思い込もうとする部下が、
少しずつ“偶然”を積み重ねていく話。
静かで、逃げ場のない溺愛が、
定時後から始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる