僕たちのこじれた関係

柏葉 結月

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僕と君のピアス

5.ベッドでもう一度…②※

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耳元で、チャリ…チャリ…と小さな金属音が聞こえる。揺れる僕たちの動きに合わせて奏でられる、澄んだ音。
瞳を閉じて、その小さな音楽を、ヨングに気付かれないように聞いていた。

はじめは何の音だろうと不思議に思ったけれど、すぐに僕の耳朶の外し忘れたピアスが鳴っているのだと気がついた。
ヨングに揺すられる度に揺れて絡まって奏でる音が、なんとか僕の理性をぎりぎり繋ぎ止めている。


「あっあっあっ、んっ!はぁ…あっ!」

ヨングの腹の上に乗っているせいで、最奥まで深く繋がっていた。自らの体重で落とした腰は密着し、太股の内側が汗で滑る。
繋がっている部分の濡れた音はぐちぐちと大きく、僕の僅かな理性を吹き飛ばそうとする。胎内は勝手に収縮して吸い付き、ヨングは眉を寄せて顎を上げ律動が止まった。

僕の中の、脈打つ『ヨング』を感じる。

「あぶな…、今イキそうでした…」

ヨングは僕を見上げてうっそりと微笑し、小休止のあと再び突き上げ始めた。

「イッ…て、いいのに。あぁっ…や、やだ…そこっ!あぁんっ!」


まだ他のメンバー達は帰ってこないからと、感じるままに声を聞かせて欲しいとヨングに言われていた。
声を出すのは恥ずかしい。自分の高い声が、さらに高くなって……。気持ちいい、感じている、それをヨングに全て晒け出しているようで。
けれどもう、トロトロに溶かされた理性は自分がどんな醜態を見せているかわからなくなっていた。

「あぅっ、あっ、ぁあっ」

小刻みに跳ね上げられ、絶えず与えられる快感に、身体が勝手に反応してしまう。
ヨングに合わせて揺れる腰を、もう止めるなんて出来ない。

そんな僕を、ヨングは見ている。緩やかに腰をまわして、時々突き上げながら、僕の表情を伺っている。

瞼に、痛いくらいに視線を感じるから。

「ミンジェ……」

グイッと腕を引っ張られた。

「あぁあ…んっ!」

突然角度が変わったせいで、ナカをぐりっと擦られ高い声が出てしまった。たまらずヨングに抱きつくように、体勢が崩れる。

「気持ち、イイ?」

直接鼓膜を震わせるように、唇を耳に付けてヨングが囁いてくる。

「……んんっ、イ…よぅ」

「恥ずかしい?」

また吐息と共に訊かれる。濡れた舌が、耳朶に這わされる。
恥ずかしいに決まってる。僕は取り繕うようにヨングに言った。

「キス、しよ?」

顔を上げてヨングを見つめると、逆に顔を寄せられ瞳を覗き込まれた。
ヨングに見つめられると、胸の奥が疼いて……どうしようもなく高鳴る。
視線からもわかる愛が伝わってくる。
眼が、"愛してるよ"って、伝えてくる。


僕の眼からも、伝わってるかな…?

僕の眼、細いからなぁ…。


触れ合った唇を徐々に開き、舌を絡める。
同時に、僕とヨングの間で揺れる僕自身に、手を伸ばされた。
包み込まれて、先端を擦られる。あとからあとから滲み出てくる体液が、ヨングの指に纏わりついて滑り、僕の意に反してどうしようもなく解放を願っていた。
そしてまた、内壁を擦るようにヨングが腰を動かし始め、快感が連続して襲ってくる。

「…あぁっ、あっ、ヨンッグぁ…、だめ!イくっ……イっちゃう!」

でも、このまま出ちゃったら、ヨングのベッドを汚してしまう。

「ねぇ、ヨング!僕にも…ゴム付けてよぅ」

「僕のお腹に、出して良いですよ?」

「汚し、ちゃう」

「そんなこと、気にして……可愛いですね。大丈夫、イって?僕の、身体に放って、……あぁ、ミンジェ、愛してます……」

一番のピンポイントを、ガツガツと激しく突かれて、もう我慢出来ない。顎が上がり、ギュッと目を閉じた。

「や!やだぁ!あっあぁーっ!!」


……殆ど同時に弾けたみたいだった。
僕はその恍惚感に天井を仰いだまましばらく茫然として、すぐには動けなかった。漸く胎内の圧迫感が落ち着いてきた頃、僕は髪を掻き上げながら微笑み、ヨングを見下ろした。

「あぁもう……どうしようか、ヨング?僕たち身体の相性が良過ぎると思わない?」

ヨングが「身体の相性だけじゃないと思いますけど……ていうか。ごめんなさい、もう出ないかなと思ったんですけど…」と呟いた。
つまり、出なくなるまでシようと思ってたんだね?

「……ふふっ」

僕は幸せなその溺愛に、苦笑いしてしまった。
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