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目覚め、捜索。
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空が白み始めた早朝、魔王は体内時計に従いぱちりと目を覚ます。
「ふあぁ……ん~、今日も良い朝だ」
窓の外を見てからぐぐ、と伸びをした魔王は、ベッドの隣に置いてある猫用ベッドの上で寝息をたてるドラゴンを見て、昨日のことを一気に思い出した。
そうだ、猫を拾ったんだっけ。
「……朝ごはん作ってあげないと」
魔王はそう呟くと、ベッドから立ち上がり厨房へと向かうのだった。
さて。魔王のいなくなった寝室では、近くにいた相手の気配がなくなったことに気付いたドラゴンがゆっくりとその目蓋を開いた。赤子とは言えドラゴン。人の気配には敏感なのだ。
「にゃぅ……?」
きょろきょろと寝惚け眼で辺りを見回して、昨日ご飯をくれた人__魔王が昨日いた筈の場所にいないことに気付いたドラコンは何だか急に不安感がこみ上げてきた。
本能からばさばさと翼を動かしながら四つん這いで何とか猫用ベッドから降りると、あの人はどこだろう、とばかりに部屋中を歩き回る。
よたよた歩きながらベッドの下やカーテンの裏、そして寝室と繋がっているバルコニーまでも隅から隅まで隈無く探したが、ご飯をくれた人は見つからない。
そうなればと閉まっている扉に近付いて外に出ようとしたドラゴンは、そこではた、と動きを止めてしまった。
__そう。
ドアノブに、手が届かないのである。
何とか手を届かせるため脚と翼を動かしなんとか飛ぼうとしてみるが、まだ碌に筋肉のついていない脚と未発達の翼ではただ脚を曲げ伸ばしすることしか出来なかった。
万事休す。いよいよどうしようもなくなったドラゴンが、扉の前でみぃみぃと鳴きだしたその時。
「あ、起きちゃってたんだね。ただいまぁ」
どれだけ頑張っても開かなかった扉がゆっくりと開き、そこから魔王がひょっこりと顔を出した。
「みぃ、みゃぁ……!」
扉が開いたことにも魔王がいたことにも安心したのだろう。
魔王の顔を見た直後、ドラゴンはひしりと魔王の脚に抱きついた。
「わわ、どうしたの?」
抱きつきながら頭をぐりぐりと脚に擦り付けてくるドラゴンを見た魔王は、片手に持っていた哺乳瓶を浮かし視線を合わせるようにドラゴンを両手で抱えあげようとする。が、ドラゴンは中々離れようとしないどころか、より一層強く脚にしがみついてくる。
「にぁ……にぅ……」
「__もしかして、寂しかったの?」
そう勘づいた魔王は少しの間目を丸くしていたが、すぐにドラゴンの頭を優しく撫でた。
「ね、もう一人にしないから、おててを離してくれるかな。どこかに行ったりしないから」
言葉が通じたのか、それとも優しい撫で方に離れる気がないと分かったのか。分からないが、とにかく魔王の働きかけにドラゴンは漸く腕の力を緩めてくれた。
「ありがとう」
魔王はそう言いながらドラゴンを改めて両手で抱えあげて抱き締めると、今度は子どもを慰めるように優しく背中をさする。その行動にクルクルと喉を鳴らして甘えるドラゴンに、魔王はゆったりと微笑んだ。
「ふあぁ……ん~、今日も良い朝だ」
窓の外を見てからぐぐ、と伸びをした魔王は、ベッドの隣に置いてある猫用ベッドの上で寝息をたてるドラゴンを見て、昨日のことを一気に思い出した。
そうだ、猫を拾ったんだっけ。
「……朝ごはん作ってあげないと」
魔王はそう呟くと、ベッドから立ち上がり厨房へと向かうのだった。
さて。魔王のいなくなった寝室では、近くにいた相手の気配がなくなったことに気付いたドラゴンがゆっくりとその目蓋を開いた。赤子とは言えドラゴン。人の気配には敏感なのだ。
「にゃぅ……?」
きょろきょろと寝惚け眼で辺りを見回して、昨日ご飯をくれた人__魔王が昨日いた筈の場所にいないことに気付いたドラコンは何だか急に不安感がこみ上げてきた。
本能からばさばさと翼を動かしながら四つん這いで何とか猫用ベッドから降りると、あの人はどこだろう、とばかりに部屋中を歩き回る。
よたよた歩きながらベッドの下やカーテンの裏、そして寝室と繋がっているバルコニーまでも隅から隅まで隈無く探したが、ご飯をくれた人は見つからない。
そうなればと閉まっている扉に近付いて外に出ようとしたドラゴンは、そこではた、と動きを止めてしまった。
__そう。
ドアノブに、手が届かないのである。
何とか手を届かせるため脚と翼を動かしなんとか飛ぼうとしてみるが、まだ碌に筋肉のついていない脚と未発達の翼ではただ脚を曲げ伸ばしすることしか出来なかった。
万事休す。いよいよどうしようもなくなったドラゴンが、扉の前でみぃみぃと鳴きだしたその時。
「あ、起きちゃってたんだね。ただいまぁ」
どれだけ頑張っても開かなかった扉がゆっくりと開き、そこから魔王がひょっこりと顔を出した。
「みぃ、みゃぁ……!」
扉が開いたことにも魔王がいたことにも安心したのだろう。
魔王の顔を見た直後、ドラゴンはひしりと魔王の脚に抱きついた。
「わわ、どうしたの?」
抱きつきながら頭をぐりぐりと脚に擦り付けてくるドラゴンを見た魔王は、片手に持っていた哺乳瓶を浮かし視線を合わせるようにドラゴンを両手で抱えあげようとする。が、ドラゴンは中々離れようとしないどころか、より一層強く脚にしがみついてくる。
「にぁ……にぅ……」
「__もしかして、寂しかったの?」
そう勘づいた魔王は少しの間目を丸くしていたが、すぐにドラゴンの頭を優しく撫でた。
「ね、もう一人にしないから、おててを離してくれるかな。どこかに行ったりしないから」
言葉が通じたのか、それとも優しい撫で方に離れる気がないと分かったのか。分からないが、とにかく魔王の働きかけにドラゴンは漸く腕の力を緩めてくれた。
「ありがとう」
魔王はそう言いながらドラゴンを改めて両手で抱えあげて抱き締めると、今度は子どもを慰めるように優しく背中をさする。その行動にクルクルと喉を鳴らして甘えるドラゴンに、魔王はゆったりと微笑んだ。
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