職員室の異能者共

むらさき

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第1話 魔法使い

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―魔法使い―


 とある中学校の職員室。

 席が隣通しの英語教師のヤマウチと国語教師のスガは、水曜日の二限目は共に空き時間となっていて、急ぎの仕事がない限りは生徒の情報交換や他愛もない会話をして過ごすことが多い。共に二学年に所属、二組の担任のスガと副担任のヤマウチ。歳もスガがヤマウチの一つだけ上ということもあり、仲が良くなるのも当然と言える。
 それ故に生徒には「付き合ってんじゃね?」と仲を勘ぐられることもあるが、職場恋愛など以ての外だと共に考えているために互いに意識しあうこともなく、男女ながらも良好な友情を築いているといえるだろう。
 だが今日は、教育委員会に提出しなくてはならない年間指導計画書の締め切りが明日に迫っていたため、スガはその作成に追われ、その隣でヤマウチは一時間目に行った授業内容の見直しを行っていた。
 授業内容の見直しとは言っても、最上級に用いる例文を「ヤマウチはこの学校で一番かっこいい」から、「ヤマウチはこの学校で一番強い」にした方が生徒のウケが良いかもしれないと変更した程度だった。
 ゆえにヤマウチはすぐに手持ちぶたさになったってしまい、学年主任の意向で二年生の生徒は毎日提出することになっている連絡ノート(時間割や連絡事項の記入の欄と生徒の一言日記の欄で形成されている)を担任のスガの代わりに読み、その内容に一言コメントを記入していくことにした。
 生徒の日記には二パターンある。
 一つは面倒臭がって本当に一言「特に無し」とだけ書かれているパターン。
 そしてもう一つは教師とのやりとりを楽しんだり、または思春期特有の悩みなどを打ち明けてくれるパターンだ。
 前者の場合は、――そうか、俺も特に無い。とだけ記入し、後者の場合はその内容に沿った返事やアドバイスを書くことにしているが、生徒によっては担任のスガと交換日記のようになっているものもあり、そういうものは後でスガに書いてもらう用としてノートの山から外してコメントを書いていく。

「うええ、英語嫌いー」

――英語はお前を好きだぞ。

「嵐ってかっこいいですよね」

――俺のほうがかっこいいかな。

「今週末欲しかったゲームを買うから楽しみ!」

――発売日に買ってクリア済みだ。

 普段はスガの役目なので、ヤマウチからのこの適当なコメントは意外と生徒には好評なようで、たまに名指しで

「ヤマウチ先生はスガ先生のことどう思ってますか?」的な内容を書いてくる女生徒がいるが、そういう時はきまって、

――人間の女性だと思ってる。

 と返すことにしている。

 それも全て終わり、いよいよ早急にすべきことがなくなり、仕方なしに小テストでも作ろうかと指導書を引き出しから取り出すついでに、ちらりと隣の席で唸っているスガを見ると、彼女は目を閉じて、何やらブツブツと呪文を唱えていた。
 スガの名誉のために言うならば、追い込まれて現実逃避をしているわけでもなければ、怪しい薬を飲まされたわけでも、気分転換に読経を試みているわけでもない。
 その証拠に、彼女が唱える呪文に合わせ、誰もキーボードに触れていないにも関わらずノートパソコンには次々と文字が入力されていく。
 スガがたまに行うこの魔法を、ヤマウチは『ノータッチタイピング』と勝手に名付けたが、スガには不評だった。
 他に 『YES パソコン NO タッチ』という案も考えたのだが、それは更に不評だった。
 初めてそれを見た時はさすがにヤマウチも、ついにスガが何か怪しげな電波を受信しだしたと心配したものだが、もう何度目になるだろうか。
 今となっては見慣れた光景だ。しかし今まで気にしたことはなかったが、まじまじと観察してみると、スガの詠唱量と、タイピングされる文字量は明らかに前者のほうが多い気がしてならない。

「それ、効率いいんですか?」

 邪魔になるかと思いつつも、掘り当てたばかりの井戸のような、地面から僅かに湧き出る水程度の探究心を押さえることが出来ずにヤマウチは尋ねる。
 もちろんその程度で集中力が途切れるスガではない。そのまましばらく詠唱を続け、キリがいいところまで文章を入力し終えたところで、ゆっくりと目を開いた。
 そしてようやくヤマウチの質問に答えるかと思えばそうではなく、緑茶を入れたタンブラー(スターバックスにて購入)を手に取り大きな溜息をついた後に、一気にお茶を飲み干し、やっとヤマウチの方を見て「ぶっちゃけ効率悪い」とのたもうた。
 しかしヤマウチの記憶にある限り、スガが魔法を使って書類作成を行う時というのは、大抵締め切りが近く追い込まれるときだ。ということは、効率が悪いということを差し引いても何か利点があるのだろうとヤマウチは聞いてみるが、

「いや、詠唱もしなきゃだから思考力も下がるし、少ないけど魔力も消費するし、いいことろなんて無いよ」

 と返ってきた。

「無駄じゃないですか」

「リハビリみたいなものかなー。たまには使わないと魔法も錆びついちゃうし」

 魔法を使えないヤマウチには関係がないことだが、どうやら魔法というものは呪文を唱えさえすれば常に同じ結果を得られるというわけではないらしい。
 ヤマウチは昨夜久々にプレイしたモンスターをハントするゲームで、そこら辺で草を食べているだけの猪に突進されて死んでしまった事を思い出した。
 きっとそういうことだろう。

「でも、スガ先生がそれ使うタイミングっていつも切羽詰まってる時ですよね。そんな状況で使うからには何か特別な理由があるんでしょ?」

「と、特に無いよ!」 

 ビュンと言う音が聞こえる程の勢いでスガはヤマウチから顔をそらす。その勢いでスガの二つに結んだ髪がヤマウチの目の前をものすごい速度で通過し、そのままの勢いで髪の宿主の顔に絡みつく。
 スガはそれを手で払いながら、引き出しからチョコレートを取り出すと口に含み、

「あ、こ、これおいしー」

 等と言いながら油が切れたロボットのようなぎこちなさで。国語の教科書を取り出すと逆さまにも関わらず開き高度な読書を始める。
 さらには口笛らしきものを吹こうと試みているらしいが、口の中にチョコレートが入ったままなのでうまく音がならず、――いや、もとから吹けないのかもしれないが、空気が抜ける音がヤマウチの耳に届いてきた。

「スガ先生?」

「え? なに?」

 スガは決してヤマウチの方を向こうとはしない。

「なにって……理由はなんですか?」

「あ、私が教師になった理由?」

「違います」

 相変わらず逆さまのままの国語の教科書を読んでいる(しかも目次である)スガの顔をジーっとヤマウチは見つめる。

「や、やだ、ウッチーったら熱い視線で見つめちゃって!」

 余談だが、このウッチーという呼び名はスガが呼び出したものだが、今では職員全員、つまりは校長にまで浸透してしまっている。
 校長からウッチーとフランクに呼ばれる度に、ヤマウチはなんとも言いがたい複雑な感情に見舞われる。
 とりあえずそれは置いといて、あくまでも何かを隠そうとしているスガに話題を戻す。
 人の秘密を知りたいと思うのが人の常。最初はじわりと滲む程度だったヤマウチの探究心は今では天をも穿つ勢いで吹き出し、その脇では村人たちが、水だー水が出たぞー!と狂喜乱舞しているのだ。
 ここで引き下がるわけにはいかない。

「そういえば、この前スガ先生が行きたいって言ってたフクロウ喫茶の予約取れたんですけど……」

「本当? いつ? 何時?」

 その華奢な体のどこにそんな瞬発力が秘められているのだろうかと思うような速度で、ローラーがついた椅子ごとスガがヤマウチへと急接近した。

「魔法を使っている本当の理由を教えてくれたら、俺も教えますよ。ギブアンドテイクと行きましょう」

「えー! それズルくない?」

 スガは、むむむと唸りながら頭を抱える。おそらく今スガの頭のなかではフクロウ喫茶と、魔法を使う理由が天秤にかけられているのだろう。
 しかしそれがすぐにフクロウ喫茶に傾くだろうということがヤマウチには手に取るようにわかった。
 流石に半年も担任と副担任というパートナー的な立場でスガと関わってきたのだ。ある程度は扱いも慣れたものである。というのは流石に大げさかもしれないが、スガの机の上に置いてあるの小物の殆どにフクロウが描かれているのを見れば、彼女がフクロウに対して並々ならぬ情熱を注いでいるのは手に取るようにわかる。
 以前スガが溜息をつきながら、

「魔法使いといえばフクロウだよね……」

 と漏らしたことも忘れてはいない。
 日頃担任業務に精を出すスガを労う意味も込めて、わざわざ完全予約制の――しかも予約開始から僅か一時間で満席になってしまう――フクロウ喫茶の席を確保したヤマウチではあるのだが、そのために予約開始一時間前からパソコンの前で正座待機し、予約開始3分前からF5ボタンを押してブラウザを更新し続けた労力に見返りを求めても何の罰も無いと考えている。

「俺一人で行っても良いんですけどね。でも次の日超自慢しますよ。お気に入りのフクロウを手に乗せて記念写真も撮ってくれるらしいので、その写真をこれ見よがしに見せつけますよ。シロフクロウやメンフクロウ、ミミズクまでいろんな種類と触れ合った思い出を満面の笑みで語りますよ。いやー、なんだか俺も楽しみになってきました」

「うううう! ウッチーの鬼畜!」

「どうしますか?」

 もうスガの頭の中の天秤は完全にフクロウ喫茶に傾いているだろう。
 それどころか、あまりの重量にそのまま受け皿ごと地面にめり込んでいっているかもしれない。

「……わかった。教える。その代わり誰にも言っちゃ駄目だよ?」

「もちろんです。個人情報の扱いには細心の注意を払うようにとそこの掲示板にもプリントが貼ってあります」

 昨今の情報漏洩に釘を刺す意味で教育委員会から回ってきたものであるが、もちろんそれは生徒の住所や成績等に関するものである。
 そこに魔法を使う理由が含まれているとは到底思えないが、それでもスガはそのプリントに一度見た後、それからヤマウチの目を見る。
 少しだけ涙で潤んだその大きな瞳に見つめられると、多少鼓動が早くなる事を否定は出来ないが、それは男の心理として仕方がない物だとヤマウチは思っている。
 大事なのはそれを表に出さないことだ。

「えっとね……」

 スガはキョロキョロと辺りを見回す。授業中であり、半数以上の教師は授業に出ているため、残っている人数は少ない。
 二学年の教師にいたっては、ヤマウチとスガの二人だけだった。
 スガはそれでも小声で話しだす。

「私が使ってる魔法、ウッチーはただ手を使わないでパソコンを使えるって思ってるみたいだけど、少しだけ違うの」

「そうなんですか? じゃあノータッチタイピングって名前変えなきゃですね」

「……本当に聞きたいの?」

「……すいません」

 コホンと一度だけ咳をして、再びスガが続ける。

「もちろんウッチーが思ってるみたいな事も魔法の効果の一部ではあるけど、実はもうちょっと複雑で、本当は私の意識自体をパソコンの中に飛ばす魔法なの」

「飛ばす?」

「うん、パソコンの中で直接作業をしてるって考えてくれたら良いかな。それでネットワークに繋がっているパソコンや、インターネット上のサーバーに入り込んだりもできるんだけど……」

 何やら雲行きが怪しくなってきた。これは一雨来そうだとヤマウチは心のなかで傘を準備する。
 スガが行っている事を魔法ではなく、ヤマウチにも理解できる言葉に置き換えるとすればそれは……

「ハッキングってやつですか……?」

 スガは目を逸らした。図星らしい。

「……それで、何してるんですか?」

「えっと、ちょっとだけ教育委員会のサーバーにアクセスして、そこにアップロードされてる他の先生の年間指導計画書のデータを見せてもらったりして……私の文章の参考にさせてもらったりなんかしちゃったりー……」

 どうやら本降りになってきたようだ。ヤマウチは心の中で傘を広げた。つまりは

「カンニングしてるんですね」

「そんな! カ、カンニングだなんて人聞きの悪い!」

「いや、まんまカンニングですよ」

「あはは……」

 悪戯がバレた生徒と変わらない表情を浮かべながら申し訳なさそうに笑うスガを見て、ヤマウチは大きな溜息をつく。

「確かにあれって、誰が書いても似たような文章になるからバレないでしょうけど……」

 各学年で学習すべき内容というものは、よほど大規模な改正が行われないかぎりどこの学校でも同じである。
 当然皆似たりよったりな内容になるし、ましてや教科が同じならばそれは顕著に現れる。
 実はヤマウチが今回提出した年間指導計画書も実は三年前に二学年を担当した時に制作し提出したものを多少手直しした程度のものだったりする。
 ヤマウチ自身、その文書を制作することに何の意義があるのかイマイチ疑問に感じていたりもするのだが、おそらく教育委員会は何らかの目的で有意義に利用してくれていると信じるしか無い。
 スガが行っていた行為は不正アクセス禁止法に抵触する可能性があるものだろう。だが魔法による侵入というものはどのように定義されるのだろうか。
 少しだけヤマウチは思案し、そしてそういう面倒な事は考えないことにした。
 ここで厳しく言及した所でどうなるというのだろうか。
 良くも悪くも、公務員的な考え方、といってしまうと語弊があるかもしれないので、ヤマウチはそういう人間だというに留めておくことにする。

「来週の土曜日、昼の二時です」

「え?」

「フクロウ喫茶です。その時間なら部活の指導も終わってますよね」 

「うん! 大丈夫! 放送部は土日活動してないから余裕! ウッチーありがとう!」

 わーい、と両手を上げて喜ぶスガの姿を見て、ヤマウチは苦笑いを浮かべながら、その代わり……と切り出した。

「さっきの件の口止め料として、奢ってもらいますからね」

「えー……それ少しだけ卑怯な気がするー」

「あなた先輩、俺、後輩」

 スガは、お給料日前なのに……とぼやきつつもそれを了承し、具体的な待ち合わせの時間などは後々決めることにし、再びスガは隣の自分の机のもとへ、床を蹴って椅子で滑りながら帰って行きパソコンと向かい合った。
 そしてチラッとヤマウチの方を見た。ヤマウチはその意図を理解し、無言で首を横にふった。
 少しだけ残念そうな表情を浮かべながらも、今度はきちんとキーボードを使ってパソコンへ文字を入力し始めたスガを確認して、ヤマウチは席を立った。
 もうすぐ二時間目の授業が終了のチャイムが鳴る。
 窓の外は雨。少しだけ憂鬱な気持ちになりながら、ヤマウチは職員室を去っていった。

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