妄太郎、まどか💛、山田結子の日常と作家鏡恭二とその現場スタッフのゆるりとした日常

鏡恭二

文字の大きさ
2 / 13

妄太郎の裏記録1 主題:まどか💛の疲労とその原因

しおりを挟む
  ~それは、愛と分析と観察と記録にまみれた、もう一つの一日~

妄太郎の朝は6:30から始まる。
いつものように数学の問題集を開き、さらりと数式を解いたその瞬間、顔色が変わる。

「やばい……昨日、入力を忘れてたな」

PCを起動し、すぐさま“女性データー.xlsx”を開く。
A列には女子たちの名前──山田結子、結城詩織、そして倉木まどか💛。
B列からはバスト、ウエスト、ヒップ、スカート丈、靴下の色、肌色、体温、
さらには基礎体温から導き出された「(自主規制)」なデータまで、完璧に記録されていた。

妄太郎の内心は冷静だった。

(まどか💛の肌、昨日は赤みがかっていた……基礎体温は高め)
(スカート丈が4cm短かったのは、先日“夕日より君の顔に夢中”と言った影響か?)
(これは分析対象として極めて有意……即記録)

高速タイピングで分析データを追加した後、朝食へ向かう。

朝食中も思考は止まらない。

(山田結子は電柱の陰から出てくる確率、靴下がグレーのとき60%。昨日もグレー……今日も確認が必要)
(靴下が赤なら要注意。慰め系トークで対応だな)

母親に関しても、観察は怠らない。

(目が少し下がってる。これは受験を心配してる表情。
 「体調大丈夫」と言えば安心する。手を振って登校すれば好感度UP)

会話を合わせ、手を振って外出。

登校中、電柱の影に──やはり山田結子がいた。

(予測通り。靴下は黄色、スカート丈やや長め。機嫌は安定。問題なし)

スリーサイズを頭の中で再スキャン。情報を記録して昇降口へ。

昇降口では、まどか💛が上履きに履き替えていた。
前かがみで無防備。スカートの下から、わずかに……

(本人に無意識の動作。疲労のサイン。元気づけが必要)
(ここまで来て観察を止めるわけにはいかない)

教室に入り、即座にノートPCで情報を入力。

(まどか💛は昨日LINEが長かった可能性……相手は吉田大樹、山田翔太)
(駅前のカラオケで佐藤美咲とのダブルデート目撃済み)
(精神的距離が縮まりつつある。要注意)

そんな妄太郎に、声がかかる。

「妄太郎くん……おはよう」

まどか💛の笑顔に、妄太郎は一瞬データの保存を止めた。

授業が始まる。結城詩織先生が入ってくる。
妄太郎はタブレットを開こうとしたが、授業中の使用は禁止されていた。

(仕方ない……アナログで記録開始)

ノートに走るペンが止まらない。

(スリーサイズ、今日も健在。リップはシャネル、化粧はコーセー)
(机の上のプリクラから洋太との関係判明。家庭力は低め、枝毛確認済み)

「妄太郎くん」

名を呼ばれ、即座にノートを閉じる。「はいっ!」

授業が終わっても、観察は終わらない。

学食にて、妄太郎はタブレットを開いていた。

(3組の早苗:靴下=深緑=不安定? 隣の男子=家庭的傾向)
(4組の好美:スカート短し、顔の紅潮、脚の張り具合→デート前。体調は万全)

休憩時間も、妄太郎の記録は止まらない。

放課後、廊下でも思考は続く。

(スカート丈と靴下の色→結子が抱きついてくる確率80%。
 まどか💛は精神的に余裕がない→3人での帰宅を受け入れる確率:高)

妄太郎「今日は元気ないね。何かあった?」

まどか💛「ううん。……ただ、彼氏のことで……」

(“なんでもない”=確定要素回避。だが恋愛もつれ濃厚。記録)

昇降口にて合流。3人で帰宅。

帰宅後、自室でPCを開き、1日のすべてを記録。

(まどか💛は恋愛的ストレスあり。今後も励まし必要。
 スカート丈は変化なし=精神状態は安定。結子にはまどか💛との関係性を否定方向に強調する必要)

記録を終えたころ、時計はすでに深夜を回っていた。

「……よし。寝るか」

これが、妄太郎の――

もう一つの一日。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
 中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ  ★作品はマリーの語り、一人称で進行します。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

処理中です...