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【アップデートについて】八富楓と小鳥遊妃菜多
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八富楓
アタシには待ちきれない日がある。
それは6月15日。
ついてにアップデートが実装され、ユウくんとアバターを通して会えるから。
その日のために、最近はアイドル活動も今まで以上に頑張ってた。
メンバーやマネージャーからも「なんか良いことあったの!?」と聞かれるぐらいに違ったみたい。個人的には頑張っている意識はあったものの、周りから見てそんなに違うとは思っていなかった。
高校時代からアイドル活動をしてきた、アタシにはそれなりにお金がある。今まで貯金をしてきた分を使えばいい。本当は老後の資金として取っておくために溜めていたんだけど、今はそんなこと言っていられない。
老後よりも今が大切。
それにユウくんと会えるのに、お金をケチっていたら一生後悔することになるのは目に見えている。だったら絶対に後悔しない方法を選ぶのは仕方ない。
ここである程度、散財する結果になったとしても全然いい。
出会い系を運営している会社のサイトを開くとそこにはギフトの詳細がしっかりと記載されていた。前見た時と比べるとかなり変わっていて、驚いた。
二人きりになれる空間を用意してもらえたり、プレゼントをしてもらえるサービスがあったりとすごいものがたくさんある。女として普通に生きているだけじゃ、絶対に味わえないようなものがもう少ししたら味わえるようになる。
本当に楽しみ過ぎて、最近は眠れない。
でも、ユウくんとやり取りをしている時はそれを悟られないようになるべく平常心を装う。本当は通話とかもしたいけど、通話をしちゃったら声からテンションが高いのがバレちゃうかもしれないから、なるべく避けている。
本当はしたい。
ユウくんの声を聞きたい。
『頑張りました』と囁いて欲しい。
ここは我慢する時。我慢した分、VRが解放されたらたくさんお願いすればいい。
まぁ…ギフトを送ってもユウくんがOKしてくれるかは分からない。だけど、ユウくんとギフトやVRに関するやり取りをしてみた感じは、乗り気みたい。
男性は女性と会うことに対して抵抗感があるのは当たり前。今回のVRに参加しないことだってできるのに、参加してくれることに本当に感謝しかない。
だから、ギフトを受け入れてくれる可能性もそれなりに高い。それにもし、できなかったとしても会えるだけで十分。
今までアバターを通してでも、男性と話せるなんて思っていなかったんだから。
「楽しみ!できることなら…ユウくんとたくさん初めてのことをたくさんしたい!!」
今まで妄想でしか出来なかったこともできるかも。
ユウくんは優しいから、アタシの全てを受け入れてくれるかもしれない。
そう考えるだけでアタシの体温は少しずつ上がっていき、平熱を上回っていく。
「はぁ……楽しみ過ぎる!」
―――――――
小鳥遊妃菜多
「これでユウくんと会える」
自分の会社を自分のために使うことになるとは思っていなかった。でも、結果的にあの時、行動に移して本当によかったわ。
そうしなければこのサービスは始まらなかった。
このサービスを利用すれば、私《あたし》も合法でユウくんと触れ合うことができる。
それにしてもまさか本当にVRMMOのように五感全てを共有するという形でリリースできるとは思っていなかった。
ギフトを利用すればユウくんと二人きりになることもできる。
本当に私利私欲を詰め込んだギフトだから、私がして欲しいことを全て詰め込んだ。ギフトというものにすれば全てを正当化できるのだから、本当に出会い系のアプリを立ち上げてよかったと心の底から思った。
そして何よりもユウくんが乗り気なのは本当に助かったわ。ここまで用意してユウくんが参加しないなんてなったら意味がなくなる。その最悪なシナリオだけは回避できてよかった。
まあ、今回のは第一段階。自社のアプリを使えば、ユウくんとの接点を作るのはそんなに難しいことじゃないことが、今回のことで判明した。ユウくんも女と関わることに対してかなり前向きなこともあって、イベントを立案し、実施すればほぼ確実に参加してくれる。
これから利用者同士のコミュニケーションを増やすという建前で様々なイベントを企画していけばいい。そしてそのイベントで私とユウくんが上手く良い関係になれるようにすれば、いつかユウくんも本当の体で私と会う気になってくれるはず。
そのためにも、まず今回のイベントを成功に導かなくてはならない。でなければ次のイベントも何もない。
それに初めてユウくんと会えるチャンスなのだ。この絶好の機会を逃すようなことがあってはならないわ。普段は離れているからできないことも、仮想空間という場所を使えば可能になる。
本当に楽しみ。
只でさえ、ユウくんのことで頭が一杯なのに、最近はユウくんとしたいことの妄想がはかどり過ぎて寝れない。
あんなこともこんなこともしたい。
たぶん、現実はそれをする前に私は気絶することになると思う。興奮し過ぎて、鼻血を出して、出血多量で意識を失うことになる。
「…ユウくん、もうちょっとで会えるわ」
アタシには待ちきれない日がある。
それは6月15日。
ついてにアップデートが実装され、ユウくんとアバターを通して会えるから。
その日のために、最近はアイドル活動も今まで以上に頑張ってた。
メンバーやマネージャーからも「なんか良いことあったの!?」と聞かれるぐらいに違ったみたい。個人的には頑張っている意識はあったものの、周りから見てそんなに違うとは思っていなかった。
高校時代からアイドル活動をしてきた、アタシにはそれなりにお金がある。今まで貯金をしてきた分を使えばいい。本当は老後の資金として取っておくために溜めていたんだけど、今はそんなこと言っていられない。
老後よりも今が大切。
それにユウくんと会えるのに、お金をケチっていたら一生後悔することになるのは目に見えている。だったら絶対に後悔しない方法を選ぶのは仕方ない。
ここである程度、散財する結果になったとしても全然いい。
出会い系を運営している会社のサイトを開くとそこにはギフトの詳細がしっかりと記載されていた。前見た時と比べるとかなり変わっていて、驚いた。
二人きりになれる空間を用意してもらえたり、プレゼントをしてもらえるサービスがあったりとすごいものがたくさんある。女として普通に生きているだけじゃ、絶対に味わえないようなものがもう少ししたら味わえるようになる。
本当に楽しみ過ぎて、最近は眠れない。
でも、ユウくんとやり取りをしている時はそれを悟られないようになるべく平常心を装う。本当は通話とかもしたいけど、通話をしちゃったら声からテンションが高いのがバレちゃうかもしれないから、なるべく避けている。
本当はしたい。
ユウくんの声を聞きたい。
『頑張りました』と囁いて欲しい。
ここは我慢する時。我慢した分、VRが解放されたらたくさんお願いすればいい。
まぁ…ギフトを送ってもユウくんがOKしてくれるかは分からない。だけど、ユウくんとギフトやVRに関するやり取りをしてみた感じは、乗り気みたい。
男性は女性と会うことに対して抵抗感があるのは当たり前。今回のVRに参加しないことだってできるのに、参加してくれることに本当に感謝しかない。
だから、ギフトを受け入れてくれる可能性もそれなりに高い。それにもし、できなかったとしても会えるだけで十分。
今までアバターを通してでも、男性と話せるなんて思っていなかったんだから。
「楽しみ!できることなら…ユウくんとたくさん初めてのことをたくさんしたい!!」
今まで妄想でしか出来なかったこともできるかも。
ユウくんは優しいから、アタシの全てを受け入れてくれるかもしれない。
そう考えるだけでアタシの体温は少しずつ上がっていき、平熱を上回っていく。
「はぁ……楽しみ過ぎる!」
―――――――
小鳥遊妃菜多
「これでユウくんと会える」
自分の会社を自分のために使うことになるとは思っていなかった。でも、結果的にあの時、行動に移して本当によかったわ。
そうしなければこのサービスは始まらなかった。
このサービスを利用すれば、私《あたし》も合法でユウくんと触れ合うことができる。
それにしてもまさか本当にVRMMOのように五感全てを共有するという形でリリースできるとは思っていなかった。
ギフトを利用すればユウくんと二人きりになることもできる。
本当に私利私欲を詰め込んだギフトだから、私がして欲しいことを全て詰め込んだ。ギフトというものにすれば全てを正当化できるのだから、本当に出会い系のアプリを立ち上げてよかったと心の底から思った。
そして何よりもユウくんが乗り気なのは本当に助かったわ。ここまで用意してユウくんが参加しないなんてなったら意味がなくなる。その最悪なシナリオだけは回避できてよかった。
まあ、今回のは第一段階。自社のアプリを使えば、ユウくんとの接点を作るのはそんなに難しいことじゃないことが、今回のことで判明した。ユウくんも女と関わることに対してかなり前向きなこともあって、イベントを立案し、実施すればほぼ確実に参加してくれる。
これから利用者同士のコミュニケーションを増やすという建前で様々なイベントを企画していけばいい。そしてそのイベントで私とユウくんが上手く良い関係になれるようにすれば、いつかユウくんも本当の体で私と会う気になってくれるはず。
そのためにも、まず今回のイベントを成功に導かなくてはならない。でなければ次のイベントも何もない。
それに初めてユウくんと会えるチャンスなのだ。この絶好の機会を逃すようなことがあってはならないわ。普段は離れているからできないことも、仮想空間という場所を使えば可能になる。
本当に楽しみ。
只でさえ、ユウくんのことで頭が一杯なのに、最近はユウくんとしたいことの妄想がはかどり過ぎて寝れない。
あんなこともこんなこともしたい。
たぶん、現実はそれをする前に私は気絶することになると思う。興奮し過ぎて、鼻血を出して、出血多量で意識を失うことになる。
「…ユウくん、もうちょっとで会えるわ」
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