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第一章 腐樹の森と呼ばれた地
第八話 証明人、妖狐と子狐の違い
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不思議な声が聞こえてきた。しかも【定義存在の損傷】を確認したって…?……てか【定義存在の損傷】って、そもそも何…?
そう思ってるとアリスさんが喋った。
「【提示、定義存在の損傷】の確認!」
再び、女性の声が聞こえる。
『提示不可。この【提示】を使用する場合は証明人がいると確認されているものでなければいけません』
アリスさんはそう言う。
「ついさっき、【提示、周囲に定義存在の損傷の証明人の存在】にかかった【定義存在の損傷】を確認したい。これは可能でしょう?」
『可能です。提示しますか?』
声が響く、そしてアリスさんは…。
「もちろん!」
そして再び声が響く。
『……損傷しているのは【森の女王の目覚め】となっております。修整されない場合、この損傷した物の干渉した物の消滅となります。……警告、この損傷が修整がされない場合、世界の崩壊の危険性があります。…崩壊原因、自然消滅』
……は?なんか最初から世界消滅の危機に至ってるんですが、それは…。えっ、なに、最初からクライマックス?
アリスさんは私の考えを透かしたかのように私に話しかけてきた。
「まだ大丈夫。周囲に証明人がいる。それはさっきの【提示】で提示されてる」
「でも…修整って言ったって…どうすればいいの?」
そう、問題はそこだ。どう解決するか、これが一番の問題。しかし、アストさんがこう言った。
「ヘーキ、ヘーキ、修整って言ったって、証明人が、主犯の可能性…って言うか主犯なんだ。つまり、近くに証明人がいる=犯人がすぐ近くにいるってことだ。…と言っても無自覚で証明人になってしまっている者もいる。それに関してはどうしようもできん。どうにかするしかない、その場合は…その人物を殺す必要性が…あるかもしない」
「……え?」
今、アストさんはなんて…言った…?殺す…?ゴブリンとか魔物ならいいかもしれないけど…。無自覚でなっている人だったら…。
「違う。あくまで、可能性の話だ。それに無自覚だとしても証明人として解除が可能の場合もあるからな」
良かった。何も悪いことをしていない人を殺す必要がないなら…。
「……それじゃあ、そろそろ行くぞ。自覚している犯人なら…逃げられたら…二度と見つけられない」
私はアストさんの言葉に頷いた。……でもね。アストさん…。人のこと、撫でながら、それ言うのやめない?説得力0だよ。 まぁ、嫌がったら嫌がったで無駄に撫でられるから何も言わないけどさ。
「……アストロ、クレアちゃんの表情見てみなさい。素晴らしいほど、思っていることが分かるわよ」
アリスさんがそう言った。…表情に出てたみたい…。
「……あぁ、なんか…すまん」
「謝るぐらいなら最初からやらないでください」
私はそうアストさんに言った。
「……敬語になるほど嫌だった?」
アストさん、さっさと早く行きません?
そう私は心の奥で思った。
「ははは、そんなことないですよー」
「ほら見なさい。心の奥では多分、早く行かねぇ?とか思ってるわよ!」
アリスさん、当たってるからなんも言えないんですよねぇ…。
「あぁ、じゃあ行くか…。ってフローゲルたちは?」
あっ、ホントだ。そういや、さっきからエルネやミレアの姿もない。どこに行ったんだろう?
「っ!?嘘でしょう!?……はぁ…想定外ね。これは、損傷による空間の変化かしら…。こんなこと初めてよ。……損傷を修整しないとそもそもここから出れないわよ」
「アリスさん、それ冗談…ですよね?……閉じ込められて…ませんよね?」
いやいや、閉じ込められるなんて…ありえ…ほらだって周囲だって、自然いっぱい…はぁ…現実逃避はやめよ。……巻き込まれるのかぁ…平和にのんびり暮らしたいのになぁ…あはは…。
「…顔を見ると、もう自覚してるのね。まぁ、仕方ないわよ。私もこんなことは初めてだしね」
アリスさんは苦笑いしていた。アストさんは遠くを見ていて、そして…。
「あっちだな。空気の流れが向こうから来ている。相当冷たい。……証明人がいる」
「分かったわ。さぁ、行くわよ、クレアちゃん。ここから出るにはそもそも解決しないとだしね」
アリスさんはそういう。……そうですよね。やるしかないですねー…。よし!やりますか!
「分かっています、アリスさん、アストさん。行きましょう」
私たちは森の奥に進む。
✽
空気が重い。そう思ったことには周囲の雰囲気が変わっていた。……そもそも精霊たちは女王に関しては知っていた。その時点で損傷してるようには思わないんだけどなぁ…。
「クレア、今、損傷に関して考えてたな?」
「えっ?まぁ、はい。思ってました」
アストさんがそう聞いてきたので素直に答えた。
「それはまだなったばかりの状態を示している。つまりは損傷してからそんなに時間が経っていないと言うことだ」
「なるほど、アストさん。ありがとうございます。おかげでモヤモヤが無くなりました」
私はアストさんにお礼を言った。
しかし、そっか、なったばかりなのか。それなら考える時間ありそうだね。……ん?なんかさり気なく心読まれてない?私、別に精霊が女王のこと喋ってたとか言ってないですけど…。
「……いや、分かりやすいわ。この状況でなんか考え事してたら大体そうだと思ったからだ」
……ホントかなぁ…アストさんって案外信用できないからなぁ…。怪しい…。
「……なんだろう。とても信用されてない気がするぞ?」
「うん。そうだよ!」
「わぁー、素晴らしいほど可愛い笑顔でとんでもないこと言ってくれるー!」
アストさんが「信用されてない気がする」って言ったからそうだよって言ったのに…ひどくない?
「……てかやっぱり白髪じゃないんだな。遠目から見ると白髪にしか見えなかったのに、しっかりと見ると…うすーく水色なんだな」
「そうだね。そして、意外と気に入ってるんだー」
気に入ってるのは事実だ。遠目から見ると白髪に見えるって、言われるの…なんだろうね。……嬉しくない。全然、分からないけど…白髪の少女とか呼ばれたら、イライラしそうだなー。
そう思ってると、アリスさんが話しかけてきた。
「……そろそろよ。到着するわ」
そして、見ると…花畑があった。その中央には一人の男が立っていた。…いや、男の方…子供じゃね?男の子は一人の…こっちも子供じゃね?女の子の頬を撫でていた。女の子は眠っているようだった。女の子をよく見ると、頭に花…白い花だね。それが三輪、咲いていた。
「……ドライアドか?」
アストさんがそう呟く。
「ドライアドって…自然の妖精…みたいなやつ?」
私はそう聞いた。そしたらアリスさんが。
「ドライアドは自然の象徴。妖精とは違うの、自然であり、自然ではない者とも言えるわね。彼女たちの存在は木々を生み出し、存在がなければ草木が、自然が全て消えると言われているわ」
「なるほどー。ありがとうございます。アリスさん」
私はお礼を言う…。ってうわっ!?
気づいたら、男の子が私に近づいてきていた。その手には剣…でも、その一撃はアリスさんが杖で防いだ。
「あらあら、行儀がなってないんじゃないの?」
「……何者だ。ここに何しに来た。用がないなら帰れ。帰らないなら…殺す」
うわぁ…物騒な発言してるよ。あの男の子の方、強そうには見えないけど、どうなんだろ。
「そうね。まず、証明人は無自覚みたいねぇ…。それ!」
アリスさんが、剣を抑えていた杖で剣を弾き飛ばし、杖をその男の子の方に突き立てた。首元スレスレで止められている。
「…馬鹿な…身体能力には自信があったし、それでも魔法で強化したはずなのに…負けた…。…しかも、人間の女性に…こんな若そうな子供に!」
……なんか、油断してなかったけど、負けちゃったみたいだけど…アリスさんは身体能力に関しては低いって言ってたけど、強化魔法で強化して、対抗されたら勝てないね。
「ついでに言っとくわね。私は80ぐらいよ。舐めすぎにも大概があるわよ。その油断が負けを作るの」
「は!?そんな馬鹿な話あるか!?…嘘だろ?その見た目で80…?えぇ…?どう言うことだ?えっ?エルフか?」
そりゃ、混乱するよね。それだけ言われると大混乱必死、エルフって選択肢が出てきたけど…。
「安心なさい。しっかりと人間よ」
「……どう言うことだ?分かりません。なんですかそれぇ!」
アリスさんが人間だと言うと男の子が大混乱する。うん、分かる。逆にエルフだとか言われる方が信用できるよねって話に…。…てかなんか丁寧になってません。この男の子…喋り方が丁寧になりかけてません?
「……分かりました。抵抗はしませんから…でも、あの娘には手を出さないでほしいのです」
わぁ…素晴らしいほどの丁寧、でも喋りにくそうだね。
「……あの、この首元にスレスレのところにある…この杖…どうにかしてもらえないでしょうか。どうも喋りにくいので…」
「分かったわ。でも抵抗はしないでね」
アリスさんはそう言い、首元近くにある杖を回収した。…男の子は首に手を当てながら。
「……子供ですか…も、もしかして…この子供も…?」
「あっ、私は普通に5です」
「っ!?えぇ、5歳なのにそんなに綺麗に喋れるんですか?」
驚かないでよ。男の子…そこまで、綺麗に喋れることに驚いてちゃ駄目じゃない?
よく見ると、その男の子…よくよく見たら小さな狐…の耳と思わしき耳と尻尾が生えていた。…狐人の子供…?かな。
「……お前、子狐だろ。妖力、魔力を感じない」
アストさん?子狐って…あの妖狐の子供の…?
「……クレアちゃん。知ってる?妖狐と子狐はまったくの関係性無いどころか、仲が悪いのよ」
「…流れるように心読まないでください。アリスさん」
「それじゃ、もうすこし賢くなろうか。まず妖狐と子狐の違いね。…妖狐と子狐は狐人とは違い、独自の文化を作り上げてるのよ。そして完全な違いは…妖狐、子狐は狐人の持つ魔力が無いの…と言うか0よ。いくら修行しても、一切増えないわ。でも、妖狐には妖力、子狐には霊力があるの、それぞれ、特別な術を使うんだよ。妖狐は狐陰術、子狐は狐陽術を使うのよ。それぞれ、その種族しか使えないの、素晴らしいわよ。特に狐陰術が美しくていいと思うわ」
アリスさんは狐陰術の方が好きと、そう思ってるとアストさんが…。
「はぁぁぁー?なんですけど、狐陽術の方が綺麗だろぉ?あんなん陰湿な術が好きってマジで言ってんのか?」
そしたらアリスさんが…。
「は?流石に悪く言い過ぎ、美しい技もあるわよ。武器馬鹿が!なんなら狐陽術の方が激しいだけで綺麗じゃないじゃない!」
あっ、これ…長くなるやつだ。
私はそう思ってしまったのは気にしてはいけない。
そう思ってるとアリスさんが喋った。
「【提示、定義存在の損傷】の確認!」
再び、女性の声が聞こえる。
『提示不可。この【提示】を使用する場合は証明人がいると確認されているものでなければいけません』
アリスさんはそう言う。
「ついさっき、【提示、周囲に定義存在の損傷の証明人の存在】にかかった【定義存在の損傷】を確認したい。これは可能でしょう?」
『可能です。提示しますか?』
声が響く、そしてアリスさんは…。
「もちろん!」
そして再び声が響く。
『……損傷しているのは【森の女王の目覚め】となっております。修整されない場合、この損傷した物の干渉した物の消滅となります。……警告、この損傷が修整がされない場合、世界の崩壊の危険性があります。…崩壊原因、自然消滅』
……は?なんか最初から世界消滅の危機に至ってるんですが、それは…。えっ、なに、最初からクライマックス?
アリスさんは私の考えを透かしたかのように私に話しかけてきた。
「まだ大丈夫。周囲に証明人がいる。それはさっきの【提示】で提示されてる」
「でも…修整って言ったって…どうすればいいの?」
そう、問題はそこだ。どう解決するか、これが一番の問題。しかし、アストさんがこう言った。
「ヘーキ、ヘーキ、修整って言ったって、証明人が、主犯の可能性…って言うか主犯なんだ。つまり、近くに証明人がいる=犯人がすぐ近くにいるってことだ。…と言っても無自覚で証明人になってしまっている者もいる。それに関してはどうしようもできん。どうにかするしかない、その場合は…その人物を殺す必要性が…あるかもしない」
「……え?」
今、アストさんはなんて…言った…?殺す…?ゴブリンとか魔物ならいいかもしれないけど…。無自覚でなっている人だったら…。
「違う。あくまで、可能性の話だ。それに無自覚だとしても証明人として解除が可能の場合もあるからな」
良かった。何も悪いことをしていない人を殺す必要がないなら…。
「……それじゃあ、そろそろ行くぞ。自覚している犯人なら…逃げられたら…二度と見つけられない」
私はアストさんの言葉に頷いた。……でもね。アストさん…。人のこと、撫でながら、それ言うのやめない?説得力0だよ。 まぁ、嫌がったら嫌がったで無駄に撫でられるから何も言わないけどさ。
「……アストロ、クレアちゃんの表情見てみなさい。素晴らしいほど、思っていることが分かるわよ」
アリスさんがそう言った。…表情に出てたみたい…。
「……あぁ、なんか…すまん」
「謝るぐらいなら最初からやらないでください」
私はそうアストさんに言った。
「……敬語になるほど嫌だった?」
アストさん、さっさと早く行きません?
そう私は心の奥で思った。
「ははは、そんなことないですよー」
「ほら見なさい。心の奥では多分、早く行かねぇ?とか思ってるわよ!」
アリスさん、当たってるからなんも言えないんですよねぇ…。
「あぁ、じゃあ行くか…。ってフローゲルたちは?」
あっ、ホントだ。そういや、さっきからエルネやミレアの姿もない。どこに行ったんだろう?
「っ!?嘘でしょう!?……はぁ…想定外ね。これは、損傷による空間の変化かしら…。こんなこと初めてよ。……損傷を修整しないとそもそもここから出れないわよ」
「アリスさん、それ冗談…ですよね?……閉じ込められて…ませんよね?」
いやいや、閉じ込められるなんて…ありえ…ほらだって周囲だって、自然いっぱい…はぁ…現実逃避はやめよ。……巻き込まれるのかぁ…平和にのんびり暮らしたいのになぁ…あはは…。
「…顔を見ると、もう自覚してるのね。まぁ、仕方ないわよ。私もこんなことは初めてだしね」
アリスさんは苦笑いしていた。アストさんは遠くを見ていて、そして…。
「あっちだな。空気の流れが向こうから来ている。相当冷たい。……証明人がいる」
「分かったわ。さぁ、行くわよ、クレアちゃん。ここから出るにはそもそも解決しないとだしね」
アリスさんはそういう。……そうですよね。やるしかないですねー…。よし!やりますか!
「分かっています、アリスさん、アストさん。行きましょう」
私たちは森の奥に進む。
✽
空気が重い。そう思ったことには周囲の雰囲気が変わっていた。……そもそも精霊たちは女王に関しては知っていた。その時点で損傷してるようには思わないんだけどなぁ…。
「クレア、今、損傷に関して考えてたな?」
「えっ?まぁ、はい。思ってました」
アストさんがそう聞いてきたので素直に答えた。
「それはまだなったばかりの状態を示している。つまりは損傷してからそんなに時間が経っていないと言うことだ」
「なるほど、アストさん。ありがとうございます。おかげでモヤモヤが無くなりました」
私はアストさんにお礼を言った。
しかし、そっか、なったばかりなのか。それなら考える時間ありそうだね。……ん?なんかさり気なく心読まれてない?私、別に精霊が女王のこと喋ってたとか言ってないですけど…。
「……いや、分かりやすいわ。この状況でなんか考え事してたら大体そうだと思ったからだ」
……ホントかなぁ…アストさんって案外信用できないからなぁ…。怪しい…。
「……なんだろう。とても信用されてない気がするぞ?」
「うん。そうだよ!」
「わぁー、素晴らしいほど可愛い笑顔でとんでもないこと言ってくれるー!」
アストさんが「信用されてない気がする」って言ったからそうだよって言ったのに…ひどくない?
「……てかやっぱり白髪じゃないんだな。遠目から見ると白髪にしか見えなかったのに、しっかりと見ると…うすーく水色なんだな」
「そうだね。そして、意外と気に入ってるんだー」
気に入ってるのは事実だ。遠目から見ると白髪に見えるって、言われるの…なんだろうね。……嬉しくない。全然、分からないけど…白髪の少女とか呼ばれたら、イライラしそうだなー。
そう思ってると、アリスさんが話しかけてきた。
「……そろそろよ。到着するわ」
そして、見ると…花畑があった。その中央には一人の男が立っていた。…いや、男の方…子供じゃね?男の子は一人の…こっちも子供じゃね?女の子の頬を撫でていた。女の子は眠っているようだった。女の子をよく見ると、頭に花…白い花だね。それが三輪、咲いていた。
「……ドライアドか?」
アストさんがそう呟く。
「ドライアドって…自然の妖精…みたいなやつ?」
私はそう聞いた。そしたらアリスさんが。
「ドライアドは自然の象徴。妖精とは違うの、自然であり、自然ではない者とも言えるわね。彼女たちの存在は木々を生み出し、存在がなければ草木が、自然が全て消えると言われているわ」
「なるほどー。ありがとうございます。アリスさん」
私はお礼を言う…。ってうわっ!?
気づいたら、男の子が私に近づいてきていた。その手には剣…でも、その一撃はアリスさんが杖で防いだ。
「あらあら、行儀がなってないんじゃないの?」
「……何者だ。ここに何しに来た。用がないなら帰れ。帰らないなら…殺す」
うわぁ…物騒な発言してるよ。あの男の子の方、強そうには見えないけど、どうなんだろ。
「そうね。まず、証明人は無自覚みたいねぇ…。それ!」
アリスさんが、剣を抑えていた杖で剣を弾き飛ばし、杖をその男の子の方に突き立てた。首元スレスレで止められている。
「…馬鹿な…身体能力には自信があったし、それでも魔法で強化したはずなのに…負けた…。…しかも、人間の女性に…こんな若そうな子供に!」
……なんか、油断してなかったけど、負けちゃったみたいだけど…アリスさんは身体能力に関しては低いって言ってたけど、強化魔法で強化して、対抗されたら勝てないね。
「ついでに言っとくわね。私は80ぐらいよ。舐めすぎにも大概があるわよ。その油断が負けを作るの」
「は!?そんな馬鹿な話あるか!?…嘘だろ?その見た目で80…?えぇ…?どう言うことだ?えっ?エルフか?」
そりゃ、混乱するよね。それだけ言われると大混乱必死、エルフって選択肢が出てきたけど…。
「安心なさい。しっかりと人間よ」
「……どう言うことだ?分かりません。なんですかそれぇ!」
アリスさんが人間だと言うと男の子が大混乱する。うん、分かる。逆にエルフだとか言われる方が信用できるよねって話に…。…てかなんか丁寧になってません。この男の子…喋り方が丁寧になりかけてません?
「……分かりました。抵抗はしませんから…でも、あの娘には手を出さないでほしいのです」
わぁ…素晴らしいほどの丁寧、でも喋りにくそうだね。
「……あの、この首元にスレスレのところにある…この杖…どうにかしてもらえないでしょうか。どうも喋りにくいので…」
「分かったわ。でも抵抗はしないでね」
アリスさんはそう言い、首元近くにある杖を回収した。…男の子は首に手を当てながら。
「……子供ですか…も、もしかして…この子供も…?」
「あっ、私は普通に5です」
「っ!?えぇ、5歳なのにそんなに綺麗に喋れるんですか?」
驚かないでよ。男の子…そこまで、綺麗に喋れることに驚いてちゃ駄目じゃない?
よく見ると、その男の子…よくよく見たら小さな狐…の耳と思わしき耳と尻尾が生えていた。…狐人の子供…?かな。
「……お前、子狐だろ。妖力、魔力を感じない」
アストさん?子狐って…あの妖狐の子供の…?
「……クレアちゃん。知ってる?妖狐と子狐はまったくの関係性無いどころか、仲が悪いのよ」
「…流れるように心読まないでください。アリスさん」
「それじゃ、もうすこし賢くなろうか。まず妖狐と子狐の違いね。…妖狐と子狐は狐人とは違い、独自の文化を作り上げてるのよ。そして完全な違いは…妖狐、子狐は狐人の持つ魔力が無いの…と言うか0よ。いくら修行しても、一切増えないわ。でも、妖狐には妖力、子狐には霊力があるの、それぞれ、特別な術を使うんだよ。妖狐は狐陰術、子狐は狐陽術を使うのよ。それぞれ、その種族しか使えないの、素晴らしいわよ。特に狐陰術が美しくていいと思うわ」
アリスさんは狐陰術の方が好きと、そう思ってるとアストさんが…。
「はぁぁぁー?なんですけど、狐陽術の方が綺麗だろぉ?あんなん陰湿な術が好きってマジで言ってんのか?」
そしたらアリスさんが…。
「は?流石に悪く言い過ぎ、美しい技もあるわよ。武器馬鹿が!なんなら狐陽術の方が激しいだけで綺麗じゃないじゃない!」
あっ、これ…長くなるやつだ。
私はそう思ってしまったのは気にしてはいけない。
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