最高難易度VRMMO元トッププレイヤーの少女は新しくVRMMOの世界で大冒険!

鏡矢 蓮

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序章 ようこそ、ヘルス・フェルスの世界へ!

ステータス

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「それでは、ステータスを決めましょう!」
 その言葉が響く。その瞬間、少女の後ろにはパネルが現れた。
「まず、この世界のステータスの分類を説明しようか。まず、ステータスはこれはに分類される。HP、MP、ATK、DEF、INT、MGR、AGI、DEX、LUKに分類されます」
 そして後ろのパネルにそれぞれ詳細が乗った。まぁ、だいたい知ってるんだけどね。HPは体力、MPは魔力、ATKは攻撃力、DEFは防御力、INTは賢さ、MGRは魔法抵抗力、AGIは素早さ、DEXは器用さ、LUKは運である。ついでにそれぞれのステータスは武器や防具によってもステータスは上がるよ。ついでに反魂蝶の劔は装備時HP、MPが300、ATKが50、AGIが100、DEXが200の上昇するようになってる。
 そして、透明幻想の剣はATKが50、MGRが300、AGIが200、DEXが100上昇である。いや、チート過ぎて笑えねぇ…。当たれば致命傷だけど、当たらなければ勝ちなんだよねー…。
 月光弓はもう弓なのでDEXは200上昇。それにさらにATK、AGIが150上昇することが判明したので強力だった。
「どうしようかな。どんな風に割り振れる?」
「200ポイントを、自由にステータスに割り振るといった形を取っているわ。どうする?」
「じゃあ…HP10、MP20、ATK35、DEF5、INT20、MGR5、AGI30、DEX35、LUK20で割り振ろうかな」
「了解しました。HP、MPはそのポイントを十倍した数値になりますね」
 そう言われたので、私はその数値を確認。そして…。
「さて、それでキャラメイクに行きましょうか。姿、身長、体重は変えることは出来ません。基本的にその体型でログインすることになります。しかし、髪色、目の色。基本服装は決めることが出来ます。それではこのパネルから選択してください」
 そう少女は言い、私の前にパネルを差し出した。
 ふーむ…なるほどねぇ…髪色は白にして、目の色は左目は赤、右目は黄色にしよ!あっ、髪型…どうしよう。あっ、設定出来ないけど髪留めとかあるね。じゃあ、三編みにしてみようかなー。やったことなかったんだよねー。基本的にロングで生活してたからね。やってみたくなった。基本服装は…上がパーカーでミニスカで…下着…下着かぁ…ミニスカだし…タイツ?いや、スパッツかな。
「てか基本服装ってなに?」
 素で思ったことに聞いた。
「はい、基本服装は町などで着る服です。町中ならこの服装で行動出来ます。町外は防具等を身に着けることになります」
「分かった、ありがと」
 私は一通りの説明を受けた。色々分かったのだが、ヘルスの世界線とラグレストの世界線の関係性はラグレストが御伽噺おとぎばなしと言うことだ。
「それじゃあ、送るわ。それじゃあ、楽しんでいってね」
「あっ、待って」
 私は移動させようとパネルを触りだした少女に一言。
「貴女の名前は?」
 少女は驚いたような顔をしてすぐに笑った。
「くっ、あはは!そんなこと聞いてきたのは貴女が初めてよ。……ふふっ、私の名前はエルスよ」
「ありがと、エルス。それじゃあ、お願い」
「任せて」
 エルスがパネルを触る。そして、私の視界は白く染まるのだった…。



 私はチヨハを移動させ。一息ついた。
 はぁ、まったく。創造主は考えもなしにスキル作るからあーなるのよ。
 紅茶を飲みながらそう思った。
 私たちは生きている。そう言われて、何を当たり前のことを言ってるのか分からなかった。
「はぁ…ゲームのAI…か」
 親から、いや、創造主からそう言われた時は頭がおかしくなったのかと思った。別に…生きてるって実感があるわけだし。コンピューター…?とやらだってことの実感は沸かない。朝起きて、夜寝て、それの繰り返し、ただそれだけだと思ってきた。ずっと。
 私はカップを置く。私は指を動かし自分の目の前にパネルを持ってくる。そのステータスは攻撃を回避することを前提に振ってあった。
「……こんなんで大丈夫…なのかな。自分のステータスを見れないって意外と不安になるね…」
 そう、私は…私たちは自分のステータスを見れない。知れないのだ。これが意外とツラい。自分が強いのか、それとも弱いのか。それが分からない。
「まぁ、どうでもいっか」

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