偽りの最強魔法使い

碧音

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2章 初クエスト

〜怒ってごめんね〜

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「魔草ないね・・・魔草ってどこにあるか知ってる?」

あたりを見回しながらルカは言った

今、私たちは魔草を探している

ここはこの町で一番標高が高く、たくさんの草木が生えている丘

太陽の光がよく当たり、街の様子が一番よく見える絶景スポット

そんなところに魔草なんて生えない

魔草は基本的に光が当たらない湿った場所に生えている

これは、子供が読むような簡単な魔法書にも書いているほど常識なこと

そんな事を聞くルカに驚いた

「知らないの?」

「うん」

「魔草がどんなものなのか知ってるの?」

さすがに知らないなんてことはないだろうけど、とりあえず聞いておこう

「草でしょ?『まそう』の『そう』は『くさ』って意味があるんだよ」

そんなことを聞いているのではない

ということは、魔草がどんなものなのか知らないということだろう

どんなものなのかわからないのに探し回っていたのか

「まあ、それはそうなんだけどさ。魔草ってのはね、傷や病気の回復とかに使われる薬草だよ」

回復魔法が使えなくてもだれでも使うことができるすぐれもの

いわゆる万能薬

「えー、それじゃあ回復魔法なくてもいいってこと?」

「まあ、そうだね。ただ、安くても金貨1枚以上するから簡単には買えないよ」

魔草は貴重ではないので魔草だけなら安い

ただ、薬草として、使えるようにするには時間がかかるし、薬師という資格もいる

資格を取るために練習は欠かせず、たくさんの費用が必要になる

その上、試験は難しく、合格率が低いので薬師が少ない

そのため、簡単に買えるほど安くない

私なら、短時間で薬草として使えるようにできる

「リナがいてよかった。」

「それはそうと、どこにあるかも、どんなものかも知らずに探し回っていたの?」

いつもより怒ったような感じで言ってしまった

ルカはビクッと肩を震わせて、なにか言いたそうな感じだった

そんなことは気にせずに言葉を続けた

「当てもなく動き回るのは危険なんだからやめなさい!」

いつも出すことのない大きな声で言った

「冒険が危険なことは、始めにも言ったでしょう?」

「ごめんなさい……」

思ったより強く言い過ぎてしまったため、ルカは泣いてしまった

「ご、ごめん。強く言い過ぎた」

「いいよ別に……ルカが悪かったと思うし……」

目を真っ赤にしたルカは続けた

「ねえ、リナ」

気持ちを落ち着かせるように大きく息を吸った

そして、

「もうルカと冒険したくない?」

思ってもいなかった質問に驚いた

正直に言うと、まだ怖いし不安だ

だけど……

一歩踏み出したからには、最後まで冒険したい

「ごめんね。怒ってしまって」

できるだけ笑顔で言った

「ルカと冒険したいな」

「やったっ!」

さっきまで泣いていたのが嘘かのような笑顔で言った

それよりも、魔草がどこに生えているか知らない

「魔草は、光が当たらない湿った場所に生えているんだけど、どこにあるか知ってる?」

「私あまり地形に詳しくないからわからない」

そっか

別に期待していたわけではない

「詳しそうな人知らない?」

ルカはいろんな人と仲が良いから詳しい人もいるだろう

「いるよっ!」

さすがルカだ

「さっそく会いに行こうっ!」
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