23 / 23
仲間をさがして
22話 初めてのクエスト
しおりを挟む
「ほらここ見るのよさ」
読んでくれ。
「街の側の草原に湧くスライムを倒してほしいって書いてあるのよさ。倒した数で貰えるお金も変わるみたいよ」
とはいってもね…。しばらくは剣を持つのも勘弁って感じなのだけれど。
「剣がダメなら杖で行けばいいのよさ!」
僕の目を見ながらあやさんは言い放つ。
「ごっちゃんがこの前から魔物と戦えなくなっちゃったの気付いてなかった訳じゃないのよさ。でも私たちはすぐにでももとの世界に帰らなきゃ行けない」
…。
「だから冒険者になろうってあの3人に言ったのは誰なのよさ?そんなんじゃいつまでたってもここに取り残されるのよさ」
冒険者になろうと言ったのは崇一郎なんだよなぁ。…なんて言うのも野暮だよね。最後に決めたのは僕だし。
「スライム相手なんてどうあがいても怪我することないから大丈夫!とにかく今日はこのクエストを受けるのよさ」
まあ、やれるだけやってみるかね。あれだけ余裕そうにしてるんだし、なんとかなるだろう。
スライムといえばRPGでお馴染みの最初の方に出てくる敵キャラだ。
一番弱いというのはこの世界でも変わらないらしい。今、目の前で小さいのがぴょんぴょんと跳び跳ねている。
ここは街の入口付近の草原だ。僕は杖でおっかなびっくり戦っているが、スライムは跳び跳ねるだけで本当になにもしてこない。小突くだけですっ転んでしまう。
「なんでこんな人畜無害なやつらを倒すんだ?」
「そりゃあ邪魔だからなのよさ。これは人間が作り出した魔力の固まり。生き物でもないしバァーッとやっちゃうのよさ!」
うーん、それでもなんかかわいそうだと思うのは僕だけかな?色は個体によりけり。大きさは大体50cmくらいでかわいいぞ。
そんなことを言ってる間にも辺り一帯を焼き払い、スライムを蹂躙していくあやさん。一番使いやすいだけあって炎系統の魔法を扱う人は多いんだな。
目の前に緑色のスライムがやってきた。持ち上げて抱えてみると、ひんやりしている。これは夏にもってこいだなぁ。めっちゃ暴れるけど。
「何やってるのよさ~!まだ全然倒してないでしょ?」
あやさんにそう言われるが…やっぱり僕に戦いは無理だ。何かを傷付けるっていうのが駄目になってるわ。
結局あやさんが50匹くらい倒した。魔石は倒した人のものだが、討伐の証拠にするために一度ギルドに持っていかねばならない。
魔石は僕のリュックに全て詰め込んだ。こっちにやってきたときから背負っているこのリュックは、学ランと共にずっとお世話になっている。
「動いたらお腹がすいてきたのよさ」
そう言いながら漫画のようにお腹をならすあやさん。朝からひたすらスライムを狩り続けて、今はちょうどお昼時だ。
「街に戻ってお昼食べようか。ギルドに行くのはその後で良いね」
僕の提案にあやさんは頷く。
それではいざ帰ろうと街の入口の門に目をやると…
「ん…?あいつらは…」
昨日言い掛かりをつけてきた男たちがこちらをじっと見ていた。
だが少し様子がおかしい。
全員が怪我をしているのだ。
読んでくれ。
「街の側の草原に湧くスライムを倒してほしいって書いてあるのよさ。倒した数で貰えるお金も変わるみたいよ」
とはいってもね…。しばらくは剣を持つのも勘弁って感じなのだけれど。
「剣がダメなら杖で行けばいいのよさ!」
僕の目を見ながらあやさんは言い放つ。
「ごっちゃんがこの前から魔物と戦えなくなっちゃったの気付いてなかった訳じゃないのよさ。でも私たちはすぐにでももとの世界に帰らなきゃ行けない」
…。
「だから冒険者になろうってあの3人に言ったのは誰なのよさ?そんなんじゃいつまでたってもここに取り残されるのよさ」
冒険者になろうと言ったのは崇一郎なんだよなぁ。…なんて言うのも野暮だよね。最後に決めたのは僕だし。
「スライム相手なんてどうあがいても怪我することないから大丈夫!とにかく今日はこのクエストを受けるのよさ」
まあ、やれるだけやってみるかね。あれだけ余裕そうにしてるんだし、なんとかなるだろう。
スライムといえばRPGでお馴染みの最初の方に出てくる敵キャラだ。
一番弱いというのはこの世界でも変わらないらしい。今、目の前で小さいのがぴょんぴょんと跳び跳ねている。
ここは街の入口付近の草原だ。僕は杖でおっかなびっくり戦っているが、スライムは跳び跳ねるだけで本当になにもしてこない。小突くだけですっ転んでしまう。
「なんでこんな人畜無害なやつらを倒すんだ?」
「そりゃあ邪魔だからなのよさ。これは人間が作り出した魔力の固まり。生き物でもないしバァーッとやっちゃうのよさ!」
うーん、それでもなんかかわいそうだと思うのは僕だけかな?色は個体によりけり。大きさは大体50cmくらいでかわいいぞ。
そんなことを言ってる間にも辺り一帯を焼き払い、スライムを蹂躙していくあやさん。一番使いやすいだけあって炎系統の魔法を扱う人は多いんだな。
目の前に緑色のスライムがやってきた。持ち上げて抱えてみると、ひんやりしている。これは夏にもってこいだなぁ。めっちゃ暴れるけど。
「何やってるのよさ~!まだ全然倒してないでしょ?」
あやさんにそう言われるが…やっぱり僕に戦いは無理だ。何かを傷付けるっていうのが駄目になってるわ。
結局あやさんが50匹くらい倒した。魔石は倒した人のものだが、討伐の証拠にするために一度ギルドに持っていかねばならない。
魔石は僕のリュックに全て詰め込んだ。こっちにやってきたときから背負っているこのリュックは、学ランと共にずっとお世話になっている。
「動いたらお腹がすいてきたのよさ」
そう言いながら漫画のようにお腹をならすあやさん。朝からひたすらスライムを狩り続けて、今はちょうどお昼時だ。
「街に戻ってお昼食べようか。ギルドに行くのはその後で良いね」
僕の提案にあやさんは頷く。
それではいざ帰ろうと街の入口の門に目をやると…
「ん…?あいつらは…」
昨日言い掛かりをつけてきた男たちがこちらをじっと見ていた。
だが少し様子がおかしい。
全員が怪我をしているのだ。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
お気に入り・感想、宜しくお願いします。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる