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Ceci n'est pas une rêve.(これは夢ではない)
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3人の白服さんたちのようすが異様すぎたのか。
さすがにケーレブさんも唖然としている。
俺も開いた口がふさがらない。
今のなんだ?
俺の方法が間違ってるって言ってた。
穢を祓う方法ってなんだ?
穢ってジェラード君が言ってたあのケガレか?
なんかヤバそうなドーピング物質みたいなやつ。
お祓いのやり方なんて知らんよ。
鈴持ってシャラシャラやるのか?
掛けまくも恐きって?
祓詞とかとなえながら?
権禰宜さんみたいに?
水色の袴はいて?
「なあ。お前。なにをした?」
最初に放心状態から復帰したのは。
ケーレブさんだった。
3人がこうなったのは。
俺がなにかしたからだ。
そう断定して聞かれた。
首を横にふりまくる。
俺はなにもしていないから。
「あれはなんだ?」
さあ?
さっぱりわからない。
紙にそう書く。
【わかりません】
「さっき、確かに魔法を使ってただろ」
こんどは静かに首を横にふる。
魔法なんて使えない。
「歌ってゆう形式で、魔法を使ってただろ」
え?
本当に?
俺って魔法使ってた?
歌うたうのが魔法になる?
夢っておもしろいな。
マジか。
そうなるとヘタな曲歌えないぞ。
モンティ・パイソンの曲なんて歌ったら。
道をふみはずすこと間違いない。
《木こりの歌》なんて歌ったら女装野郎を量産するかもしれん。
白服さんたちがやるぶんにはまだマシだが。
まだな。
俺がやったらどうなるんだ?
某デラックスな人みたいになるのか?
あれは某デラックスさんだから似合うんであって。
俺じゃ笑いも起きないぐらいの大惨事だ。
夢でも見たかない。
And now for something completely different ...
「トヨミ様?」
今ようやく。
我に帰ったらしいドーソンさんが俺を呼んだ。
なにが起こっているのかわからない。
そんな迷子のような表情だ。
入り口付近の群青君とワイン君も。
状況を把握するためか。
キョロキョロしている。
お帰りなさい皆さん。
そして。
ごめんなさい。
ケーレブさん曰く。
俺のせいみたいで。
自覚してたわけじゃないから。
説明を受けても。
俺がやった…の?
って感じで申し訳ないけど。
【すみません。僕が失敗してしまって。申し訳ありません】
そう書いてからベッドから下りる。
謝罪するのにベッドからじゃ伝わらない。
よっこらしょ。
と下りているとドーソンさんとケーレブさんが手伝ってくれた。
ありがとう。
2人にペコッとしてから。
紙を白服の3人の方に向ける。
ドーソンさん、群青君、ワイン君。
順番に目を合わせてから。
しっかり腰を曲げて謝った。
頭を上げると。
文字を読むために近くにきてくれた3人が。
何事かと固まっていた。
うん。
いきなり謝罪しはじめた変人と。
その変人に困惑している軍人3人。
というおかしな図になったな。
これは。
えーと。
これはどこから説明すればいいんだ?
万年筆片手にかんがえる。
【魔法を無意識のうちに使ってしまったようで。その結果、皆さんが話し始めたのです】
事実を書いたんだけど。
言い訳と思われないといいな。
万年係長とか天牡とかに説明すると。
言い訳だとか言ってとりあってもらえない。
ふつうは状況説明を聞いて。
そこから解決策を探らないか?
そのへんが万年係長の原因だと思うんだけど。
万年係長のグチはまあいいや。
はたして。
ドーソンさんたちはそれぞれ呆けている。
群青君にいたっては
「申し訳ございません。本当に魔法を使われたのでしょうか?先ほど御不浄に向かわれた際には、ドーソンに任せておられたと記憶しているのですが」
という調子だ。
できれば。
あの恥ずかしい話をバラさないでほしかったです。
まさか。
水洗(魔法)だなんて思わないだろ。
魔法使えなきゃお手洗いも行けないなんて思わないさ。
ドーソンさんごめん。
そして。
ありがとう。
「魔法を使っていたことについては、間違いない。だが、本人は魔法を使っているとは、思ってなかったようだがな」
とケーレブさんが助太刀してくれた。
おー。
チンピラ司祭もいいとこあるな。
その説明に異論はないので。
コクコクうなずく。
「だからといって、あの状態の異様さは、説明がつかんがな。あの歌は何だったんだ?」
たしかに。
あのときの3人は異様だった。
このチンピラ司祭。
司祭なのに《我らはきたりぬ》を知らないのか?
それとも。
俺がオンチすぎたのか?
【我らはきたりぬ、です】
と書いてみた。
司祭なら。
いくらチンピラっぽくてもわかるはず。
さすがにケーレブさんも唖然としている。
俺も開いた口がふさがらない。
今のなんだ?
俺の方法が間違ってるって言ってた。
穢を祓う方法ってなんだ?
穢ってジェラード君が言ってたあのケガレか?
なんかヤバそうなドーピング物質みたいなやつ。
お祓いのやり方なんて知らんよ。
鈴持ってシャラシャラやるのか?
掛けまくも恐きって?
祓詞とかとなえながら?
権禰宜さんみたいに?
水色の袴はいて?
「なあ。お前。なにをした?」
最初に放心状態から復帰したのは。
ケーレブさんだった。
3人がこうなったのは。
俺がなにかしたからだ。
そう断定して聞かれた。
首を横にふりまくる。
俺はなにもしていないから。
「あれはなんだ?」
さあ?
さっぱりわからない。
紙にそう書く。
【わかりません】
「さっき、確かに魔法を使ってただろ」
こんどは静かに首を横にふる。
魔法なんて使えない。
「歌ってゆう形式で、魔法を使ってただろ」
え?
本当に?
俺って魔法使ってた?
歌うたうのが魔法になる?
夢っておもしろいな。
マジか。
そうなるとヘタな曲歌えないぞ。
モンティ・パイソンの曲なんて歌ったら。
道をふみはずすこと間違いない。
《木こりの歌》なんて歌ったら女装野郎を量産するかもしれん。
白服さんたちがやるぶんにはまだマシだが。
まだな。
俺がやったらどうなるんだ?
某デラックスな人みたいになるのか?
あれは某デラックスさんだから似合うんであって。
俺じゃ笑いも起きないぐらいの大惨事だ。
夢でも見たかない。
And now for something completely different ...
「トヨミ様?」
今ようやく。
我に帰ったらしいドーソンさんが俺を呼んだ。
なにが起こっているのかわからない。
そんな迷子のような表情だ。
入り口付近の群青君とワイン君も。
状況を把握するためか。
キョロキョロしている。
お帰りなさい皆さん。
そして。
ごめんなさい。
ケーレブさん曰く。
俺のせいみたいで。
自覚してたわけじゃないから。
説明を受けても。
俺がやった…の?
って感じで申し訳ないけど。
【すみません。僕が失敗してしまって。申し訳ありません】
そう書いてからベッドから下りる。
謝罪するのにベッドからじゃ伝わらない。
よっこらしょ。
と下りているとドーソンさんとケーレブさんが手伝ってくれた。
ありがとう。
2人にペコッとしてから。
紙を白服の3人の方に向ける。
ドーソンさん、群青君、ワイン君。
順番に目を合わせてから。
しっかり腰を曲げて謝った。
頭を上げると。
文字を読むために近くにきてくれた3人が。
何事かと固まっていた。
うん。
いきなり謝罪しはじめた変人と。
その変人に困惑している軍人3人。
というおかしな図になったな。
これは。
えーと。
これはどこから説明すればいいんだ?
万年筆片手にかんがえる。
【魔法を無意識のうちに使ってしまったようで。その結果、皆さんが話し始めたのです】
事実を書いたんだけど。
言い訳と思われないといいな。
万年係長とか天牡とかに説明すると。
言い訳だとか言ってとりあってもらえない。
ふつうは状況説明を聞いて。
そこから解決策を探らないか?
そのへんが万年係長の原因だと思うんだけど。
万年係長のグチはまあいいや。
はたして。
ドーソンさんたちはそれぞれ呆けている。
群青君にいたっては
「申し訳ございません。本当に魔法を使われたのでしょうか?先ほど御不浄に向かわれた際には、ドーソンに任せておられたと記憶しているのですが」
という調子だ。
できれば。
あの恥ずかしい話をバラさないでほしかったです。
まさか。
水洗(魔法)だなんて思わないだろ。
魔法使えなきゃお手洗いも行けないなんて思わないさ。
ドーソンさんごめん。
そして。
ありがとう。
「魔法を使っていたことについては、間違いない。だが、本人は魔法を使っているとは、思ってなかったようだがな」
とケーレブさんが助太刀してくれた。
おー。
チンピラ司祭もいいとこあるな。
その説明に異論はないので。
コクコクうなずく。
「だからといって、あの状態の異様さは、説明がつかんがな。あの歌は何だったんだ?」
たしかに。
あのときの3人は異様だった。
このチンピラ司祭。
司祭なのに《我らはきたりぬ》を知らないのか?
それとも。
俺がオンチすぎたのか?
【我らはきたりぬ、です】
と書いてみた。
司祭なら。
いくらチンピラっぽくてもわかるはず。
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