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2. 未知との遭遇
しおりを挟む私、小春(こはる)潮(うしお)は状況の把握に小一時間かけたいと思っております、はいダメですね分かります。
正直何が起こっているのか全然分かりません、いや、何となく分からなくもないけど・・・
視界が一瞬で黒く塗りつぶされた瞬間の浮遊感、次に木々に囲まれていたはずなのに今いるところは薄暗い石造りの建物の中で俺が立っている場所には変な布が敷いてあり少し離れた場所には眼力のすごい爺さんが杖を片手にローブ姿で立っている、因みに俺はジャージ姿に端に木の枝がついてるロープを首に巻いている。
さて、変な布といったのは---おそらく大体の人が見たら興奮してしまいそうな幾何学模様が描かれていて割と・・・どう表現したらいいのか迷うけど割と部屋の大きさ自体が大きいんだけどこの布のでかさが部屋の6分の1くらいあるんだよね、そして変な布と揶揄した一番の理由がなんとこの布ったら模様から割と強い光が漏れ出てるように出ている、んー暗い廊下でどこかの部屋の戸の隙間から光が漏れてるような感じかな?
と いったところで自分の状況を考えてみるとアレじゃない?アレ!厨二心あるものなら誰しもがあこがれるアレ!異世界召喚!
やーどうせ召喚されるんだったらもっと若い時に召喚してくれたらよかったのに、こんな既にいろいろ完成しちゃった三十路の俺なんか召喚しても魔王なんか倒せないよ?
ん?いるのかな魔王?てかこの爺さんのが魔王じゃね?
普通、勇者呼ぶのはかわいいお姫様か巫女さんとかでしょ?
あれ?やばいんじゃない?
さっきからあの爺さんこっちにいろいろ話しかけてるみたいだしちょっと何言ってるか聞いてあげるかな?
「○×!◇□◎◆○!¥#%%*\\」
うん・・・分からん、何言ってんのこのジジイ、日本語しゃべれ・・・無理だろなー予想しとくべきだったけど言葉わかんねー・・・
えーこういうときって大概異世界チートで自動翻訳って便利なものが多かれ少なかれあるんじゃないのーコミュニケーションの初めの一歩から失敗じゃーん・・・
いや?こっちからの言葉なら理解してくれるかも!よし!
「ジイサンノコトバ、ワッカリマッセーン」
どうだ?通じたかな?俺だったら今の言い方イラッとするだろうな・・・怒らせたかも・・・腕組んでぶつぶつ言いだしたし・・・
『これならわかるか愚図?』
突然頭に転移直前に響いた声が鳴り響いた!
「どわっ!何っ!何事っ!?」
『ふんっ!騒ぐなっ!みっともない、ワシは今お前の前にいるナイスミドルじゃ、今お前の頭に直接ワシの言葉を伝える術を使ったのじゃ』
ナイスミドルと来たか・・・いや頭に響く場合は俺の脳内で勝手に翻訳されるのかもしれない。
『それとこの術はお前に分かりやすく言葉が変換されるため場合によってはワシにとって不本意な言葉になってる場合がある・・・あまり不本意な受け取り方をするなよ?』
おお、自動翻訳俺仕様か(笑)ナイスミドルは褒め言葉だし別にいいよね(汗)。
『・・・まぁいい、ワシの名はアーノルド、錬金術師として錬金術を駆使して究極の・・・いや至高の・・・うーむ・・・頂に至る・・・うむ!頂に至るための魔導武具の作製を日々追及しておる』
あれ?錬金術師?せめて召喚術師とかだと思ってたんだけどな?ふむぅ?
「錬金術師が何の用で俺をえーと・・・ここへ召喚したんですか?あっ!召喚したのは別人で応対しているのがアーノルドさんってだけですか?ハハハ」
途中でその可能性もあることに気づいて愛想笑いをしてごまかす、ふふ日本人だね俺。
『ふんっ!召喚したのはワシじゃ!それよりもお前は自己紹介もできんのか愚図がっ!』
キレられた・・・いやまぁ初対面に自己紹介するのは当然だけどさそんな怒んなくてもよくない?
悪いのは俺だけどさー・・・ん?勝手にこの場所に召喚しといてこの扱いって俺そこまで悪く無くね?
なんか腹たってきた・・・
「あのさー何の用で俺よんだのかは知らないんですけど、その態度はないんじゃないですか?俺ってば自分の今の状況を整理するのも一苦労なんですよね、いたわってくださいとまでは言いませんけど少しくらい大目に見てもいいんじゃないでしか?」
最後噛んだ・・・ま、まぁ言いたい事言えたしこれでいいでしょ・・・噛んだけど・・・。
『ふんっ!それでっ?おまえの名は?』
なんなんだろうねこの老人、はーもういいや
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