一振りの刃となって

なんてこった

文字の大きさ
4 / 130

4.そして彼は刃となる

しおりを挟む


「んじゃいきますよ~”私、小春潮はその身を刃とし我の敵を切り喰らい自身を錬磨し続ける剣となることを誓う!”」
 宣言した・・・恥ずかしい顔が熱い俺のライフはもうゼロに近いだろう。
 あれ?思い返したら一文字違ったような・・・
 と 思った瞬間に体が鋭い痛みを感じ始める爪切りでどんどん深爪をしていってるような体がどんどん削られていくようなそんな痛みを感じはじめ自分の両手を見ると光る粒子状の物が出始めている。
 いや、両手だけじゃなくどうやら全身から出ているようだ、だって全身痛いもん。
 あれ?なんか余裕が出てきた人間って順応が早いって聞くけどほんとだね(笑)・・・笑えんけどね。
「これはなんですか?爺さんこれはどうなってんですか?」
 おそらく、・・・いや確実に答えを知っているこのジジイに答えを聞く答えてくれたらもうけって気もするのでまぁ期待はしてないけど・・・半分くらいしか。
てかジジイここにきてメッチャ笑顔になってる、うわームカつく顔~
『くふふふふ、お前が宣言したのではないか”私、小春潮はその身を刃としワシの敵を切り喰らい自身を錬磨し続ける剣となることを誓う!”とな、つまりお前はこれからワシが創り上げた錬成魔剣の魂(コア)となるのだ!ハァっハッハッ!』
 会話に少し違和感を感じつつというか一文字の間違いがきちんと翻訳されてないことに気づいていたのだが指摘する気も起きないくらい自分の痛恨ともいえる失敗に眩暈がしていた。
 また俺はこんな、相手の真意もわからずに適当なことを言ってこんな取り返しのつかないことをしてしまったのか!
 いや?意外と取り返しつくかもしれないじゃん?訊いてみよ!
「爺さん!これって元に戻れたりするんですよね?」
 直球勝負!
 ジジイが優しく微笑んだ!いけるか?
『もちろんじゃ』
 おおっ!もう鼻がつまってないのか!
『お前の元の姿は剣となるのだからなぁ!』
 息がつまる・・・ジジイが微笑みから嘲笑うような顔に変わる。
 既に体の6割ほどが粒子となって浮いている状態になっている痛みはもう感じない、序盤で痛覚は麻痺でもしたんだろうか?ただ全身が熱い、これは痛みからじゃないようだ。
 これは内側から熱になって現れるほどの感情のせいだろうと思う。
 身を焦がすほどの怒りがジジイに向かい、憎しみが浅慮だった自分に向かい、逆に浅慮で行きつくところにまで行きついた自分に憤慨し行きつかせたじじいを憎悪する。
 感情がコントロールできない、する気もない、ファンタジーの世界ならこのジジイ呪い殺せるだろうこんだけ俺の憎悪をぶつけているんだから!
 そして最後に残ったのは以外にも唇付近でもはや動かす事も出来ないはずなのに消える直前何かを言おうと動いた。
 だが対面していた爺さんは、
『ふんっ往生際の悪い奴だ、所詮異世界でも孤独に死を迎えるだけの役立たずの愚図の分際で無駄な抵抗しおって、いやっ愚図だからここまで無駄に抵抗したのか・・・クッハァッハッハッハッ』
 気が済むまで笑うと表情を整え
『異世界では何故かある一定の年齢を過ぎるとスピリット体を構成する魔力量が異常に跳ね上がるものがいるが総じてあのような愚図が多いのはそういった共通項が必要なのだろうな、だがもう奴らとはかかわることもあるまい今回完成する錬成魔剣こそ頂にいたり神々すら屠り続ける剣となろう』
 そして爺さんは気づく
『もうこの念話術も改良する必要もないのう、というか効果が一定期間で改良の度に効果時間が変わるのも考え物じゃったなー。』
 深く溜息を吐くそして手に持つ杖で強く床を3回たたく。
 すると杖が漆黒の刀身を持つ一振りの剣となった。
 そして剣を逆手のまま掲げ老人とは思えないような、否、老人だから出せるような低く地面から響かせるような声で一言
『集い魂(コア)となれ!』
 その言葉と同時に部屋に満ちていた粒子が次々に剣へと集まり刀身、柄、鍔ところかまわず溶け込んでいく。
 そしてすべての粒子が溶け込んが時老人がほくそ笑みながら
『ふんっこの錬成魔剣の名はお前の名の響きに似せてやろうかのぅクックックッ』
 少し考えながらピンときたこの名前にすることにした老人は剣の刀身の横っ腹に空いていた手で持ち両手で水平に持ちながら名前を叫ぶ。
『これにあるは我が創り上げし神々すらも屠り続ける人の手による錬成魔剣!銘をファルシオンとする』
と 誰もいない部屋で高らかと宣言する。
 話は変わるがその銘はコアにされた彼の世界にてかつて戦闘用としてではなく安価な生活用具としてそこらの一般人にも使われていた剣の名前でもあったのはそこらの一般人であった彼に対して運命が与えた皮肉なのかもしれない。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる

三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。 こんなはずじゃなかった! 異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。 珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に! やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活! 右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり! アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発

ハーフのクロエ
ファンタジー
 アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

身代わりで呪いの公爵に嫁ぎましたが、聖女の力で浄化したら離縁どころか国一番の溺愛妻になりました〜実家が泣きついてももう遅い〜

しょくぱん
恋愛
「お前のような無能は、死神の生贄にでもなっていろ」 魔力なしの無能と蔑まれ、家族に虐げられてきた伯爵令嬢レティシア。 彼女に命じられたのは、近づく者すべてを病ませるという『呪いの公爵』アレクシスへの身代わり結婚だった。 鉄格子の馬車で運ばれ、たどり着いたのは瘴気に満ちた死の城。 恐ろしい怪物のような男に殺される――。 そう覚悟していたレティシアだったが、目の前の光景に絶望よりも先に別の感情が湧き上がる。 (な、何これ……汚すぎるわ! 雑巾とブラシはどこ!?) 実は、彼女が「無能」と言われていたのは、その力が『洗浄』と『浄化』に特化した特殊な聖女の魔力だったから。 レティシアが掃除をすれば、呪いの瘴気は消え去り、枯れた大地には花が咲き、不気味だった公爵城はまたたく間にピカピカの聖域に塗り替えられていく。 さらには、呪いで苦しんでいたアレクシスの素顔は、見惚れるほどの美青年で――。 「レティシア、君は一体何者なんだ……? 体が、こんなに軽いのは初めてだ」 冷酷だったはずの公爵様から、まさかの執着と溺愛。 さらには、呪いが解けたことで領地は国一番の豊かさを取り戻していく。 一方で、レティシアを捨てた実家は、彼女の『浄化』を失ったことで災厄に見舞われ、今さら「戻ってきてくれ」と泣きついてくるが……。 「私は今、お城の掃除と旦那様のお世話で忙しいんです。お引き取りくださいませ」 これは、掃除を愛する薄幸令嬢が、その愛と魔力で死神公爵を救い、最高に幸せな居場所を手に入れるまでのお話。

追放聖女だってお茶したい!─セカンドライフはティーサロン経営を志望中─

石田空
ファンタジー
「ミーナ今までありがとう。聖女の座を降りてもらおう」 貴族の利権関係が原因でいきなり聖女をクビになった庶民出身のミーナ。その上あてがわれた婚約者のルカは甘味嫌いで食の趣味が合わない。 「嫌! 人の横暴に付き合うのはもうこりごり! 私は逃げます!」 かくしてミーナは神殿から脱走し、ティーサロン経営のために奔走しはじめた。 ときどき舞い込んでくるトラブル。 慌ててミーナを探しているルカ。 果たしてミーナは理想のセカンドライフを歩めるのか。 甘いお菓子とお茶。そしてちょっとの恋模様。 *サイトより転載になります。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

処理中です...