一振りの刃となって

なんてこった

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25.ラストリゾート

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 さてと笑顔のニコルに一通り俺のことを話す、とりあえず爺さんにいきなり剣の材料にされたところから、異世界から来たことはって?剣の材料にされたことでもぶっ飛んでるのに材料が異世界人とかなんかおまけでもいらないかなって思わない?というか証明するすべがないから言っても無駄無駄!
「ということはレッド兄さんは元々人族で錬金術師のジーサンさんに現在の剣、正式には錬成魔剣ファルシオンの材料にされた後に、件の錬金術師に報復した後に剣の能力で空を飛んでこの島に着いた・・・ということですね?」
と ニコルがまとめる、成る程成る程俺はずいぶん胡散臭い奴かってことが客観的にまとめてもらうと分かるな。
「ということはその姿以前の名前がブレドで剣の名前を取って家名をファルシオンと名乗っていたんですね?」
と 聞かれたので適当に答えてみる・・・また変な行き違いが起きなきゃいいけどね。
「いや、元々の名前は知らないんだ・・・剣にされた直前の記憶はあるんだがその前ってなると思いだせないっていうか思い出すのを拒否している感じがするんだよな・・・無理するとよくないことが起きそうなんだ」
 うん、なんかすらすら嘘が出る自分の口じゃないからか言いたい放題だ。
「そうなんですか・・・でしたら一般的な知識なんかも欠落されているのでしょうか?」
 おお!鋭いなニコルしっかり者で兄さんうれしいよ・・・いろいろ面倒ごとはニコルにパスすることにしよう、うん、そうしよう。
「そうだな、ある程度は大丈夫みたいなんだけど曖昧なところも多いのかところどころ間抜けなことをしてしまうだろうからニコル・・・この俺を兄としてしっかりサポートしてもらえないか?」
「はい!かしこまりましたレッド兄さん」
 気持ちのいい返事をもらったのでこちらからも一つサプライズだ。
「んじゃ今からお前は俺の弟としてニコル・ファルシオンと名乗れ、それとも元の家名のほうがいいか?」
 との俺の言葉に一瞬辺りが静かになる・・・また失言したかな?
 だがニコルの顔をその表情を見て安心する
「いいのですか?僕はこう見えてスラム出身の卑しい身分ですよ?挙句奴隷として捕まり愛玩用にと貴族に売られたような人間です・・・同じ加盟なんて恐れ多いですよ」
と 言葉の最後の方でつらそうな顔をされたので少し強めに言葉をかける、
「気にするな誰が何と言おうが今、この時からお前は俺の弟ニコル・ファルシオンだ!そして俺はブレド・ファルシオン!お前に敬意をこめて兄と呼ばれるレッド兄さんだ!」
と 俺は宣言する・・・そのあと気づいたのだがついでに「それとも俺が兄では不満か?」って言葉も言いたかったなーあのセリフは言いたい極め台詞の上位に入ってたのに(脳内ランキング)・・・
「あ・・・ありがとうございます・・・こんな僕をっグスッ・・・ウッ!・・・家族として迎えて・・・くれっエグッ・・・くれるなんて・・・」
と なぜか感極まったニコルが泣き始めた・・・なんで?
 なんかトラウマでもあったんだろう・・・めんどいから触れないでおこう。
「ふむ、落ち着くまで待ってやってもいいが・・・ちょっとやることもあるから落ち着くまでそこで待っていろ・・・落ち着いても俺が帰ってくるまで待っていろ、いいな?」
と 支持を出しておく、落ち着いて探しに来られて行き違いとかそれこそ時間の無駄だ。
「グスッ、ウウッ!分かりっましたっヒック」
 ふむ、兄弟なのに言葉遣いか硬い気がしてきたけど・・・キャラ付け的にこれでいいかな?ニコルは真面目!っで通そう。
「んじゃちょい行ってくる、昨日の今日で疲れてるだろうから疲れを取る意味でもゆっくりしていろ」
と ニコルに言い聞かせてその場を離れる。

 森にて
「このくらいでいいかな?」
 大量の倒木となった木を前に俺ことブレドがつぶやく、雑に切り倒したせいかイメージしていた材木という感じには程遠いってところだ。
「まぁ重要なのは素材になるかだし見た目なんかどうでもいいか」
と 呟くが早いか足もとに転がっている倒木たちに魔術を放つ、もちろんあれだ。
「”クリエイトゴーレム”」
 イメージは船・・・に手足がついてるやつ、そうこの島から出るのにゴーレムを使おうと思ったのだ。
 うまくイメージ通りにできたと興奮していたのだが・・・この船のイメージ元がよく考えたら港にあるのを思い出して船を材料にしてゴーレム造ればよかったと気づいたのは別の話。

 港にて
「落ちつたみたいだな?それじゃあこの島から出るためにいろいろ準備をしようと思うんだが、ニコル行先はどこがいいと思う?」
 まぁ海賊の知識なんかがあるから船旅自体は大丈夫だろう、俺作のセーラーゴーレムもいるし。
「そうですね・・・でしたらレッド兄さんが剣にされた錬金術師の研究所というところに行ってみたいですね、何か有用なものもあると思いますし」
 なるほど、確かにあそこには便利なものが多くあるな、爺さん作の発明品の数々がむやみやたらに転がってるし、俺なら勝手知ったる爺さんの記憶も持ってるし迷うこともないだろう。
「ということは中央大陸ハーモニアに行くことになるがそれでいいな?」
「はい、それで行きましょう!」
「んじゃあ目指すは西のハーモニア!準備ができ次第出発だ!・・・ん?違うな?準備ができ次第出港だ!」
というわけで準備が完了して出発しようとしたが日が傾いてきたため明日の朝に出こうすることにした・・・
 俺たちの旅はこれからだ!
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