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55.利用価値
しおりを挟む「おいおいおい!こいつは確かギルドで賞金首になってたやつじゃないか!」
ガデムが興奮して脳天に斧がめり込んだ首を拾い上げる・・・じかに持つのは俺も嫌ではあるけど斧使って持ち上げるのって人としてどうかな?って思うけど、
「へー、ラッキーじゃんおっさん、楽して賞金ゲット出来て」
あえて知らぬ存ぜぬで通す、金銭面なら別に普通に食っていける分にはあるし、
「おいおいおい!お前の手柄じゃないのか?」
「俺はあの辺りで景色見ながら飯食ってただけだぞ?」
と 適当にここいらが一望できるようなところを指さす、
「おいおいおい!・・・まぁそれで通したいならそれでいいが、こいつはもらうぞ?」
「好きにしろよ、先に拾ったのはあんただろ?」
と おっさんに首を譲る、
「んじゃあルベロさんと合流してさっさと出発しよう・・・こいつはどうする?」
と 言って盗賊を親指で指しながら聞いてみる、
「おいおいおい!この首が落ちてたからこんな奴にもう生かしとく価値もないだろ?これから数日の移動もあるんだぞ?こいつを連れていく余裕はないな!」
と 無慈悲なことを言う、まあ確かに連れていく余裕はないかな?
「んじゃあこいつの処分は俺がしとくよ、先帰ってていいぞ」
「おいおいおい!ずいぶん偉そうな言い方だな!っまぁいいが・・・じゃあ先に戻っておくから後から来いよ!」
「おう!あっとついでにツー太郎も連れていってくれるか?でみんなと合流したらワン太郎にこっちにこいって言ってくれ」
「おいおいおい!何かするつもりなのか?まぁいいが、ワン太郎でいいんだな?」
割と素直に聞き分けるガデムに、割と素直に聞き分けたな~と感想を持ちつつ後姿が見えなくなったところで盗賊に、”マインドハック”を使う。
「これでお前は俺の部下だ、名前はなんだ?」
と質問する、まぁこいつの名前ならとっくに知っているんだがね。
「ファイルといいます、私を眷属にしていただき感謝の言葉もございません」
盗賊のファイルがそういうと片膝をつき左手を胸に当て頭を軽く下げる・・・まさかこんなポーズを盗賊にされるとはというか言葉使いとかこいつどうしたんだ?
「まぁいいや、お前のいたアジトにまだ数人の盗賊がいただろ?」
「はい、留守を負かされた頭の娘と若いのが数名ですね」
「そいつらを今からくるお前の先輩と協力して捕まえて来い、あーいや違う捕まえとけ、数日したら俺たちが帰ってくるからそれまで捕まえとけ、なるべく殺すなよ?ついでにアジトにまだお前たちが捕まえてた奴らがいるだろ?まだ生きてるようならそいつらも死なないようにお前で面倒見とけいいな?」
「かしこまりました!この身命に変えてもその命令に応えて見せます!」
・・・なんだこいつ?眷属にしといてなんだけど、なんだこいつ。
白目になっていたらワン太郎が来たのでファイルのフォローを命じる、これで数名程度なら瞬殺だろう・・・いや殺すのはなしの方で、いや数日も放置してたら腐ってクサくなるじゃん。
「ああ、ついでにこれも渡しとく、アジトにため込んでる宝なんかを詰め込んでおけ」
といって道具袋を取り出して”ペースト”を使い大容量収納袋に作り替える。
「このようなものまでいただけるとは光栄の至りにございます、ではアジトに向かいます」
と 上機嫌でワン太郎を連れだってアジトに向かっていく、さて。
「戻るかな?」
馬車に合流するととコリンから小言が降ってくる正直五月蠅いが俺の下手な言い訳の結果だししょうがないかな?って思うので仕方なく目つきだけで殺しかねないニコルにSTOPをかける・・・これが有名な目で殺すって奴なのかな?
「ワンちゃんはどうしたのかにゃ?」
と ニナがコリンの前で聞いてきた、こいつは間の悪い奴だ。
「しばらくこのあたりで盗賊の残党がやけくそになって暴れないか見張らせることにした、あの盗賊は処分を与えておいた」
まぁ嘘は言ってないしまぁいいかな?ただ適当な情報を付け加えただけだし。
「それだと~これからの警戒に~穴があきそうですね~」
「ライカの言うとおりね、どうする?配置を変えるのかしら?」
と 意見も出たのだが、
「まぁツー太郎とサン太郎がいたら大体は大丈夫だろう?俺もいるし、何かある前には俺の方で終わらせるさ」
「まぁ兄さん一人でも十分ですものね」
と ニコルが無理くりまとめに入る、
「では、話も纏まったようなのでそろそろ出発しましょう、遅れはまだ出てませんが日が落ちる前にもう少し進んでおきたいところですし」
と ルベロさんが先に進もうという意思を見せる、まぁさっさと進みたいよね、タイムイズマネーだもんね。
「そうですね、後方兄さんの配置場所が少し薄くなりましたが兄さんがいるので何も問題はないですし”ファルシオン”は問題ありません」
「”ハモニアの剣”も問題はない、いつでも行けます」
ニコルとケインがそれぞれルベロさんにそう告げる。
「では隊列などはさっきまでと一緒ということでいいですね?ではさっそく出発しましょう」
こうして日が落ちるまで街道を走り今回の依頼で初めての野営が始まる。
といっても今日はほとんど戦闘に参加しなかったなどの理由から今日の寝ずの番は先輩方が率先してしてくれることになった、俺も寝ずの番をさせられたのは・・・まぁ今日は途中でサボってたって自分で言ったんだからしょうがないかな?別にこの体も俺の本体もしばらくは寝なくても行動に支障が出ることはないいんだし・・・
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