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114.戦の後処理
しおりを挟む砦の戦闘が終わって三日目砦の修復などをふざけた魔力で解決したニコルによって防備などの回復に一段落のめどが立ったので今回の防衛に尽力したニコルは王都に招かれることとなった。
『普通はさっさと追撃戦とかした方がいいんじゃないのかね?』
俺の疑問をニコルがそのまま案内してくれてる騎士さんに伝える、何て名前だったか忘れたがニコルには丁寧に対応してくれている。
「追撃戦をするのに必要な足が足りないのです、砦での戦闘になるまでの無謀な戦闘の結果ですね」
あーこの人砦の指揮とってた奴のこと嫌いだったんだな。
あいつの副官やってた人のやつれようったらなかったもんな。
3日前、撤退を始めた魔王軍と今頃になって追撃戦を開始し始めた神国軍をしばらくその場でじっと見ていたニコルに後ろから尊大な物言いの声がかかる。
「貴様はなぜ奴らを殲滅するためにむかわないのだ!」
ニコルが振りかえるとそこには豪華な鎧に身を包み立派な馬に跨ったちょび髭おやじが馬上からニコルを見下ろしていた。
「私は(以下略)である」
なんか長かったので省略したがちょび髭はここの指揮を執っている人間でここで一番偉いらしい。
だから自分の指揮下に入って敵に突っ込んで行け!って抜かしたので馬に”マインドハック”して馬上から落としニコルに鎧の留め具だけ切り落とさせて首を掴んで持ち上げさせる。
「あなたは誰に命令してるのか理解してるのですか?理解してたら右手で理解してないなら左手で今僕が掴んでる手を2回叩いてください。
右手以外でたたいたら死んでもらいますが」
ちょび髭は言い終わったら即座に自分の首を絞めている右手に右手でのタップを何回もして、あが!とかゴア!とか言ってるが・・・2回だって言ったのに馬鹿な奴だな。
「2回と言いましたよ?死にたいのですか?チャンスが欲しいなら先ほどと同じく右手で2回チャンスがいらないなら左手で2回」
言い終わる前に右手で2回タップする、必死だな。
「ではもう一度・・・おや?おちましたね、根性の無い」
ニコルは吐き捨てるように言うとその辺に投げ捨てる、ゴミをその辺に投げたらダメだぞ?
「貴様!仮にも総大将たるアインハルト様になんてことを!衛生兵!」
次に現れたのはそれなりに立派かな?って言える感じの鎧に身を包んだ騎士風の男がやつれた顔で叫ぶ。
「丁重にお運びしろ!いいな!
・・・さて君に言わねばならないことなのだが」
さて、どんな罪状を突き付けてくるかね。
「簡単な罪状だけなら戦場に乱入しての作戦妨害に今の士官に対する暴行及び殺人未遂だな」
そんなもんか?いや簡単な罪状って言ってたしまだ何個かあるんじゃないかな?
「だがそんな事、そんな事といえるほどの功績をあげてくれた・・・今ここでこうして生きているのはすべて君のおかげだ、素性が知れないために現場を指揮している私は頭を下げる訳にはいかないのが悔しいところだが。
後ほど褒章などを与える為砦に来てくれ」
そういってやつれた騎士、くたびれ騎士でいいかな?くたびれ騎士は前線の指揮に戻っていった。
数刻後、砦にて。
「小僧何か用か?」
ニコルは門番に止められていた・・・話が通ってないっぽいぞ?
「こちらで後ほど褒美を与えるために来てくれと頼まれたのですが?
話がこちらまで来てないのですか?」
「そんな話は!・・・」
「ニコル君だね!」
門番が何か言おうとした時に先ほど別れたくたびれ騎士が大声でニコルを呼ぶ。
「はいそうですが・・・なぜ名前を?」
俺理由知ってる、ニコルも少し疲れてるみたいだな。
「君は戦場に降り立った時に名乗りを上げただろう?
偽名じゃ無いならその名前で呼ばせてもらうよ。
私はカーン家のハルキという、さてこちらに着いて来てくれ」
話しながら手続きを終えたくたびれ騎士、ハルキはニコルを案内する。
名前にあれ?って気になったのもあり質問する、ニコルが。
「ハルキさんは変わった名前ですね?」
ド直球!?ニコルさんジャブ打つの最近忘れてないかな?
「ははは、まぁ珍しいかな?実は私の家は勇者と関わりがあってね。
私の名前もその勇者がつけてくれたんだよ」
なるほど、まぁハルキさんは見た感じ40代ってとこだし前回の勇者が召喚されたのが70年ちょっと前らしいから無い話じゃ無いのかな?
そんな簡単な話をしながら一つの部屋の前に着く。
「すまないがニコル君、少し気を悪くするような相手と話すことになるのだができれば穏便に事を進めてほしい」
そういいながら扉を開けて部屋の中に入る。
そこは玉座の間でも真似たかのようなつくりの豪勢な部屋だった。
そして偽玉座にふんぞり返っているちょび髭、アインハルトだっけな?がしゃべる出す。
「ハルキか、入れ」
「はっ!」
続けてニコルが入ろうとすると、
「待て!貴様武器を預けんか!」
ちょび髭がニコルに絡む、ウザいな。
「これはシツレイシマシタ」
ニコルさん最近沸点低くない?
ニコルが返事するのと同時にちょび髭に傍らに控えていた文官みたいなやつが俺を持ち去ろうとする。
「ナニカッテニサワッテイル?」
ニコルさん怖いです、ニコルから半ば強引に俺を引きはがした文官から奪われまいと俺をガシッと掴むニコル、仕方ないので。
『ニコル、今回は我慢だ』
とニコルだけに聞こえるように伝える、不服を表情に表しながらニコルが俺を離す。
「よし、では入れ」
「失礼します」
「入る前に名を名乗らんか部外者!」
入ろうとしたニコルにまたも怒鳴りつけてくるちょび髭・・・めんどくさい
「ぴぎ!」
突然の事に場の全員が固まる、俺を持っていた文官が突然俺を抜きちょび髭の首をはねたのだ。
まぁ俺が”ソウルハック”で体をのっとってやったんだけど、こいつの体を奪う前にニコルには段取りを伝えている。
「くひゃひゃひゃひゃひゃ・・・・」
文官は狂ったように笑いながらちょび髭の体をめった刺しにする、演技だぞもちろん。
「なっコレは!」
ようやく落ち着いたハルキが剣を抜く前にニコルが動き文官の首を360度回転させてねじ切る・・・これは気持ち悪いとしか言えん体験だな・・・
「僕の剣に不用意に触れたからでしょう、この魔剣は魅了の魔剣。
僕のようにしっかり意識を保てない人間は例外なくこうなります。
今回はせっかくなのでそれを理解してもらうために少し悩みましたがこの方に預けました。
まだ誰か預かりたい方はいらっしゃいますか?」
ニコルが見渡すと皆首を横に振る、当然だな。
「さて、少し騒ぎが起きましたがさっさと要件を済ませるとしましょう。
僕は何をいただけるのですか?」
ニコルは文官の返り血を浴びた顔でにこやかに笑みを浮かべてそう言い放った。
相手に畏怖を与える教育でもうけてんだろうかな、ニコル君?
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