ダンジョン&テイマー

なんてこった

文字の大きさ
4 / 30

4話

しおりを挟む


 私が通路を地上につなげた瞬間管理室が「ごーー」と鳴りだした。
 その音を聞いたサキさんが慌てて私に詰め寄って質問してくる・・・近い。

「ちょっと!もしかしてボス部屋から地上の扉に通路とかつなげちゃった?」

 私はサキ嬢の言葉にそうだと頷いて答える。

「ちょっとーーーー!まだ何も準備できてないでしょう!なんでいきなりダンジョン開放してんのよ!一階層しか出来てないのに侵入者をどうやって迎撃するのよ!」

 詰め寄って質問攻めをしてくるサキ嬢、顔が近くて照れてしまう。

「『ぽっ』じゃねぇーーーー!」

 等とサキ嬢が叫んでいたら開かれていたダンジョンマップに青い点がどんどん増えていく。

「え?なんで?想定していた3倍の速度でモンスターがポップしてる?」

 サキ嬢が何で何でとうるさかったのだが今度は地上の扉から赤い点が現れた。

「あっ!テイマーさん分かりますか?これが侵入者ですよ~っともう消えた・・・え?スライム強くない?」

 何やらサキ嬢が一人ではしゃいでいるが消えた赤い点侵入者・・・これがダンジョンという事は冒険者的なものだと思うんだが残念ながら私に見えるのは赤い点でしかない、するとサキ嬢が。

「あーポイントが入ってる!って2ポイントってしょぼっ!あ~これってあれかな?きっと突然開かずの扉が開いたから近所の子供が興味本位で侵入したとかかな?」

 と言うサキ嬢の言葉に私は背筋が凍るような思いをする・・・子供がダンジョンに、しかも私の作って開いてしまったダンジョンに入ってスライムに殺された・・・。
 私は慌ててダンジョンを閉じようとしたが『それは出来ません』というふざけたメッセージしか出ない。
 いら立つ私はメニューを叩きまくるが私の手が痛くなるだけでうんともすんとも言わない。
 そんな私を見てサキ嬢が。

「慌てないで大丈夫だよ~、いったでしょ?新型ダンジョンだって」

 サキ嬢の言葉に動きが止まる私・・・新型?何が?ダンジョンが?どういう意味?

「えっとね~テイマーさんに任せるこのダンジョンって侵入者が死んだりしたらその侵入者は外に自動的に転送・排出されるんだけど、その時についでに体の傷から何からを治して排出するの。
 つまり死んでも外に出たら生き返ってるんだ」

 私はサキ嬢の言葉に唖然としたが次の瞬間膝から崩れて安堵する・・・子供を殺してない、殺さないで済んだと言う安堵に・・・正確にはサキ嬢の説明からしたら一度死んでるようだが。

「ついでに言うと着ている服やつけてる防具も死んだら綺麗に新品同様にまで修復もされるよ!でも武器と所持しているお金や道具は全部没収だけどね!」

 と言うサキ嬢の説明を聞いて私は買い占めた古着をダンジョンで新品にして売りまくるといいのではと思ったのだが・・・新品同様でも私の古着だと足もと見られるなと却下した。

「それから今は1層しかフロアがないけどフロアボスを新たに設定したら2層3層と増えるよ!後ダンジョンの最深部にあるボス部屋にダンジョンコアが隠されるようになってるからなるべく早くフロアボスを増やしてね!それから最下位モンスター以外ならフロアボスに出来るけど弱いとその分ポップモンスターが弱くなっちゃうから出来るだけ強いモンスターにしてね!それじゃあチャオ!」

 サキ嬢は「チャオ」と言う謎の言葉を残し後の事は自分でやってねと去っていった、正確には『外に出る』を使ったんだろうが・・・。

 というわけで私もさっさと『外に出る』をつかい元いた街に戻る、どうやら一連の出来事からすでに今は夜を跨いで昼になっていたようだ・・・気を失っている間に相当時間が流れたんだろうと思い早速町を出て新たなフロアボス候補を探しに出る事にした。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

生きるために逃げだした。幸せになりたい。

白水緑
ファンタジー
屋敷内に軟禁状態だったリリアは、宝物を取り戻したことをきっかけに屋敷から逃げ出した。幸せになるために。体力も力もない。成り行きに身を任せる結果になっても、自分の道は自分で選びたい。 2020/9/19 第一章終了 続きが書け次第また連載再開します。 2021/2/14 第二章開幕 2021/2/28 完結

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

愛していました。待っていました。でもさようなら。

彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。 やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。

おばちゃんダイバーは浅い層で頑張ります

きむらきむこ
ファンタジー
ダンジョンができて十年。年金の足しにダンジョンに通ってます。田中優子61歳

追放聖女だってお茶したい!─セカンドライフはティーサロン経営を志望中─

石田空
ファンタジー
「ミーナ今までありがとう。聖女の座を降りてもらおう」 貴族の利権関係が原因でいきなり聖女をクビになった庶民出身のミーナ。その上あてがわれた婚約者のルカは甘味嫌いで食の趣味が合わない。 「嫌! 人の横暴に付き合うのはもうこりごり! 私は逃げます!」 かくしてミーナは神殿から脱走し、ティーサロン経営のために奔走しはじめた。 ときどき舞い込んでくるトラブル。 慌ててミーナを探しているルカ。 果たしてミーナは理想のセカンドライフを歩めるのか。 甘いお菓子とお茶。そしてちょっとの恋模様。 *サイトより転載になります。

処理中です...