ダンジョン&テイマーⅡ

なんてこった

文字の大きさ
8 / 21

7話

しおりを挟む
 石造りの天井・・・やらかいベッド・・・知っているところだ、私が最近寝泊まりしているダンジョンの管理室だ。
 だが何故寝ているのか?確か・・・。

「やぁ、ようやく起きたようだね?」

 突如聞こえた声に反応する。
 ここは管理室だ、それもダンジョンの管理室だ、私とサキ嬢以外の第三者は基本的に入れないはずである。
 そして今聞こえた声は女性のものだがサキ嬢のものではなかった・・・でも聞き覚えはある?なぜだ?

「それはさっき君が僕のスカートに頭を突っ込んでいたときに声をかけたからね」

 なんだって?私がそんなはしたないことをしただって?くっ!何としても思い出さなければ!

「・・・ふふっもう警戒を解いちゃうんだね?まだ僕の姿すら見てないのに」

 はっ!そう言えばそうだ!私としたことが好みのタイプじゃない相手のスカートの中に頭を突っ込んでいたら人生の汚点だ!先ずは相手の確認をせねば!

「中々のクズッぷりだね、やっぱり面白いなぁ」

 そんな声の聞こえる方に顔を向ける、そこにいたのは所々宝飾の着いた漆黒のドレスを身にまといフワフワのウェーブがかかった黒髪を肩まで伸ばした優しい顔をした美人さんがいた。

「やぁ、初めまして僕の名はそうだな・・・エントと名乗っとこうか、一応虚楽の魔王をやっているよ」

 魔王?私は彼女の頭を見るとねじれた羊の角みたいな角が生えているのに気付く・・・というよりは改めて見てようやく気づくような大きさじゃないのに今気づいたのは認識能力を弄られたのか?

「そんな事してないよ?君ったら僕の顔と胸しか見てないからじゃ無い?」

 そっそんな!私のような紳士がそんなとこばかり視ている訳が!あっそうだ、私はエン嬢の目を見ていたんです!それで気づくのが遅れたんです!

「・・・そう、僕ってそんなに魅力なかった?それなりに自信あったんだけどなぁ?」

 いえ、魅力ありますとも、漆黒のドレス真ん中から覗く素肌に釘付けですよ?なにがとは言わないが。

「わースケベだねー何処見てんだい?ふふっ」

 なんたる小悪魔!あっ魔王か。

「そうだよー魔王だよ~」

「あの、エント様そろそろ本題に」

 突然横からサキ嬢が会話に入り込んでくる・・・んっ?私は喋ってないのになんでか会話が成立してたような?

「サキくんに出来ることなら僕も出来るよ、さて、本題だったね?」

 なるほど彼女が噂のサキ嬢の上司か、さて何の用件で来たのかね?

「大したことじゃないさ、今まで君がティムしたモンスター達をフロアボスにしてきたけどフロアボスになったら君は彼らを使役出来なくなっていただろう?」

 そう、フロアボスになったらティムモンがダンモンになって顔合わせるだけで私に襲いかかるようになってしまっていた、ダンジョンマスターなのに。

「そこで今回はダンジョンの外にフロアボスを呼び出す事が出来るようにしたんだよ!って言うのを直接伝えに来ました~」

 マジですか!・・・いや、でもそれはダンジョンの中で襲われるのがダンジョンの外でも襲われるようになっただけじゃ?

「チッチッチッ、君が襲われてたのはダンジョンの中に入ったらダンジョンマスターでもダンジョンの侵入者になってしまうからでしょ?ダンジョンの外で呼び出したらちゃんと使役出来るんだよ?しかもフロアボスとしての能力を持ってね!」

 フロアボスの能力?

「それは使ってからのお楽しみ、それじゃあ用件も済んだしそろそろ帰るよ、今後も僕たちを楽しませてね?それじゃあまたね~」

 そう言った彼女は一瞬で姿が消えていた、サキ嬢は残ったようだが。

「私がいたら悪いの?」

 いえ、そんな事はありません。

「まぁいいわ、言っとくけどあのお方はテイマーさんが思っているより凄まじい方何だからね?この世界にくるだけで境界に負担がかかるくらい何だから」

 負担?

「まぁその話はいいか、それよりフロアボスの呼び出し方だけど、いつも通りメニューに項目が増えてるからそれで使ってね?後は・・・使うなら広いところで使いなさいよ?わかったわね?それじゃ私も帰るから」

 そう言ってサキ嬢も転移して帰っていった。
 さて、広いところで早速使ってみるかな?





 その日、この世界に強大な存在が降臨し特になにもしないで帰って行くという事件が起きた。
 最もやって来た余波による地震などの傷跡はしっかりつけていたのと・・・後に人々に魔王と呼ばれるある男とあってはいたのだが。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

【完結】うさぎ転生 〜女子高生の私、交通事故で死んだと思ったら、気づけば現代ダンジョンの最弱モンスターに!?最強目指して生き延びる〜

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
 女子高生の篠崎カレンは、交通事故に遭って命を落とした……はずが、目覚めるとそこはモンスターあふれる現代ダンジョン。しかも身体はウサギになっていた!  HPはわずか5、攻撃力もゼロに等しい「最弱モンスター」扱いの白うさぎ。それでもスライムやコボルトにおびえながら、なんとか生き延びる日々。唯一の救いは、ダンジョン特有の“スキル”を磨けば強くなれるということ。  跳躍蹴りでスライムを倒し、小動物の悲鳴でコボルトを怯ませ、少しずつ経験値を積んでいくうちに、カレンは手応えを感じ始める。 「このままじゃ終わらない。私、もっと強くなっていつか……」  最弱からの“首刈りウサギ”進化を目指して、ウサギの身体で奮闘するカレン。彼女はこの危険だらけのダンジョンで、生き延びるだけでなく“人間へ戻る術(すべ)”を探し当てられるのか? それとも新たなモンスターとしての道を歩むのか?最弱うさぎの成り上がりサバイバルが、いま幕を開ける!

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

勘当された少年と不思議な少女

レイシール
ファンタジー
15歳を迎えた日、ランティスは父親から勘当を言い渡された。 理由は外れスキルを持ってるから… 眼の色が違うだけで気味が悪いと周りから避けられてる少女。 そんな2人が出会って…

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

愛していました。待っていました。でもさようなら。

彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。 やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。

処理中です...