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心核の入手
028話
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二人の心核使いを、言ってみれば殿のような形にしてきたのだが、馬車に乗っている者は、雲海、黄金の薔薇含めて誰一人として、ロッコーモとジャスパーの二人が殺されると、そう思っている者はいなかった。
それだけ、二人の実力は信頼されているということだろう。
もっとも、雲海はジャスパーの、黄金の薔薇はロッコーモの実力をしっかりと知ってる訳ではないので、そういう意味では心配を抱いている者がいない訳でもなかったが。
そうして街道を進み続ける馬車の集団。
ここまで来ればドーレストにも大分近づいているためか、すでにドーレストから避難してくるような相手はいない。
……もしこの現状でそのような者がいても、恐らくスタンピードしているモンスターに見つかって、喰い殺されていただろうが。
ともあれ、そんな二人を置いてドーレストに向かって進み続けたアランたちは、やがてその進みを止める。
ドーレストが見えてきたからというのもあるが、何より……城塞都市とでも言うべきドーレストの周囲には、数百どころか、数千……もしくは万を超える数のモンスターが存在していたからだ。
小さいのは、ゴブリンやコボルトといったような雑魚と言うべきモンスターから、大きいのになるとキメラやオーガ、トロールといったモンスターの姿もある。
それ以外にも多種多様なモンスターが集まっており、普通の街……それこそ、アランたちが少し前にいたようなカリナンといった場所であれば、あっという間に蹂躙されていただろう。
ドーレストが持ち堪えているのは、城塞都市と呼ぶに相応しい城壁が都市を覆っているためだ。
その城壁の隙間から、探索者や冒険者、騎士、兵士、そして場合によっては腕に自信のある一般市民までもが、弓や投石機、バリスタのような遠距離用の武器を使ってモンスターを攻撃している。
中には心核使いが変身したモンスターがその特殊な能力や、モンスターとしての腕力を使って岩を投げつけたりといった真似をしている者もいた。
そして空中では、飛行可能なモンスターと心核使いがそれぞれ戦ってもいる。
空を飛ぶモンスターというのはそれなりにいるし、当然ながら心核を使って変身したときにそのような空飛ぶモンスターになるというのも、珍しいが皆無という訳ではない。
空中では、そのような心核使いとモンスターが激しくぶつかり合っている。
とはいえ、当然のように心核使いとモンスターでは、モンスターの方が数が多くなっており、次第に押し込まれつつあったのだが。
「アラン君、レオノーラさん、準備はいいですね?」
馬車から降りたところで、イルゼンがそう尋ねてくる。
その言葉に、アランとレオノーラはそれぞれ頷く。
空を飛ぶモンスターに変身出来る心核使いは珍しいが、そういう意味ではゼオンと黄金のドラゴンは双方共に空を飛べる。
その上、ゼオンの空を飛ぶ速度は、ロボットなだけに他に類を見ないと言えるほどの速度でもあった。
「こっちは問題ないですけど……馬車でここまでドーレストに近づいてよかったんですか? スタンピードしているモンスターがこっちにやって来たら……」
「おい、アラン。お前、自分が心核を手に入れたからって、俺たちの実力を見誤ってないか? あの程度の敵に襲われても、問題なく撃退は出来るぞ。……まぁ、殲滅しろって言われたら無理だけどな」
アランの心配するような言葉に、雲海の一人がそう告げる。
言葉ではアランを若干責めていたが、そこにあるのは怒りではなく笑みだ。
自分たちは、お前に心配されるほどに弱くはない、と。
それは黄金の薔薇の面々も同様で、こちらはアランのことをまだよく知らなかったり、レオノーラとの距離が近いということで不満を抱いている者もいるので、雲海の面々よりもアランに向ける視線は厳しい。
「アラン君、心配してくれるのは嬉しいですが、今回戦いに参加するのは、アラン君とレオノーラさんの二人だけです。それ以外の私たちは、ここで防衛に徹していますよ」
それは、この場にいる心核使いのうち、アランとレオノーラの二人以外の心核使いはここで防御に徹するということを意味していた。
心核使いが一人いれば十分強力な戦力になるというのに、ここには雲海からカオグル、そして黄金の薔薇からグーニルという女の心核使いが残るというのだから、戦力的によほどのことがなければ安心出来るのは間違いない。
「そういう訳だし、そろそろ行きましょうか、アラン」
アランが納得したのを見たレオノーラが、そう声をかける。
その言葉にアランも頷く。
アランの表情に浮かんでいるのは、強い緊張の色が濃い。
……当然だろう。今までアランはこれほど大きな舞台で人の注目を集めるといったことはなかったのだから。
雲海や黄金の薔薇の面々にゼオンを見せたときが、一番注目を浴びた形か。
それに比べると、今回の一件はドーレストというこの辺りでも中心と呼ぶに相応しい城塞都市の前でのお披露目だ。
今までは特に何か秀でた才能はなく……あえて上げるとすれば、それこそ毎日のように努力だけは怠らなかったというようなアランにしてみれば、緊張するなという方が無理だった。
アランの隣に立ったレオノーラは、その黄金の髪を太陽の光で煌めかせながら、笑みを浮かべて口を開く。
「落ち着きなさい、アラン。貴方は私が認めた心核使いなのよ? この程度のことで緊張しているようじゃ、この先はどうなるか分からないわよ? アランの心核で呼び出すゼオンは、それだけ常識外れの代物なんだから」
ふ、と。
アランはそんなレオノーラの言葉を聞き、不思議と数秒前まで自分の中にあった緊張が急激になくなった……いや、それこそ溶けて自分の中に吸収されたかのような感覚すら覚える。
何故かは本人にも分からない。
レオノーラが一生に一度見ることが出来るかどうか……それこそ、日本にいたときにTVで見た有名な外国の映画俳優たちの誰よりも美人だというのは分かっていたが、それでも美人は三日で飽きる……という訳はないが、今ではたまに目を奪われることはあっても、特に緊張するようなことはなく話せるようになっていたはずだった。
そんな不思議な感覚を覚えながら、ともあれアランは自分の中にあった緊張が消えたことに安堵し、レオノーラに頷きを返す。
「分かった。……カロ、頼むな」
「ぴ!」
アランの言葉に、手の中の心核は任せて! とでも言いたげに鳴き声を上げる。
それを聞いたアランは、視線をイルゼンに向け……そして両親に向け、最後にレオノーラに向けた。
レオノーラが頷き、アランもまた頷く。
そうしてアランは心核に魔力を流し、起動する。
アランから少し離れた場所では、レオノーラもまた心核を起動し、その身体から眩い光を放つ。
そうして十数秒後……その場には、ゼオンと黄金のドラゴンの姿が存在していた。
どちらも全高十メートルを軽く超えるだけに、当然どこからでもその姿を見ることは出来る。
特にスタンピード中のモンスターたちは、その二匹を明確な敵だと判断し、近くにいた集団がアランとレオノーラの下へと向かう。
そんな様子に、ゼオンは一瞬飛び立つのを躊躇したが、ゼオンの隣にいる黄金のドラゴンは一切の躊躇なく羽を羽ばたかせる。
全高こそゼオンよりも低いが、全長やその質量という意味ではゼオンを圧倒しているような黄金のドラゴンだけに、そのような巨体が空中に浮かぶのは一種異様な迫力があった。
『何をしてるの、アラン。さっさと行くわよ』
ゼオンのコックピットに座っているアランの頭に、レオノーラの声が響く。
心核を使って黄金のドラゴンとなっているレオノーラとこうして明確に意思疎通出来るのは、アランだけだ。
「あ、ああ。……うん。分かった」
モンスターの群れがここに向かってるのに大丈夫なのか? という思いがない訳でもなかったが、雲海と黄金の薔薇の実力を考えれば、客観的に大丈夫だろうというのはアランにも理解出来た。
その上、心核使いもいるのだ。
ちょっとやそっとのモンスターで、どうにか出来るはずもない。
ましてや、多くのモンスターはゼオンと黄金のドラゴンに向かってやって来るのだから、その目印が移動すればそちらに向かって方向転換する可能性も高い。
そう判断し、アランはゼオンを空中に浮かび上がらせ、ドーレストの方に向かって飛ぶ。
レオノーラもまた、そんなゼオンに遅れまいとして、羽を羽ばたかせてそのあとを追う。
ゼオンと黄金のドラゴンの速度を持ってすれば、先程までいた場所からドーレストまではすぐだ。
それこそ数分……どころか、一分も経たずにドーレストの近くまで到着する。
「こちらは、クラン雲海と黄金の薔薇の心核使い。これから、ドーレストを援護する!」
若干おっかなびっくりではあったが、アランは外部スピーカーを使ってそう告げる。
心核使いは相手を心核使いであると感覚的に理解出来るのだが、それ以外の心核使いではない者たちにとっては、モンスターと戦っているところでは突然巨大なゴーレムと思しき存在とドラゴンがやって来たのだから、普通に戦っている者であればそちらに攻撃をしてもおかしくはない。
それを避けるために、アランは外部スピーカーを使って自分たちは敵ではないと示したのだ。
もっとも、外部スピーカーというのを知らないこの世界の者たちにとっては、突然響いた声に驚いた者も多かったのだが。
ともあれ、アランは外部スピーカーでそう告げたあとで、ゼオンのビームライフルを構える。
幸いだったのは、ドーレストの戦力は都市の外に出ることなく籠城していることだろう。
ゼオンはまずビームライフルを手に、ドーレストを攻めているモンスターたちの後方に向かって、トリガーを引く。
弓やクロスボウという武器はあっても、銃という武器は存在しないこの世界において、ゼオンが撃つのは銃は銃でもビームライフルだ。
とてもではないが、ドーレストの防衛をしていた者たちは、何が起きたのか分からなかっただろう。
ただ、光が一条走ったかと思うと、次の瞬間にはモンスターの群れの後方で爆発が起きたということだけを理解するのだった。
それだけ、二人の実力は信頼されているということだろう。
もっとも、雲海はジャスパーの、黄金の薔薇はロッコーモの実力をしっかりと知ってる訳ではないので、そういう意味では心配を抱いている者がいない訳でもなかったが。
そうして街道を進み続ける馬車の集団。
ここまで来ればドーレストにも大分近づいているためか、すでにドーレストから避難してくるような相手はいない。
……もしこの現状でそのような者がいても、恐らくスタンピードしているモンスターに見つかって、喰い殺されていただろうが。
ともあれ、そんな二人を置いてドーレストに向かって進み続けたアランたちは、やがてその進みを止める。
ドーレストが見えてきたからというのもあるが、何より……城塞都市とでも言うべきドーレストの周囲には、数百どころか、数千……もしくは万を超える数のモンスターが存在していたからだ。
小さいのは、ゴブリンやコボルトといったような雑魚と言うべきモンスターから、大きいのになるとキメラやオーガ、トロールといったモンスターの姿もある。
それ以外にも多種多様なモンスターが集まっており、普通の街……それこそ、アランたちが少し前にいたようなカリナンといった場所であれば、あっという間に蹂躙されていただろう。
ドーレストが持ち堪えているのは、城塞都市と呼ぶに相応しい城壁が都市を覆っているためだ。
その城壁の隙間から、探索者や冒険者、騎士、兵士、そして場合によっては腕に自信のある一般市民までもが、弓や投石機、バリスタのような遠距離用の武器を使ってモンスターを攻撃している。
中には心核使いが変身したモンスターがその特殊な能力や、モンスターとしての腕力を使って岩を投げつけたりといった真似をしている者もいた。
そして空中では、飛行可能なモンスターと心核使いがそれぞれ戦ってもいる。
空を飛ぶモンスターというのはそれなりにいるし、当然ながら心核を使って変身したときにそのような空飛ぶモンスターになるというのも、珍しいが皆無という訳ではない。
空中では、そのような心核使いとモンスターが激しくぶつかり合っている。
とはいえ、当然のように心核使いとモンスターでは、モンスターの方が数が多くなっており、次第に押し込まれつつあったのだが。
「アラン君、レオノーラさん、準備はいいですね?」
馬車から降りたところで、イルゼンがそう尋ねてくる。
その言葉に、アランとレオノーラはそれぞれ頷く。
空を飛ぶモンスターに変身出来る心核使いは珍しいが、そういう意味ではゼオンと黄金のドラゴンは双方共に空を飛べる。
その上、ゼオンの空を飛ぶ速度は、ロボットなだけに他に類を見ないと言えるほどの速度でもあった。
「こっちは問題ないですけど……馬車でここまでドーレストに近づいてよかったんですか? スタンピードしているモンスターがこっちにやって来たら……」
「おい、アラン。お前、自分が心核を手に入れたからって、俺たちの実力を見誤ってないか? あの程度の敵に襲われても、問題なく撃退は出来るぞ。……まぁ、殲滅しろって言われたら無理だけどな」
アランの心配するような言葉に、雲海の一人がそう告げる。
言葉ではアランを若干責めていたが、そこにあるのは怒りではなく笑みだ。
自分たちは、お前に心配されるほどに弱くはない、と。
それは黄金の薔薇の面々も同様で、こちらはアランのことをまだよく知らなかったり、レオノーラとの距離が近いということで不満を抱いている者もいるので、雲海の面々よりもアランに向ける視線は厳しい。
「アラン君、心配してくれるのは嬉しいですが、今回戦いに参加するのは、アラン君とレオノーラさんの二人だけです。それ以外の私たちは、ここで防衛に徹していますよ」
それは、この場にいる心核使いのうち、アランとレオノーラの二人以外の心核使いはここで防御に徹するということを意味していた。
心核使いが一人いれば十分強力な戦力になるというのに、ここには雲海からカオグル、そして黄金の薔薇からグーニルという女の心核使いが残るというのだから、戦力的によほどのことがなければ安心出来るのは間違いない。
「そういう訳だし、そろそろ行きましょうか、アラン」
アランが納得したのを見たレオノーラが、そう声をかける。
その言葉にアランも頷く。
アランの表情に浮かんでいるのは、強い緊張の色が濃い。
……当然だろう。今までアランはこれほど大きな舞台で人の注目を集めるといったことはなかったのだから。
雲海や黄金の薔薇の面々にゼオンを見せたときが、一番注目を浴びた形か。
それに比べると、今回の一件はドーレストというこの辺りでも中心と呼ぶに相応しい城塞都市の前でのお披露目だ。
今までは特に何か秀でた才能はなく……あえて上げるとすれば、それこそ毎日のように努力だけは怠らなかったというようなアランにしてみれば、緊張するなという方が無理だった。
アランの隣に立ったレオノーラは、その黄金の髪を太陽の光で煌めかせながら、笑みを浮かべて口を開く。
「落ち着きなさい、アラン。貴方は私が認めた心核使いなのよ? この程度のことで緊張しているようじゃ、この先はどうなるか分からないわよ? アランの心核で呼び出すゼオンは、それだけ常識外れの代物なんだから」
ふ、と。
アランはそんなレオノーラの言葉を聞き、不思議と数秒前まで自分の中にあった緊張が急激になくなった……いや、それこそ溶けて自分の中に吸収されたかのような感覚すら覚える。
何故かは本人にも分からない。
レオノーラが一生に一度見ることが出来るかどうか……それこそ、日本にいたときにTVで見た有名な外国の映画俳優たちの誰よりも美人だというのは分かっていたが、それでも美人は三日で飽きる……という訳はないが、今ではたまに目を奪われることはあっても、特に緊張するようなことはなく話せるようになっていたはずだった。
そんな不思議な感覚を覚えながら、ともあれアランは自分の中にあった緊張が消えたことに安堵し、レオノーラに頷きを返す。
「分かった。……カロ、頼むな」
「ぴ!」
アランの言葉に、手の中の心核は任せて! とでも言いたげに鳴き声を上げる。
それを聞いたアランは、視線をイルゼンに向け……そして両親に向け、最後にレオノーラに向けた。
レオノーラが頷き、アランもまた頷く。
そうしてアランは心核に魔力を流し、起動する。
アランから少し離れた場所では、レオノーラもまた心核を起動し、その身体から眩い光を放つ。
そうして十数秒後……その場には、ゼオンと黄金のドラゴンの姿が存在していた。
どちらも全高十メートルを軽く超えるだけに、当然どこからでもその姿を見ることは出来る。
特にスタンピード中のモンスターたちは、その二匹を明確な敵だと判断し、近くにいた集団がアランとレオノーラの下へと向かう。
そんな様子に、ゼオンは一瞬飛び立つのを躊躇したが、ゼオンの隣にいる黄金のドラゴンは一切の躊躇なく羽を羽ばたかせる。
全高こそゼオンよりも低いが、全長やその質量という意味ではゼオンを圧倒しているような黄金のドラゴンだけに、そのような巨体が空中に浮かぶのは一種異様な迫力があった。
『何をしてるの、アラン。さっさと行くわよ』
ゼオンのコックピットに座っているアランの頭に、レオノーラの声が響く。
心核を使って黄金のドラゴンとなっているレオノーラとこうして明確に意思疎通出来るのは、アランだけだ。
「あ、ああ。……うん。分かった」
モンスターの群れがここに向かってるのに大丈夫なのか? という思いがない訳でもなかったが、雲海と黄金の薔薇の実力を考えれば、客観的に大丈夫だろうというのはアランにも理解出来た。
その上、心核使いもいるのだ。
ちょっとやそっとのモンスターで、どうにか出来るはずもない。
ましてや、多くのモンスターはゼオンと黄金のドラゴンに向かってやって来るのだから、その目印が移動すればそちらに向かって方向転換する可能性も高い。
そう判断し、アランはゼオンを空中に浮かび上がらせ、ドーレストの方に向かって飛ぶ。
レオノーラもまた、そんなゼオンに遅れまいとして、羽を羽ばたかせてそのあとを追う。
ゼオンと黄金のドラゴンの速度を持ってすれば、先程までいた場所からドーレストまではすぐだ。
それこそ数分……どころか、一分も経たずにドーレストの近くまで到着する。
「こちらは、クラン雲海と黄金の薔薇の心核使い。これから、ドーレストを援護する!」
若干おっかなびっくりではあったが、アランは外部スピーカーを使ってそう告げる。
心核使いは相手を心核使いであると感覚的に理解出来るのだが、それ以外の心核使いではない者たちにとっては、モンスターと戦っているところでは突然巨大なゴーレムと思しき存在とドラゴンがやって来たのだから、普通に戦っている者であればそちらに攻撃をしてもおかしくはない。
それを避けるために、アランは外部スピーカーを使って自分たちは敵ではないと示したのだ。
もっとも、外部スピーカーというのを知らないこの世界の者たちにとっては、突然響いた声に驚いた者も多かったのだが。
ともあれ、アランは外部スピーカーでそう告げたあとで、ゼオンのビームライフルを構える。
幸いだったのは、ドーレストの戦力は都市の外に出ることなく籠城していることだろう。
ゼオンはまずビームライフルを手に、ドーレストを攻めているモンスターたちの後方に向かって、トリガーを引く。
弓やクロスボウという武器はあっても、銃という武器は存在しないこの世界において、ゼオンが撃つのは銃は銃でもビームライフルだ。
とてもではないが、ドーレストの防衛をしていた者たちは、何が起きたのか分からなかっただろう。
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