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心核の入手
034話
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ビームライフルから放たれたビームが、ミノタウロスやオーガといった比較的大きな身体を持つモンスターを貫き、ビームの着弾による爆発で、ゴブリンやコボルトを始めとした小型のモンスターが纏めて吹き飛ぶ。
ハーピーやガーゴイル、翼を四枚持つ鳥のモンスターが通路の中に入ってきて空中から襲ってくるが、それらはゼオンの頭部バルカンから放たれる無数の弾丸によってあっさりと撃ち落とされ、肉片や血、体液、骨、内臓といった様々なもので床を汚す。
当然のように、モンスターの群れを相手に蹂躙しているのは、ゼオンだけではなくレオノーラが変身した黄金のドラゴンも同様だった。
放たれるレーザーブレスによって十数匹のモンスターを纏めて消滅させ、振るわれる尻尾の一撃はモンスターを纏めて吹き飛ばす。
アランとレオノーラが戦っていたのは、大広間――という表現でも足りないが――と繋がってた通路。
ちょうどアランとレオノーラが強制的に転移させられた場所から、この大広間に繋がっていた通路だ。
このような通路で戦っている最大の理由は、やはり戦うべき敵の数を限定することが出来るからだろう。
ゼオンと黄金のドラゴンの二匹が並んでいても、全く問題なく戦えるだけの広さを持っている通路ではあったが、それでも先程の大広間で戦うよりは圧倒的に敵の数を限定することが出来、戦いやすいのは間違いなかった。
それこそ、たとえ敵の数が千匹を超えていても、これなら何とかなるのでは?
アランはそう考え、あるいはそれがフラグとなったのか。
通路の先、大広間の中から、再び見覚えのある眩い光が瞬いているのを見てしまう。
「おい、嘘だろ。こんなお代わりいらないっての!」
それが自分たちにやられたモンスターを補充するために、再びモンスターを呼び出す――もしくは作り出す――光だと知ったアランは、苛立ちを込めてビームライフルを撃つ。
ゴブリン程度は容易に呑み込むようなビームは、十匹近い小型のモンスターをその余波で消滅させ、大型のモンスターも纏めて貫き、爆散させていく。
だが、そんなアランの行動は無意味だと示すかのように、モンスターの群れは次から次に通路に入ってくる。
とはいえ、それだけであれば通路の狭さ――ゼオンと黄金のドラゴンが好きに動けるだけの広さはあるが――のおかげで侵入してくる敵の数が決まっているということもあり、対処出来ただろう。
しかし……
「なっ、これは!」
『アラン、後ろからもモンスターが!』
ゼオンのレーダーで背後から敵がやって来ているのに気が付いたのとほぼ同時に、レオノーラもまたドラゴンの能力で背後からモンスターがやって来ていることに気が付く。
それは、これ以上通路で戦っていても意味はない……どころか、自分たちが不利になるということを意味している。
何故なら、今の状況は狭い場所で前後から敵に挟み撃ちされているようなものなのだから。
「レオノーラ、どうする!? 取りあえず、後ろは俺が!」
レオノーラにそう声をかけ、アランはゼオンのウィングバインダーを使い、その場で半ば強引に機体を半回転させる。
そうして、背後から迫ってきていたモンスターに向け、次々にビームライフルを撃ち込んでいく。
相手の機先を制する形で攻撃したので、アランたちに被害はなかった。
だが、今までは一方向から襲ってくる敵をアランとレオノーラの二人で攻撃することによって、どうにか均衡を保っていたのだ。
それが急に戦力が半分になったとなれば、当然のようにモンスターの群れを抑えることはできず、次第にではあるが対処出来ない相手が増えてくる。
『仕方がないわ。これ以上ここで戦っていても、時間の無駄よ。なら、敵を突破して、あの鉱石と蔦がいる空間に向かいましょう』
「そっちにか? それなら、俺達が転移してきた方は……」
『駄目よ。あそこだと狭くて、もしあの鉱石と蔦が次々にモンスターを送ってくれば、攻撃出来る間合いが少ないわ。それに、天井も鉱石と蔦のいた空間に比べると低いから、飛びながら攻撃をするのも難しいはずよ』
レオノーラのその言葉に、アランはそう言われれば……と、自分たちが転移してきた場所を思い出す。
決してあの場所も狭い訳ではなかったが、それでも鉱石と蔦の存在していた空間とは、比べものにならないくらい狭い。
この辺の素早い判断力と記憶力が、純粋にアランとレオノーラの探索者としての実力差なのだろう。
そのことを若干悔しく思ったアランだったが、今はそのようなことを考えていられるような状況ではないと思い直す。
とにかくこの通路から出る必要があると判断し……
「フェルス!」
アランが叫ぶと同時に、ゼオンの背後の空間に波紋が浮かび、三十基のフェルス……遠隔操作武器が姿を現す。
ビーム砲とビームサーベルの双方が使える、ゼオンの意志に従って動く、そんな武器だ。
本来なら、三十基全てをそれぞれに動かすといった真似はとてもではないが一人の人間に出来る訳がない。
だが、それを行えるのが、やはりゼオンやフェルスが心核によって生み出された存在だからなのだろう。
姿を現した三十基のフェルスは、アランの意志に従ってレオノーラが向かい合っている前方に存在するモンスターの群れに向かい、獰猛な狼の群れのように前方から襲いかかる。
フェルスは先端からビーム砲を放ちつつ、突っ込んでいく。
ビームライフルよりも明らかに威力が低いフェルスのビーム砲だが、その威力は群がっているモンスターたちを倒すには十分な威力を持っていた。
そしてビーム砲を放ちながら突っ込んでいったところで、フェルスはその身体に沿ったようなビームサーベルを展開し、モンスターの群れを貫いている。
触れるだけで切断されていく三十基のフェルスの勢いは、モンスターの群れでも止めることは出来ない。
アランもまた、後方から迫ってきていたモンスターの数が大分少なくなったところで、前方に向き直る。
「レオノーラ!」
『分かってるわ!』
以心伝心、阿吽の呼吸……とまではいかないが、それでもアランとレオノーラは何だかんだと一緒に行動することが多かったために、最後まで言わずともお互いの意志をある程度までなら理解することが出来た。
これが複雑な意思疎通の類であれば無理なのだが、今回のアランの言葉は判断するのがそう難しいものではないために、レオノーラもすぐに反応出来たのだろう。
そして、ゼオンと黄金のドラゴンは一気に前に進む。
当然フェルスだけでモンスターを全て倒すことは出来ない以上、通路から出る前に多くのモンスターがそれをさせじと攻撃を激化させる。
ハーピーやガーゴイル。それ以外にも様々な空を飛ぶモンスターも空中からゼオンや黄金のドラゴンに攻撃をしかけるが、それらの敵はゼオンの頭部バルカンが命中する端から肉片――もしくは石片――へと変えていく。
また、レオノーラもアランだけ頼るようなことはなく、その巨体を使ってモンスターを跳ね飛ばし、尻尾や前足を振るいながら、当たるを幸いとモンスターを倒していく。
とはいえ、アランたちは戦っている中で少しずつではあるが通路を後退していっており、鉱石と蔦の存在する空間に届くまでは、大量のモンスターをどうにかする必要があった。
「くそっ、邪魔だ、退けぇっ!」
延々と、途切れることなく姿を現すモンスターの群れを邪魔に思いながらも、アランはフェルスを操り、右手でビームライフルを撃ちつつ、左手でビームサーベルを振るう。
大量の敵に一度に攻撃するというのであれば、腹部の拡散ビーム砲が最適なのだろうが、ある程度の広さがあるとはいえ、通路の中でそのような攻撃をした場合、最悪は通路が崩壊してそれに巻き込まれる可能性もあった。
そうである以上、せめてその武器を使うのはこの通路を脱出したあとだ。
モンスターの多さに拡散ビーム砲を使いたくなりながらも、アラン自分に言い聞かせるようにそう思い……
「っち!」
偶然か、それとも単純にそのハーピーが他の個体よりも高い能力を持っていたのかは分からないが、一匹のハーピーが頭部バルカンの弾丸の雨をすり抜けるように、ゼオンの前に姿を現す。
それを見たアランは、咄嗟にゼオンの背中にあるウイングバインダーを動かして機体を斜めにし、足の爪を使って一撃を放とうとしたハーピーを回避しつつ……左手首を器用に動かし、ビームサーベルの刃でハーピーを消滅させる。
そうして腹部拡散ビーム砲以外の武器を最大限に使い、レオノーラも黄金のドラゴンの巨体を存分に使いつつ敵を倒し続け……
「見えたっ!」
通路の奥、鉱石と蔦が存在する巨大な空間が見えたことに、アランは喜びの声を上げる。
『まずはこの通路を出て、上空に避難よ! 可能なら、脱出出来る場所を見つけられればいいけど』
レオノーラの声が頭の中に響き、アランはそれに対して即座に頷く。
「分かった。こっちが空をとれれば、向こうは攻撃出来ないだろうしな!」
ハーピーやガーゴイル、それ以外にも空を飛ぶモンスターは結構な数が確認されている。
だが、それでも地上にいる空を飛べないモンスターの数を考えると、それらの敵の相手をするよりは、圧倒的に空のモンスターと戦う方が楽だった。
何より大きいのは、空にいれば地上のモンスターからはどうしようもないということだろう。
いや、何らかの攻撃手段を持っているモンスターは多いだろうが、それでもこうして通路で戦っている状況より大分楽なのは間違いのない事実だった。
そうして、ゼオンと黄金のドラゴンはモンスターを蹴散らし、蹂躙しながら進み……やがて、通路を抜ける。
とはいえ、当然の話ではあるが、動ける場所が広いということは、より多くの敵がそこで待ち受けているということになってしまう。
通路に入ろうとしても入れず、列を作って待っているかのような、そんな状況。
そんな者たちの頭の上を抜け、ついでとばかりにそんな状況であってもアランはビームライフル、ビームサーベル、頭部バルカンを使いながら行きがけの駄賃と言わんばかりにモンスターを倒しながら……やがて、通路を抜けるのだった。
ハーピーやガーゴイル、翼を四枚持つ鳥のモンスターが通路の中に入ってきて空中から襲ってくるが、それらはゼオンの頭部バルカンから放たれる無数の弾丸によってあっさりと撃ち落とされ、肉片や血、体液、骨、内臓といった様々なもので床を汚す。
当然のように、モンスターの群れを相手に蹂躙しているのは、ゼオンだけではなくレオノーラが変身した黄金のドラゴンも同様だった。
放たれるレーザーブレスによって十数匹のモンスターを纏めて消滅させ、振るわれる尻尾の一撃はモンスターを纏めて吹き飛ばす。
アランとレオノーラが戦っていたのは、大広間――という表現でも足りないが――と繋がってた通路。
ちょうどアランとレオノーラが強制的に転移させられた場所から、この大広間に繋がっていた通路だ。
このような通路で戦っている最大の理由は、やはり戦うべき敵の数を限定することが出来るからだろう。
ゼオンと黄金のドラゴンの二匹が並んでいても、全く問題なく戦えるだけの広さを持っている通路ではあったが、それでも先程の大広間で戦うよりは圧倒的に敵の数を限定することが出来、戦いやすいのは間違いなかった。
それこそ、たとえ敵の数が千匹を超えていても、これなら何とかなるのでは?
アランはそう考え、あるいはそれがフラグとなったのか。
通路の先、大広間の中から、再び見覚えのある眩い光が瞬いているのを見てしまう。
「おい、嘘だろ。こんなお代わりいらないっての!」
それが自分たちにやられたモンスターを補充するために、再びモンスターを呼び出す――もしくは作り出す――光だと知ったアランは、苛立ちを込めてビームライフルを撃つ。
ゴブリン程度は容易に呑み込むようなビームは、十匹近い小型のモンスターをその余波で消滅させ、大型のモンスターも纏めて貫き、爆散させていく。
だが、そんなアランの行動は無意味だと示すかのように、モンスターの群れは次から次に通路に入ってくる。
とはいえ、それだけであれば通路の狭さ――ゼオンと黄金のドラゴンが好きに動けるだけの広さはあるが――のおかげで侵入してくる敵の数が決まっているということもあり、対処出来ただろう。
しかし……
「なっ、これは!」
『アラン、後ろからもモンスターが!』
ゼオンのレーダーで背後から敵がやって来ているのに気が付いたのとほぼ同時に、レオノーラもまたドラゴンの能力で背後からモンスターがやって来ていることに気が付く。
それは、これ以上通路で戦っていても意味はない……どころか、自分たちが不利になるということを意味している。
何故なら、今の状況は狭い場所で前後から敵に挟み撃ちされているようなものなのだから。
「レオノーラ、どうする!? 取りあえず、後ろは俺が!」
レオノーラにそう声をかけ、アランはゼオンのウィングバインダーを使い、その場で半ば強引に機体を半回転させる。
そうして、背後から迫ってきていたモンスターに向け、次々にビームライフルを撃ち込んでいく。
相手の機先を制する形で攻撃したので、アランたちに被害はなかった。
だが、今までは一方向から襲ってくる敵をアランとレオノーラの二人で攻撃することによって、どうにか均衡を保っていたのだ。
それが急に戦力が半分になったとなれば、当然のようにモンスターの群れを抑えることはできず、次第にではあるが対処出来ない相手が増えてくる。
『仕方がないわ。これ以上ここで戦っていても、時間の無駄よ。なら、敵を突破して、あの鉱石と蔦がいる空間に向かいましょう』
「そっちにか? それなら、俺達が転移してきた方は……」
『駄目よ。あそこだと狭くて、もしあの鉱石と蔦が次々にモンスターを送ってくれば、攻撃出来る間合いが少ないわ。それに、天井も鉱石と蔦のいた空間に比べると低いから、飛びながら攻撃をするのも難しいはずよ』
レオノーラのその言葉に、アランはそう言われれば……と、自分たちが転移してきた場所を思い出す。
決してあの場所も狭い訳ではなかったが、それでも鉱石と蔦の存在していた空間とは、比べものにならないくらい狭い。
この辺の素早い判断力と記憶力が、純粋にアランとレオノーラの探索者としての実力差なのだろう。
そのことを若干悔しく思ったアランだったが、今はそのようなことを考えていられるような状況ではないと思い直す。
とにかくこの通路から出る必要があると判断し……
「フェルス!」
アランが叫ぶと同時に、ゼオンの背後の空間に波紋が浮かび、三十基のフェルス……遠隔操作武器が姿を現す。
ビーム砲とビームサーベルの双方が使える、ゼオンの意志に従って動く、そんな武器だ。
本来なら、三十基全てをそれぞれに動かすといった真似はとてもではないが一人の人間に出来る訳がない。
だが、それを行えるのが、やはりゼオンやフェルスが心核によって生み出された存在だからなのだろう。
姿を現した三十基のフェルスは、アランの意志に従ってレオノーラが向かい合っている前方に存在するモンスターの群れに向かい、獰猛な狼の群れのように前方から襲いかかる。
フェルスは先端からビーム砲を放ちつつ、突っ込んでいく。
ビームライフルよりも明らかに威力が低いフェルスのビーム砲だが、その威力は群がっているモンスターたちを倒すには十分な威力を持っていた。
そしてビーム砲を放ちながら突っ込んでいったところで、フェルスはその身体に沿ったようなビームサーベルを展開し、モンスターの群れを貫いている。
触れるだけで切断されていく三十基のフェルスの勢いは、モンスターの群れでも止めることは出来ない。
アランもまた、後方から迫ってきていたモンスターの数が大分少なくなったところで、前方に向き直る。
「レオノーラ!」
『分かってるわ!』
以心伝心、阿吽の呼吸……とまではいかないが、それでもアランとレオノーラは何だかんだと一緒に行動することが多かったために、最後まで言わずともお互いの意志をある程度までなら理解することが出来た。
これが複雑な意思疎通の類であれば無理なのだが、今回のアランの言葉は判断するのがそう難しいものではないために、レオノーラもすぐに反応出来たのだろう。
そして、ゼオンと黄金のドラゴンは一気に前に進む。
当然フェルスだけでモンスターを全て倒すことは出来ない以上、通路から出る前に多くのモンスターがそれをさせじと攻撃を激化させる。
ハーピーやガーゴイル。それ以外にも様々な空を飛ぶモンスターも空中からゼオンや黄金のドラゴンに攻撃をしかけるが、それらの敵はゼオンの頭部バルカンが命中する端から肉片――もしくは石片――へと変えていく。
また、レオノーラもアランだけ頼るようなことはなく、その巨体を使ってモンスターを跳ね飛ばし、尻尾や前足を振るいながら、当たるを幸いとモンスターを倒していく。
とはいえ、アランたちは戦っている中で少しずつではあるが通路を後退していっており、鉱石と蔦の存在する空間に届くまでは、大量のモンスターをどうにかする必要があった。
「くそっ、邪魔だ、退けぇっ!」
延々と、途切れることなく姿を現すモンスターの群れを邪魔に思いながらも、アランはフェルスを操り、右手でビームライフルを撃ちつつ、左手でビームサーベルを振るう。
大量の敵に一度に攻撃するというのであれば、腹部の拡散ビーム砲が最適なのだろうが、ある程度の広さがあるとはいえ、通路の中でそのような攻撃をした場合、最悪は通路が崩壊してそれに巻き込まれる可能性もあった。
そうである以上、せめてその武器を使うのはこの通路を脱出したあとだ。
モンスターの多さに拡散ビーム砲を使いたくなりながらも、アラン自分に言い聞かせるようにそう思い……
「っち!」
偶然か、それとも単純にそのハーピーが他の個体よりも高い能力を持っていたのかは分からないが、一匹のハーピーが頭部バルカンの弾丸の雨をすり抜けるように、ゼオンの前に姿を現す。
それを見たアランは、咄嗟にゼオンの背中にあるウイングバインダーを動かして機体を斜めにし、足の爪を使って一撃を放とうとしたハーピーを回避しつつ……左手首を器用に動かし、ビームサーベルの刃でハーピーを消滅させる。
そうして腹部拡散ビーム砲以外の武器を最大限に使い、レオノーラも黄金のドラゴンの巨体を存分に使いつつ敵を倒し続け……
「見えたっ!」
通路の奥、鉱石と蔦が存在する巨大な空間が見えたことに、アランは喜びの声を上げる。
『まずはこの通路を出て、上空に避難よ! 可能なら、脱出出来る場所を見つけられればいいけど』
レオノーラの声が頭の中に響き、アランはそれに対して即座に頷く。
「分かった。こっちが空をとれれば、向こうは攻撃出来ないだろうしな!」
ハーピーやガーゴイル、それ以外にも空を飛ぶモンスターは結構な数が確認されている。
だが、それでも地上にいる空を飛べないモンスターの数を考えると、それらの敵の相手をするよりは、圧倒的に空のモンスターと戦う方が楽だった。
何より大きいのは、空にいれば地上のモンスターからはどうしようもないということだろう。
いや、何らかの攻撃手段を持っているモンスターは多いだろうが、それでもこうして通路で戦っている状況より大分楽なのは間違いのない事実だった。
そうして、ゼオンと黄金のドラゴンはモンスターを蹴散らし、蹂躙しながら進み……やがて、通路を抜ける。
とはいえ、当然の話ではあるが、動ける場所が広いということは、より多くの敵がそこで待ち受けているということになってしまう。
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そんな者たちの頭の上を抜け、ついでとばかりにそんな状況であってもアランはビームライフル、ビームサーベル、頭部バルカンを使いながら行きがけの駄賃と言わんばかりにモンスターを倒しながら……やがて、通路を抜けるのだった。
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