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異世界へ
0128話
結局ローザはこの場に残って交渉をすることになるというのは割と素直に決まったのだが、次に問題になるのはイオをどうするのかということだった。
商人たちの交渉については、基本的にローザが請け負っている。
しかし、研究者や学者たちの様子から隕石は金になると判断し……あるいは元からその辺については知っていたのかもしれないが、とにかく商人の中にもイオと交渉を希望する者がいる。
そして当然ながら、研究者や学者たちの主となる交渉相手はイオだ。
複数の傭兵団から集められてベヒモスを追ってきた者たちは、イオとの交渉はない……と思いきや、まだ接触している者はいないものの、そのような者達もイオと交渉を希望する者はいる。
ベヒモスを倒すことが出来るのが、イオの流星魔法だ。
そのような戦術どころか戦略魔法とも呼ぶべき魔法を使えるイオを、出来れば味方にしたいと考えるのは傭兵として当然だろう。
もちろん、イオは現在黎明の覇者に所属する傭兵――実際には客人だが――である以上、そのようなランクA傭兵団から引き抜ける可能性は限りなく低いというのは理解している。
しかし、それでも万が一ということもあるし、それが無理でも知り合いになっておけばメリットはあってもデメリットはない。
そんな訳で、何気に多くの者からイオは交渉であったり面会であったりを希望されているのだが……そのような状況であっても、イオはドレミナに戻ることにする。
今日このベヒモスの骨がある場所に戻ってきたばかりで、その日のうちにまたドレミナまで戻るのだから、かなり忙しい。
しかし、マジックバッグを貰うのは少しでも早い方がいいというローザの意見に従い、イオも素直にその言葉に従うことにしたのだ。
「じゃあ、ローザ。よろしくね」
「ええ。ソフィアも気を付けて。……イオがいるから、向こうも滅多な真似は出来ないと思うけど、それでも中にはマジックバッグを二つも渡すのは我慢出来ないと思う相手もいるかもしれないから」
ローザはそう言いながら、ソフィアからイオに視線を向ける。
そう、イオがソフィアと一緒に行くのは、その辺の理由が大きい。
ソフィアだけでも、魔槍を持っていることからその力は非常に強力だ。
しかし、それはあくまでも対個人の戦闘力にすぎない。
……実際には、ソフィアの力と氷の魔槍があれば、対個人どころか数十人を相手にしても容易に対処出来るだけの力があるのだが。
それでも限界がある以上、数十人ではなく百人……場合によっては数百人を用意することが出来れば、ソフィアを倒すなり捕らえることは可能だろう。損害はともかく。
そんなことにならないようにするために、イオという存在がいるのだ。
「イオに対する交渉を希望する相手に対しては、基本的に断る方向でいいのよね?」
「はい。今の状況では、交渉をする時間的な余裕はないですし」
「交渉をする相手によっては、話を聞いてもいいと思うけど。本当にそれでいいの?」
改めてこう尋ねるのは、イオとの交渉を行う際に研究者や学者の中にはイオにとって大きな利益を持つ相手もいると理解しているからだろう。
実際、イオは交渉相手からミニメテオにとって降ってきた隕石と引き換えに魔剣を貰うという約束をしている。
そして他の者たちにはイオがそのような取引を受け入れたというのを知っている。
だからこそ、他の者との取引をしてもいいのではないかと、そうローザは言いたいのだろう。
とはいえ、そんなイオを相手にソフィアと一緒に行って欲しいと口にしたのもローザなので、言ってる内容としてはかなりチグハグなのだが。
「ええ。お願いします。ただ……そうですね。もしどうしても俺と交渉をしたいという相手がいたら、戻ってくるまで待っていて欲しいと伝えて下さい。戻ってきたとき、まだその相手がいれば隕石を渡すかどうかは分かりませんが、交渉はさせて貰いますので」
そうして、イオたちはドレミナに向かうことになる。
二人以外のメンバーとしては、当然だがレックスがいた。
基本的にイオの護衛を任されている人物だし、何より防御という点では才能を見せているが、普通の傭兵に必須の攻撃という点では才能がないと判断されている。
そういう意味で、レックスがやるべきこととなるとイオの護衛しかないというのは間違いのない事実だった。
他にも数人がソフィアと共に行動をするが、その面々はイオも顔くらいしか知らなかったり、名前は知っていても話したことがなかったりするようなものたちとなる。
「さて、ドレミナに到着したとき……向こうはどう反応するかしらね」
馬車が用意されると、それを見ながらソフィアは笑みと共に呟く。
ドレミナの領主であるダーロットには、散々言い寄られていた。
その件を思えば、マジックバッグの二つくらいは自分が貰ってもおかしくないだろうと、そう思う。
だが同時に、マジックバッグの価値を思えば……特にイオが貰う予定の方はともかく、黎明の覇者で所有することになる予定のマジックバッグはかなり高性能で、それゆえにかなり高価な代物となる。
和平の契約を結んだのは間違いないが、ダーロットが……あるいはダーロットの部下がその契約をきちんと守るかどうか。
ソフィアとしては、非常に楽しみだった。
も契約を守らなかった場合、それこそ一体どうしてやろうかと。
……そう思いはしたし、実際に何かあったときにはイオの存在をちらつかせようとは思っていたものの、本当にイオに流星魔法を使って貰うつもりはなかった。
あるいはもしどうしても使わなければならないにしても、ドレミナの街中に隕石を落とすといった真似はするつもりはない。
せいぜいが、ドレミナの外にミニメテオを使うか、ダーロットの住んでいる屋敷の中庭にミニメテオを使うかといったところだろう。
幸いなことに、イオのミニメテオは規模が小さいためか、精度という点ではかなり高い。
イオとしてはもう少し精度……狙いを詳細にしたいとか、発動してから実際に隕石が降ってくるまでの時間を短くしたいとか、そんな風に考えてはいるのだが。
それでもダーロットの住んでいる屋敷の中庭に隕石を降らせようとして、実際には領主の屋敷や……あるいは街中に隕石を降らせるといったようなことはない。
「じゃあ、行きましょうか。前回ドレミナに向かったときと比べると、途中に面倒はないと思うから、それなりに楽に移動出来るでしょうね
前回の移動のときは、黎明の覇者に負けて逃げ出した者たちが盗賊となって途中で検問をしていた。
しかし、イオたちがドレミナに向かう途中で蹴散らしたというのもあるし、グラストたち騎士がここまでやって来たし、交渉が終わって先にドレミナに向かった。
そうである以上、もし盗賊がいても殲滅させられているだろう。
「そうですね。楽が出来るというのもいいですし、何より敵の襲撃を心配しなくてもいいのは安心出来ます」
「あら、盗賊の検問については心配いらないけど、検問以外の手段……もっと直接的に襲ってくるといったようなことになった場合は、どうなるか分からないわよ?」
イオの言葉に、からかうように言うソフィア。
検問をやっていればグラストたちに殲滅させられるだろうが、それなら見つからないように行動すればいいだけだ。
グラストたちがいるときはどこかに隠れて、それ以外の相手を襲う……といった手段を取る可能性は否定出来なかった。
「そうなったら、隕石を落とすしかないでしょうね」
「出来れば私に任せて欲しいわね」
ソフィアは真剣に言う。
実際、今のイオにとって有効な攻撃手段は流星魔法しかないのは間違いない。
襲撃されたときは、流星魔法で反撃するしかないのだ。
流星魔法以外にイオの使える魔法は土魔法と水魔法だが、どちらもまだ習得したばかりで少し穴を掘る……どころか地面をへこませるといった程度や、小さめの水球を出すといった程度しか出来ない。
流星魔法に比べると、魔法の効果は圧倒的に低い。
そんな魔法で戦えと言われても、イオも困るだろう。
かろうじて……本当にかろうじて、地面をへこませることが出来るのなら、相手が踏み出した先の地面をへこませてそれでバランスを崩させ、転ばせるといった真似をすれば、その転んだところに追撃するといった形でそれなりに戦えるかもしれないが。
「もちろん、何かあったらソフィアさんに任せますよ。……もっとも、そういう何かがないのが一番いいんですけど」
「そうね。それが一番いいんだし、ローザもこのタイミングで私にドレミナに向かうように言ったのは、向こうが妙なことを考えるよりも前に行動するのが最善だと思ったからでしょうけど」
ローザにしてみれば、本来ならソフィアやイオといった面々をここから動かすといった真似はしたくなかったはずだ。
何かあったとき、ソフィアの圧倒的な個としての強さがあれば……あるいはイオの流星魔法があれば、対処は出来るだろう。
ソフィアやイオがいなくても、ここに残っているのは黎明の覇者の傭兵たちだ。
以前は精鋭が揃っていたものの、数が少なかった。
しかし今は、ここに黎明の覇者の全てが揃っている。
それこそ、もしベヒモスが相手であっても、苦戦はするが最終的には倒せるのではないかと思ってしまうくらいに戦力は充実しているのだ。
……もちろん、それらの戦力が最大限に発揮出来るのはあくまでもソフィアが率いたときなので、ソフィアがいない状況では最大の力を発揮するといった真似は出来ないのだが。
「それと……レックス」
「は、はい!」
ソフィアの視線がレックスに向けられると、向けられた本人は思わずといった様子で声を上げる。
イオはソフィアの美貌に慣れた……という言い方はおかしいが、それでもある程度は気にせず話をすることが出来るよおうになっていた。
それに対して、レックスはソフィアと接する機会はそれなりに多いものの、それはあくまでもイオの護衛としてだ。
それだけに、まだソフィアと話すのには慣れていなかった。
しかし、ソフィアはそんなレックスを気にした様子もなく口を開く。
「イオに何かあったら、問題よ。そうならないように頑張りなさい?」
そんなソフィアの言葉に、レックスは再び大きく返事をするのだった。
商人たちの交渉については、基本的にローザが請け負っている。
しかし、研究者や学者たちの様子から隕石は金になると判断し……あるいは元からその辺については知っていたのかもしれないが、とにかく商人の中にもイオと交渉を希望する者がいる。
そして当然ながら、研究者や学者たちの主となる交渉相手はイオだ。
複数の傭兵団から集められてベヒモスを追ってきた者たちは、イオとの交渉はない……と思いきや、まだ接触している者はいないものの、そのような者達もイオと交渉を希望する者はいる。
ベヒモスを倒すことが出来るのが、イオの流星魔法だ。
そのような戦術どころか戦略魔法とも呼ぶべき魔法を使えるイオを、出来れば味方にしたいと考えるのは傭兵として当然だろう。
もちろん、イオは現在黎明の覇者に所属する傭兵――実際には客人だが――である以上、そのようなランクA傭兵団から引き抜ける可能性は限りなく低いというのは理解している。
しかし、それでも万が一ということもあるし、それが無理でも知り合いになっておけばメリットはあってもデメリットはない。
そんな訳で、何気に多くの者からイオは交渉であったり面会であったりを希望されているのだが……そのような状況であっても、イオはドレミナに戻ることにする。
今日このベヒモスの骨がある場所に戻ってきたばかりで、その日のうちにまたドレミナまで戻るのだから、かなり忙しい。
しかし、マジックバッグを貰うのは少しでも早い方がいいというローザの意見に従い、イオも素直にその言葉に従うことにしたのだ。
「じゃあ、ローザ。よろしくね」
「ええ。ソフィアも気を付けて。……イオがいるから、向こうも滅多な真似は出来ないと思うけど、それでも中にはマジックバッグを二つも渡すのは我慢出来ないと思う相手もいるかもしれないから」
ローザはそう言いながら、ソフィアからイオに視線を向ける。
そう、イオがソフィアと一緒に行くのは、その辺の理由が大きい。
ソフィアだけでも、魔槍を持っていることからその力は非常に強力だ。
しかし、それはあくまでも対個人の戦闘力にすぎない。
……実際には、ソフィアの力と氷の魔槍があれば、対個人どころか数十人を相手にしても容易に対処出来るだけの力があるのだが。
それでも限界がある以上、数十人ではなく百人……場合によっては数百人を用意することが出来れば、ソフィアを倒すなり捕らえることは可能だろう。損害はともかく。
そんなことにならないようにするために、イオという存在がいるのだ。
「イオに対する交渉を希望する相手に対しては、基本的に断る方向でいいのよね?」
「はい。今の状況では、交渉をする時間的な余裕はないですし」
「交渉をする相手によっては、話を聞いてもいいと思うけど。本当にそれでいいの?」
改めてこう尋ねるのは、イオとの交渉を行う際に研究者や学者の中にはイオにとって大きな利益を持つ相手もいると理解しているからだろう。
実際、イオは交渉相手からミニメテオにとって降ってきた隕石と引き換えに魔剣を貰うという約束をしている。
そして他の者たちにはイオがそのような取引を受け入れたというのを知っている。
だからこそ、他の者との取引をしてもいいのではないかと、そうローザは言いたいのだろう。
とはいえ、そんなイオを相手にソフィアと一緒に行って欲しいと口にしたのもローザなので、言ってる内容としてはかなりチグハグなのだが。
「ええ。お願いします。ただ……そうですね。もしどうしても俺と交渉をしたいという相手がいたら、戻ってくるまで待っていて欲しいと伝えて下さい。戻ってきたとき、まだその相手がいれば隕石を渡すかどうかは分かりませんが、交渉はさせて貰いますので」
そうして、イオたちはドレミナに向かうことになる。
二人以外のメンバーとしては、当然だがレックスがいた。
基本的にイオの護衛を任されている人物だし、何より防御という点では才能を見せているが、普通の傭兵に必須の攻撃という点では才能がないと判断されている。
そういう意味で、レックスがやるべきこととなるとイオの護衛しかないというのは間違いのない事実だった。
他にも数人がソフィアと共に行動をするが、その面々はイオも顔くらいしか知らなかったり、名前は知っていても話したことがなかったりするようなものたちとなる。
「さて、ドレミナに到着したとき……向こうはどう反応するかしらね」
馬車が用意されると、それを見ながらソフィアは笑みと共に呟く。
ドレミナの領主であるダーロットには、散々言い寄られていた。
その件を思えば、マジックバッグの二つくらいは自分が貰ってもおかしくないだろうと、そう思う。
だが同時に、マジックバッグの価値を思えば……特にイオが貰う予定の方はともかく、黎明の覇者で所有することになる予定のマジックバッグはかなり高性能で、それゆえにかなり高価な代物となる。
和平の契約を結んだのは間違いないが、ダーロットが……あるいはダーロットの部下がその契約をきちんと守るかどうか。
ソフィアとしては、非常に楽しみだった。
も契約を守らなかった場合、それこそ一体どうしてやろうかと。
……そう思いはしたし、実際に何かあったときにはイオの存在をちらつかせようとは思っていたものの、本当にイオに流星魔法を使って貰うつもりはなかった。
あるいはもしどうしても使わなければならないにしても、ドレミナの街中に隕石を落とすといった真似はするつもりはない。
せいぜいが、ドレミナの外にミニメテオを使うか、ダーロットの住んでいる屋敷の中庭にミニメテオを使うかといったところだろう。
幸いなことに、イオのミニメテオは規模が小さいためか、精度という点ではかなり高い。
イオとしてはもう少し精度……狙いを詳細にしたいとか、発動してから実際に隕石が降ってくるまでの時間を短くしたいとか、そんな風に考えてはいるのだが。
それでもダーロットの住んでいる屋敷の中庭に隕石を降らせようとして、実際には領主の屋敷や……あるいは街中に隕石を降らせるといったようなことはない。
「じゃあ、行きましょうか。前回ドレミナに向かったときと比べると、途中に面倒はないと思うから、それなりに楽に移動出来るでしょうね
前回の移動のときは、黎明の覇者に負けて逃げ出した者たちが盗賊となって途中で検問をしていた。
しかし、イオたちがドレミナに向かう途中で蹴散らしたというのもあるし、グラストたち騎士がここまでやって来たし、交渉が終わって先にドレミナに向かった。
そうである以上、もし盗賊がいても殲滅させられているだろう。
「そうですね。楽が出来るというのもいいですし、何より敵の襲撃を心配しなくてもいいのは安心出来ます」
「あら、盗賊の検問については心配いらないけど、検問以外の手段……もっと直接的に襲ってくるといったようなことになった場合は、どうなるか分からないわよ?」
イオの言葉に、からかうように言うソフィア。
検問をやっていればグラストたちに殲滅させられるだろうが、それなら見つからないように行動すればいいだけだ。
グラストたちがいるときはどこかに隠れて、それ以外の相手を襲う……といった手段を取る可能性は否定出来なかった。
「そうなったら、隕石を落とすしかないでしょうね」
「出来れば私に任せて欲しいわね」
ソフィアは真剣に言う。
実際、今のイオにとって有効な攻撃手段は流星魔法しかないのは間違いない。
襲撃されたときは、流星魔法で反撃するしかないのだ。
流星魔法以外にイオの使える魔法は土魔法と水魔法だが、どちらもまだ習得したばかりで少し穴を掘る……どころか地面をへこませるといった程度や、小さめの水球を出すといった程度しか出来ない。
流星魔法に比べると、魔法の効果は圧倒的に低い。
そんな魔法で戦えと言われても、イオも困るだろう。
かろうじて……本当にかろうじて、地面をへこませることが出来るのなら、相手が踏み出した先の地面をへこませてそれでバランスを崩させ、転ばせるといった真似をすれば、その転んだところに追撃するといった形でそれなりに戦えるかもしれないが。
「もちろん、何かあったらソフィアさんに任せますよ。……もっとも、そういう何かがないのが一番いいんですけど」
「そうね。それが一番いいんだし、ローザもこのタイミングで私にドレミナに向かうように言ったのは、向こうが妙なことを考えるよりも前に行動するのが最善だと思ったからでしょうけど」
ローザにしてみれば、本来ならソフィアやイオといった面々をここから動かすといった真似はしたくなかったはずだ。
何かあったとき、ソフィアの圧倒的な個としての強さがあれば……あるいはイオの流星魔法があれば、対処は出来るだろう。
ソフィアやイオがいなくても、ここに残っているのは黎明の覇者の傭兵たちだ。
以前は精鋭が揃っていたものの、数が少なかった。
しかし今は、ここに黎明の覇者の全てが揃っている。
それこそ、もしベヒモスが相手であっても、苦戦はするが最終的には倒せるのではないかと思ってしまうくらいに戦力は充実しているのだ。
……もちろん、それらの戦力が最大限に発揮出来るのはあくまでもソフィアが率いたときなので、ソフィアがいない状況では最大の力を発揮するといった真似は出来ないのだが。
「それと……レックス」
「は、はい!」
ソフィアの視線がレックスに向けられると、向けられた本人は思わずといった様子で声を上げる。
イオはソフィアの美貌に慣れた……という言い方はおかしいが、それでもある程度は気にせず話をすることが出来るよおうになっていた。
それに対して、レックスはソフィアと接する機会はそれなりに多いものの、それはあくまでもイオの護衛としてだ。
それだけに、まだソフィアと話すのには慣れていなかった。
しかし、ソフィアはそんなレックスを気にした様子もなく口を開く。
「イオに何かあったら、問題よ。そうならないように頑張りなさい?」
そんなソフィアの言葉に、レックスは再び大きく返事をするのだった。
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