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赤点の危機
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龍央はカバンの中を漁って何かノートを取り出すと私たちに近づいて来た。
「あの…良かったら使ってください。」
「え?…いいの?」
「何も無いよりかは資料があった方が捗ると思うので。」
「資料…?」
私がそっと受け取るとみゆきが怪訝そうに横から首を伸ばした。
「教科書と問題集はとりあえず全て解いてあるので…。」
「「「は!?」」」
ケロッと述べた言葉に私達は急かされるようにノートを開いた。
そこには龍央の言うとおり、使った教材とページ…行まで鮮明に書き記されていた。
「すご…。」
「とりあえずで解ける量なの…これ。」
「マジキチ…。」
私たちが口々につぶやくと、龍央は照れくさそうに頬をかいた。
龍央は先に教室を去り、私たちもしばらくして出た。
「つっかれたー!こんなに勉強したの久しぶりだよ!」
「お腹空いた!!」
「…そだね。」
結局勉強と言っても数分数問やっただけだったけど、やっぱり難しかった。
龍央のノートなかったら諦めてたかも。
実際に龍央のノートはわかりやすくて私たち3人にも理解出来た。
しかもただ解いてあるだけじゃなくて、解き方まで細かく…ってあれ?
…もしかして…あれって本当に"取り敢えず"やったものじゃなくて…。
って流石にそこまでしないよ!!ないない!
「っていうか、こんなメンドイことするくらいなら直で教えてくれればいいじゃん。」
「それな。」
確かに…。
でも何か大事な用事でもあったのか、少し速足で階段を駆け下りる音が聞こえてた。
それでも廊下を走らないのが、優等生だと思う。
「あの…良かったら使ってください。」
「え?…いいの?」
「何も無いよりかは資料があった方が捗ると思うので。」
「資料…?」
私がそっと受け取るとみゆきが怪訝そうに横から首を伸ばした。
「教科書と問題集はとりあえず全て解いてあるので…。」
「「「は!?」」」
ケロッと述べた言葉に私達は急かされるようにノートを開いた。
そこには龍央の言うとおり、使った教材とページ…行まで鮮明に書き記されていた。
「すご…。」
「とりあえずで解ける量なの…これ。」
「マジキチ…。」
私たちが口々につぶやくと、龍央は照れくさそうに頬をかいた。
龍央は先に教室を去り、私たちもしばらくして出た。
「つっかれたー!こんなに勉強したの久しぶりだよ!」
「お腹空いた!!」
「…そだね。」
結局勉強と言っても数分数問やっただけだったけど、やっぱり難しかった。
龍央のノートなかったら諦めてたかも。
実際に龍央のノートはわかりやすくて私たち3人にも理解出来た。
しかもただ解いてあるだけじゃなくて、解き方まで細かく…ってあれ?
…もしかして…あれって本当に"取り敢えず"やったものじゃなくて…。
って流石にそこまでしないよ!!ないない!
「っていうか、こんなメンドイことするくらいなら直で教えてくれればいいじゃん。」
「それな。」
確かに…。
でも何か大事な用事でもあったのか、少し速足で階段を駆け下りる音が聞こえてた。
それでも廊下を走らないのが、優等生だと思う。
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