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はじめに
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どうも!!私は、片瀬夏海カタセナツミです。←これが本名!!今は…瀬戸夏希セトナツキとして男の格好をして、工事現場で働いてます!!(俗に言う…男装ってやつ?)
ん?何で男装しているかって?それは後で話しますよ~!!
そして、現場の1つ先輩には、初恋の人と嫌なやつがいる。
もちろんのことだけど…こきつかわれている!!
嫌なやつの方にね!!
「おい瀬戸!!なに休んでんだよ~!!早くお茶持ってこいよ!!」
「はい!」
「おい…秋羅!!自分で取りに行けよ~!!去年までそうだったろ?」
このこき使ってくれちゃってる方が山科秋羅ヤマシナアキラ、私の嫌々いってる方!!
で、この、フォロー(?)してくれる方が、宇治真艶ウジマツヤ、私の…初恋!!
ちなみにどっちも私と同クラス…同級生!!
…どうして、私が後輩かって?そこは触れないの!!
「何だよ…後輩思いの宇治抹茶!!っておい!!いつまでボケッとしてんだ、瀬戸!!」
「…すみません…。」
「だからやめとけって…!あと俺は宇治抹茶じゃなくて、宇治真艶!!」
この切り返しは毎日聞いてる。何度聞いても…やっぱり笑っちゃうんだよな~!!
「プッ…、ハッ!!」
私が吹き出すと、山科先輩が睨み付けてきた。ってか…私、ここでは先輩つけなくてもいいよね!?皆さん許しといてね!!
「お前、今…笑った?」
「…すみません…。」
「お前、最近俺に謝ってばっかりだよな!!」
そう言って、私に近づいてきた。
ヤバイ…叩かれるかも!!前にもゲンコツ落とされたしな…。
私は、ギュッと目を閉じた。
…あれ?何も落ちてこない…。
私は、そっと目を開けると、山科が私の顔を覗き込んでいた。
「え?」
「…叩かねぇから。」
山科は、そう言いながら、私の頭をくしゃくしゃと撫でた。
…くすぐったい…。高校の時も…誰かに頭撫でられたんだよね…。
あの時は、体育の時だったから…メガネなくて顔が分かんなかったんだよね…。でもあれは、宇治くんだった!!
だって、緑の迷彩のフレームだったから…宇治くんのだもん!!
「なあ、お茶…欲しいんだけど…。」
「え?」
私の手には、薄めに作った宇治くん用と濃いめに作った山科用があった。
私はもちろん、濃い方を差し出した…んだけど!!
「俺こっち!!」
「え?ちょ…ちょっと!!」
山科は薄い方を私の手から取って、一気に飲んでしまった。
私が唖然としていると、山科は…残った濃い方を取って…宇治くんに渡してしまった。
「はい!どーぞ!!優しい宇治先輩!!」
「ありがとー…ってこれ…濃い方じゃねえかよ!!」
「だってアイツが、俺に薄い方を渡したんだもん!!」
…そんな出任せどこから出てくるんでしょうかね!!!!
「…すみません…僕の手違いです。」
私は、無駄な抵抗はしない…。だって、口答えだって、高校の時みたいになったら嫌だし…。だからって、逃げるわけにもいかない!!何としてでも…お金を稼がないと!!
「夏希、そんな…全部言うこと聞かなくてもいいんだぞ?俺は分かってるからな~、コイツが、無理やり薄い方を飲んじまったってさ!!」
うわー…やっぱり宇治くんは優しいな~!!
やっぱり大好きだな~!!
「何だよ何だよ!!俺だけ仲間はずれにしてんなよな!!」
「何だ?秋羅…妬いてんの?」
「…ッ!!な訳ねえだろーが!!…てめえのせいだからな!!」
そう言って、山科は、私の頭を撫でた。というか…尋常じゃない力で擦った。
「先輩…痛いです…。」
「フン!」
…フン!じゃないっつの!!絶対髪の毛抜けたよ…。グシャグシャになっちゃった…。
「夏希大丈夫か?あ~、髪の毛グッシャだな…。待ってろ。」
宇治くんは、手ぐしで髪を直してくれた。
「ありがとうございます。」
「フフ…何てことないよ。」
やっぱり優しい!!
「チッ…。」
山科は、舌打ちをしながら外に出ていってしまった。
ん?何で男装しているかって?それは後で話しますよ~!!
そして、現場の1つ先輩には、初恋の人と嫌なやつがいる。
もちろんのことだけど…こきつかわれている!!
嫌なやつの方にね!!
「おい瀬戸!!なに休んでんだよ~!!早くお茶持ってこいよ!!」
「はい!」
「おい…秋羅!!自分で取りに行けよ~!!去年までそうだったろ?」
このこき使ってくれちゃってる方が山科秋羅ヤマシナアキラ、私の嫌々いってる方!!
で、この、フォロー(?)してくれる方が、宇治真艶ウジマツヤ、私の…初恋!!
ちなみにどっちも私と同クラス…同級生!!
…どうして、私が後輩かって?そこは触れないの!!
「何だよ…後輩思いの宇治抹茶!!っておい!!いつまでボケッとしてんだ、瀬戸!!」
「…すみません…。」
「だからやめとけって…!あと俺は宇治抹茶じゃなくて、宇治真艶!!」
この切り返しは毎日聞いてる。何度聞いても…やっぱり笑っちゃうんだよな~!!
「プッ…、ハッ!!」
私が吹き出すと、山科先輩が睨み付けてきた。ってか…私、ここでは先輩つけなくてもいいよね!?皆さん許しといてね!!
「お前、今…笑った?」
「…すみません…。」
「お前、最近俺に謝ってばっかりだよな!!」
そう言って、私に近づいてきた。
ヤバイ…叩かれるかも!!前にもゲンコツ落とされたしな…。
私は、ギュッと目を閉じた。
…あれ?何も落ちてこない…。
私は、そっと目を開けると、山科が私の顔を覗き込んでいた。
「え?」
「…叩かねぇから。」
山科は、そう言いながら、私の頭をくしゃくしゃと撫でた。
…くすぐったい…。高校の時も…誰かに頭撫でられたんだよね…。
あの時は、体育の時だったから…メガネなくて顔が分かんなかったんだよね…。でもあれは、宇治くんだった!!
だって、緑の迷彩のフレームだったから…宇治くんのだもん!!
「なあ、お茶…欲しいんだけど…。」
「え?」
私の手には、薄めに作った宇治くん用と濃いめに作った山科用があった。
私はもちろん、濃い方を差し出した…んだけど!!
「俺こっち!!」
「え?ちょ…ちょっと!!」
山科は薄い方を私の手から取って、一気に飲んでしまった。
私が唖然としていると、山科は…残った濃い方を取って…宇治くんに渡してしまった。
「はい!どーぞ!!優しい宇治先輩!!」
「ありがとー…ってこれ…濃い方じゃねえかよ!!」
「だってアイツが、俺に薄い方を渡したんだもん!!」
…そんな出任せどこから出てくるんでしょうかね!!!!
「…すみません…僕の手違いです。」
私は、無駄な抵抗はしない…。だって、口答えだって、高校の時みたいになったら嫌だし…。だからって、逃げるわけにもいかない!!何としてでも…お金を稼がないと!!
「夏希、そんな…全部言うこと聞かなくてもいいんだぞ?俺は分かってるからな~、コイツが、無理やり薄い方を飲んじまったってさ!!」
うわー…やっぱり宇治くんは優しいな~!!
やっぱり大好きだな~!!
「何だよ何だよ!!俺だけ仲間はずれにしてんなよな!!」
「何だ?秋羅…妬いてんの?」
「…ッ!!な訳ねえだろーが!!…てめえのせいだからな!!」
そう言って、山科は、私の頭を撫でた。というか…尋常じゃない力で擦った。
「先輩…痛いです…。」
「フン!」
…フン!じゃないっつの!!絶対髪の毛抜けたよ…。グシャグシャになっちゃった…。
「夏希大丈夫か?あ~、髪の毛グッシャだな…。待ってろ。」
宇治くんは、手ぐしで髪を直してくれた。
「ありがとうございます。」
「フフ…何てことないよ。」
やっぱり優しい!!
「チッ…。」
山科は、舌打ちをしながら外に出ていってしまった。
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