80 / 212
二章 濡れ衣の男を救え!!
第二十八話 大波乱の裁判!これにて閉幕!
しおりを挟む
斬り終えた幸助は一息付きながら刃に付着した血を拭き取り、ジェイクさんの下へと駆けつける。
「いやぁ!完全に油断してました!!ジェイクさんの呼びかけが無かったら今頃、俺真っ二つでしたよ!!」
「気をつけろ・・・戦いは殺すか拘束するまでが戦いだ。どちらかをしなかったら死ぬと思った方が良い」
「本当にその通りです。すいません・・・」
殺し合いに疎い環境で生まれ育ったクセがまだ抜け切れていない。俺の致命的な弱点と言っても過言ではないだろう。
「あれ?ジェイクさんの隣にいた自警団の人達と、マートルさんは?」
「こ、ここです・・・」
ひょっこりと弁護側の卓から顔を出して返事をしてきたマートルさんと自警団2人は申し訳なさそうに俺の方を
見ている。マートルさんはともかく、自警団は俺らよりも率先して鎮圧に勤しまなきゃダメでしょ・・・。
「すみません!自分達、新人でして・・・怖くて隠れてしまいました!!」
「素直だから許す。じゃあ、とりあえずアイツはもう腕が無いから足に手錠かけておいて」
「はい!分かりました!ところで、血はどうしますか?」
ポールの腕の切断面からは斬った時よりも勢いは落ちているが、ドロリとした血液が未だに出ている。放っておけば出血多量で死ぬのは確定だ。傷口は塞いでおくべきだろう。
「ボニーさん!楽しんでる所、申し訳ないんだけど、ちょっと助けてくれない?」
鞭で素っ裸にした騎士を殴って遊んでいるボニーさんを呼ぶ。少し残念そうに騎士に跨るのを止めると、こちらへ歩いてきてくれた。
「はぁ・・・はぁ・・・どうしたの?コウスケ君・・・」
「ちょっとこの人の怪我、塞いでほしいなって。魔力まだ残ってる?」
「ええ、ええ残ってますよ。『ケア』!」
淡い緑の光がボニーさんの手の平から放たれ、ポールの出血を止める。
「あ、そうそう。裁判長。判決お願いします」
戦いが起こりながらも終始席に座っていた裁判官達に判決をもらう事にする。裁判官達はしばらく話し合った後、判決を俺達に言い渡した。
「被告人・ジェイク・ワトー氏を無罪とし、ポール・アルベールを殺人罪とする。なお、王国騎士団はジェイク氏に謝罪金として300万アモを支払うように」
淡々と判決を言い渡すと、法廷の裏へと消えていった。命の危機に晒されても裁判が終わるまで立とうしないその姿はまさに行き過ぎたプロそのもの。いや、ワーカホリックとでも言うべきだろうか?とにかく、彼らが真っ当な裁判官で良かった。
「それじゃあ、俺は、今日から、もう・・・」
「自由の身ですよ、ジェイクさん」
「うおおおおおおおおおおおおおおお!!やったぁぁぁぁぁぁぁ!!ジェイクさん!マートルさん!俺達勝ったんだ!勝ったんだよぉぉぉ!!」
裁判序盤から分かっていた事だが、ジェイクさんの無罪は晴れて証明され、逆に真犯人のポールは本来あるいるべき場所へと行く事になった。俺とマートルさんとジェイクさんは抱き合ってはしゃいだ。まるで子供のようにバカのように喜んだ。
「ありがとう・・・2人共俺を信じてくれて本当にありがとう・・・2人のお陰で俺は解放された・・・!!」
「こちらこそ良い経験になりました。この経験、必ず今後に生かしてみせます!」
こうして俺達の逆転劇は幕を閉じた。
「いやぁ!完全に油断してました!!ジェイクさんの呼びかけが無かったら今頃、俺真っ二つでしたよ!!」
「気をつけろ・・・戦いは殺すか拘束するまでが戦いだ。どちらかをしなかったら死ぬと思った方が良い」
「本当にその通りです。すいません・・・」
殺し合いに疎い環境で生まれ育ったクセがまだ抜け切れていない。俺の致命的な弱点と言っても過言ではないだろう。
「あれ?ジェイクさんの隣にいた自警団の人達と、マートルさんは?」
「こ、ここです・・・」
ひょっこりと弁護側の卓から顔を出して返事をしてきたマートルさんと自警団2人は申し訳なさそうに俺の方を
見ている。マートルさんはともかく、自警団は俺らよりも率先して鎮圧に勤しまなきゃダメでしょ・・・。
「すみません!自分達、新人でして・・・怖くて隠れてしまいました!!」
「素直だから許す。じゃあ、とりあえずアイツはもう腕が無いから足に手錠かけておいて」
「はい!分かりました!ところで、血はどうしますか?」
ポールの腕の切断面からは斬った時よりも勢いは落ちているが、ドロリとした血液が未だに出ている。放っておけば出血多量で死ぬのは確定だ。傷口は塞いでおくべきだろう。
「ボニーさん!楽しんでる所、申し訳ないんだけど、ちょっと助けてくれない?」
鞭で素っ裸にした騎士を殴って遊んでいるボニーさんを呼ぶ。少し残念そうに騎士に跨るのを止めると、こちらへ歩いてきてくれた。
「はぁ・・・はぁ・・・どうしたの?コウスケ君・・・」
「ちょっとこの人の怪我、塞いでほしいなって。魔力まだ残ってる?」
「ええ、ええ残ってますよ。『ケア』!」
淡い緑の光がボニーさんの手の平から放たれ、ポールの出血を止める。
「あ、そうそう。裁判長。判決お願いします」
戦いが起こりながらも終始席に座っていた裁判官達に判決をもらう事にする。裁判官達はしばらく話し合った後、判決を俺達に言い渡した。
「被告人・ジェイク・ワトー氏を無罪とし、ポール・アルベールを殺人罪とする。なお、王国騎士団はジェイク氏に謝罪金として300万アモを支払うように」
淡々と判決を言い渡すと、法廷の裏へと消えていった。命の危機に晒されても裁判が終わるまで立とうしないその姿はまさに行き過ぎたプロそのもの。いや、ワーカホリックとでも言うべきだろうか?とにかく、彼らが真っ当な裁判官で良かった。
「それじゃあ、俺は、今日から、もう・・・」
「自由の身ですよ、ジェイクさん」
「うおおおおおおおおおおおおおおお!!やったぁぁぁぁぁぁぁ!!ジェイクさん!マートルさん!俺達勝ったんだ!勝ったんだよぉぉぉ!!」
裁判序盤から分かっていた事だが、ジェイクさんの無罪は晴れて証明され、逆に真犯人のポールは本来あるいるべき場所へと行く事になった。俺とマートルさんとジェイクさんは抱き合ってはしゃいだ。まるで子供のようにバカのように喜んだ。
「ありがとう・・・2人共俺を信じてくれて本当にありがとう・・・2人のお陰で俺は解放された・・・!!」
「こちらこそ良い経験になりました。この経験、必ず今後に生かしてみせます!」
こうして俺達の逆転劇は幕を閉じた。
26
あなたにおすすめの小説
目つきが悪いと仲間に捨てられてから、魔眼で全てを射貫くまで。
桐山じゃろ
ファンタジー
高校二年生の横伏藤太はある日突然、あまり接点のないクラスメイトと一緒に元いた世界からファンタジーな世界へ召喚された。初めのうちは同じ災難にあった者同士仲良くしていたが、横伏だけが強くならない。召喚した連中から「勇者の再来」と言われている不東に「目つきが怖い上に弱すぎる」という理由で、森で魔物にやられた後、そのまま捨てられた。……こんなところで死んでたまるか! 奮起と同時に意味不明理解不能だったスキル[魔眼]が覚醒し無双モードへ突入。その後は別の国で召喚されていた同じ学校の女の子たちに囲まれて一緒に暮らすことに。一方、捨てた連中はなんだか勝手に酷い目に遭っているようです。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを掲載しています。
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
特に呼ばれた記憶は無いが、異世界に来てサーセン。
黄玉八重
ファンタジー
水無月宗八は意識を取り戻した。
そこは誰もいない大きい部屋で、どうやら異世界召喚に遭ったようだ。
しかし姫様が「ようこそ!」って出迎えてくれないわ、不審者扱いされるわ、勇者は1ヶ月前に旅立ってらしいし、じゃあ俺は何で召喚されたの?
優しい水の国アスペラルダの方々に触れながら、
冒険者家業で地力を付けながら、
訪れた異世界に潜む問題に自分で飛び込んでいく。
勇者ではありません。
召喚されたのかも迷い込んだのかもわかりません。
でも、優しい異世界への恩返しになれば・・・。
前世は不遇な人生でしたが、転生した今世もどうやら不遇のようです。
八神 凪
ファンタジー
久我和人、35歳。
彼は凶悪事件に巻き込まれた家族の復讐のために10年の月日をそれだけに費やし、目標が達成されるが同時に命を失うこととなる。
しかし、その生きざまに興味を持った別の世界の神が和人の魂を拾い上げて告げる。
――君を僕の世界に送りたい。そしてその生きざまで僕を楽しませてくれないか、と。
その他色々な取引を経て、和人は二度目の生を異世界で受けることになるのだが……
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
知識スキルで異世界らいふ
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
パーティーを追放されるどころか殺されかけたので、俺はあらゆる物をスキルに変える能力でやり返す
名無し
ファンタジー
パーティー内で逆境に立たされていたセクトは、固有能力取得による逆転劇を信じていたが、信頼していた仲間に裏切られた上に崖から突き落とされてしまう。近隣で活動していたパーティーのおかげで奇跡的に一命をとりとめたセクトは、かつての仲間たちへの復讐とともに、助けてくれた者たちへの恩返しを誓うのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる