大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います

町島航太

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二章 濡れ衣の男を救え!!

第二十八話 大波乱の裁判!これにて閉幕!

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 斬り終えた幸助は一息付きながら刃に付着した血を拭き取り、ジェイクさんの下へと駆けつける。

「いやぁ!完全に油断してました!!ジェイクさんの呼びかけが無かったら今頃、俺真っ二つでしたよ!!」

「気をつけろ・・・戦いは殺すか拘束するまでが戦いだ。どちらかをしなかったら死ぬと思った方が良い」

「本当にその通りです。すいません・・・」


 殺し合いに疎い環境で生まれ育ったクセがまだ抜け切れていない。俺の致命的な弱点と言っても過言ではないだろう。

「あれ?ジェイクさんの隣にいた自警団の人達と、マートルさんは?」

「こ、ここです・・・」

 ひょっこりと弁護側の卓から顔を出して返事をしてきたマートルさんと自警団2人は申し訳なさそうに俺の方を
見ている。マートルさんはともかく、自警団は俺らよりも率先して鎮圧に勤しまなきゃダメでしょ・・・。

「すみません!自分達、新人でして・・・怖くて隠れてしまいました!!」

「素直だから許す。じゃあ、とりあえずアイツはもう腕が無いから足に手錠かけておいて」

「はい!分かりました!ところで、血はどうしますか?」

 ポールの腕の切断面からは斬った時よりも勢いは落ちているが、ドロリとした血液が未だに出ている。放っておけば出血多量で死ぬのは確定だ。傷口は塞いでおくべきだろう。

「ボニーさん!楽しんでる所、申し訳ないんだけど、ちょっと助けてくれない?」

 鞭で素っ裸にした騎士を殴って遊んでいるボニーさんを呼ぶ。少し残念そうに騎士に跨るのを止めると、こちらへ歩いてきてくれた。

「はぁ・・・はぁ・・・どうしたの?コウスケ君・・・」

「ちょっとこの人の怪我、塞いでほしいなって。魔力まだ残ってる?」

「ええ、ええ残ってますよ。『ケア』!」

 淡い緑の光がボニーさんの手の平から放たれ、ポールの出血を止める。

「あ、そうそう。裁判長。判決お願いします」

 戦いが起こりながらも終始席に座っていた裁判官達に判決をもらう事にする。裁判官達はしばらく話し合った後、判決を俺達に言い渡した。

「被告人・ジェイク・ワトー氏を無罪とし、ポール・アルベールを殺人罪とする。なお、王国騎士団はジェイク氏に謝罪金として300万アモを支払うように」

 淡々と判決を言い渡すと、法廷の裏へと消えていった。命の危機に晒されても裁判が終わるまで立とうしないその姿はまさに行き過ぎたプロそのもの。いや、ワーカホリックとでも言うべきだろうか?とにかく、彼らが真っ当な裁判官で良かった。

「それじゃあ、俺は、今日から、もう・・・」

「自由の身ですよ、ジェイクさん」

「うおおおおおおおおおおおおおおお!!やったぁぁぁぁぁぁぁ!!ジェイクさん!マートルさん!俺達勝ったんだ!勝ったんだよぉぉぉ!!」

 裁判序盤から分かっていた事だが、ジェイクさんの無罪は晴れて証明され、逆に真犯人のポールは本来あるいるべき場所へと行く事になった。俺とマートルさんとジェイクさんは抱き合ってはしゃいだ。まるで子供のようにバカのように喜んだ。

「ありがとう・・・2人共俺を信じてくれて本当にありがとう・・・2人のお陰で俺は解放された・・・!!」

「こちらこそ良い経験になりました。この経験、必ず今後に生かしてみせます!」

 こうして俺達の逆転劇は幕を閉じた。
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