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三章 黄金の愛と銀の翼の騎士、2人ともぶっ殺す
第三十四話 いざ、アモーラ宮殿へ・・・
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王国騎士団がアモーラ宮殿への出動を決意した同時刻。アモーラ宮殿に帰って来たピピンと銀の騎士は2人だけの作戦会議を始めた。
「恐らくアイツらは王国騎士団に通報して、俺の逮捕に来るでしょう。その前に貴方はどうかお逃げ下さいカール様」
「いいや、逃げぬ。このまま奴らを迎え撃つ」
銀の騎士カールは戦う気満々のようだ。しかし、ピピンはあまり乗り気ではない様子。理由は単純で、戦力が自分とカールしかいないからである。
「何を怯えているのだ、ピピンよ」
「奴らは強力な冒険者です。更に王国騎士団を連れているとなるとこちらが不利になるのは確実です。もしかしたら他の冒険者達も連れてくるかも・・・」
「・・・お前が考えている戦力とは何だ?ピピン」
「え?俺達2人じゃないんですか・・・?」
「・・・全員!集合!!」
2人しかいない部屋でカールは兜を被った状態で叫ぶと、宮殿のあちこちから金属の足音が聴こえてくる。何事かと体力がかなり失われてしまっている身体を立ち上がらせると、勢いよく使用している部屋のドアが開いた。ドアの先にはアモーラの紋様が胸に刻まれた鎧を有する騎士達───アモーラ聖騎士団が立っていた。
「コイツらがいる。戦力に関して問題はない」
「・・・いつ、こちら側に?」
「一年以上前からだ」
カールの用意周到さに思わずひっくり返るピピンだった。
★
場面は切り替わって幸助達と冒険者数人と王国騎士団。彼らは今、城下町から10キロ離れたアモーラ宮殿へと大量の馬車で向かっていた。
「アモーラ宮殿・・・聞いた事はあるけど、どんな場所なのか全く知らないや・・・」
「簡潔に説明するとね、アモーラ教の総本山よ。アモーラ教で最も偉いとされている教皇様が住んでいるの」
流石、幼い頃にアモーラ教を勉強していた人と言った所だろうか、ボニーは分かりやすく簡潔的にアモーラ宮殿の説明をしてくれた。
「成程ね・・・だから皆こんなにも焦っているのか・・・」
「そうよ。教皇様は国王と同じくらいの力を持ってる人だからね。でも、もしかしたらもう──────」
「おい!着いたぞ!!」
ボニーが全てを言い切る前に目的地であるアモーラ宮殿へと辿りついたようだ。馬車を下りて、外を見ると、フラム城にも負けず劣らずの城が、草原の上に建てられていた。
「すげぇ・・・」
最初に出てきたのはその一言。そして次に出てきたのは
「マジか・・・」
だった。何故、そんな言葉が出てきたのかは、宮殿の入口を見れば一目瞭然だと思う。
「「「「「「・・・・・・」」」」」」
宮殿を守るように大量の騎士が立っているのだから。
「あれがアモーラ聖騎士団ですか」
「拙者達が遠くからぞろぞろと来たから警戒でもしているのだろうか?」
聖騎士団の手厚いお出迎えに疑問を浮かべていると、王国騎士団の1人が聖騎士団の方まで走って行って、話しをしに行った。
「どうもおはようございます!!フラム王国騎士団の者です!!こちらに巷で殺人を行っている黄金の騎士がいるとの情報を掴んだ為、馳せ参じました!!ですので、どうかそこを──────」
スパンッ!と肉と骨を斬る音と共に聖騎士団と話していた王国騎士の首が宙を舞う。回転しながら血をまき散らす騎士の首は鈍い音と共に草原の草の上に落ち、幸助達を虚ろな目で見つめた。
「全員!!進めぇぇぇぇぇ!!」
一人の勇敢な王国騎士の死により、戦争の火蓋は落とされたのだ。
「魔術師隊!!ランドインパクトだ!!」
「「「『ランドインパクト』!!」」」
王国騎士団の魔術師隊の3人は魔力が溜まった手を地面につけると、聖騎士団が立っていた場所の地面がいきなり盛り上がり、聖騎士達を宙へと飛ばす。その隙に冒険者達と団長は宮殿敷地内へと侵入した。
「剣士隊は残って、聖騎士の相手だ!!」
「「「「「はっ!!」」」」」
流石に宙から落とされただけでは聖騎士は死ぬわけがなく、立ち上がり、身体の一か所を痛そうに擦りながらも武器を構え、剣士隊と戦い始めた。後ろから金属を弾き合う音と、肉が切り裂かれる音が聴こえてくる。
敷地に入ってから十数m。宮殿の入口が見えてくる。しかし、入口の扉は固く閉ざされており、全く開く様子がない。
「ここは俺達冒険者に任せろ!!」
「「「「おおー!!!」」」」
フランとトーマを筆頭とした屈強な戦士の冒険者達のタックルが扉に激突する。すると、金属製で頑丈だった扉が真ん中から凹んでいき、6回目で完全に破壊することに成功する。
「進めぇぇ!!───ぐわぁぁぁ!!」
先陣を切った剣士の冒険者が胸から出血して仰向けに倒れる。何事かと宮殿の中を見ると、中にも聖騎士団が剣や槍、斧を持って待ち構えていた。剣の先端のような鋭い目つきを見るに、相当の手練れだろう。
「コウスケ!ここは俺達に任せろ!!」
「俺達!?それって僕も含まれてる!?」
「当たり前だろ!馬鹿野郎!!さっさと構えろ!!」
「ひ、ひぃぃぃぃ!!」
緊急にも関わらず、駆けつけてくれたフラン、ジェイク、トーマ、ジューペを皮切りに集まってくれた冒険者達が宮殿内で待ち構えていた聖騎士団と戦い始めた。
「コウスケさん!行きましょう!」
「OK!分かった!!」
幸助ら4人と団長は聖騎士団の相手を友人達に任せて黄金の騎士逮捕へと向かう──────ところだった。
「危ない!皆の者!止まれ!!」
「・・・ふんっ!」
宮殿の高い天井から金色の大きな物体が落ちてくる。大きな物体は床を粉々にしながら着地し、幸助達を睨みつける。蘭丸が止めていなければ、誰かが骨と肉がぐちゃぐちゃに混ざり合った肉塊になっていただろう。
落ちてきた正体は顔が少し歪んでしまった黄金の騎士ピピン・アルベールだった。着地するや否や、立ち上がり、雄叫びにも似た叫びを上げる。
「見つけたぞぉぉ!!小娘ぇぇぇぇぇ!!!」
狙いを定めたのはメアリー。アモーラから授かった黄金の鎧と、ピピンの腹と顔に傷を付けた張本人である。
「恐らくアイツらは王国騎士団に通報して、俺の逮捕に来るでしょう。その前に貴方はどうかお逃げ下さいカール様」
「いいや、逃げぬ。このまま奴らを迎え撃つ」
銀の騎士カールは戦う気満々のようだ。しかし、ピピンはあまり乗り気ではない様子。理由は単純で、戦力が自分とカールしかいないからである。
「何を怯えているのだ、ピピンよ」
「奴らは強力な冒険者です。更に王国騎士団を連れているとなるとこちらが不利になるのは確実です。もしかしたら他の冒険者達も連れてくるかも・・・」
「・・・お前が考えている戦力とは何だ?ピピン」
「え?俺達2人じゃないんですか・・・?」
「・・・全員!集合!!」
2人しかいない部屋でカールは兜を被った状態で叫ぶと、宮殿のあちこちから金属の足音が聴こえてくる。何事かと体力がかなり失われてしまっている身体を立ち上がらせると、勢いよく使用している部屋のドアが開いた。ドアの先にはアモーラの紋様が胸に刻まれた鎧を有する騎士達───アモーラ聖騎士団が立っていた。
「コイツらがいる。戦力に関して問題はない」
「・・・いつ、こちら側に?」
「一年以上前からだ」
カールの用意周到さに思わずひっくり返るピピンだった。
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場面は切り替わって幸助達と冒険者数人と王国騎士団。彼らは今、城下町から10キロ離れたアモーラ宮殿へと大量の馬車で向かっていた。
「アモーラ宮殿・・・聞いた事はあるけど、どんな場所なのか全く知らないや・・・」
「簡潔に説明するとね、アモーラ教の総本山よ。アモーラ教で最も偉いとされている教皇様が住んでいるの」
流石、幼い頃にアモーラ教を勉強していた人と言った所だろうか、ボニーは分かりやすく簡潔的にアモーラ宮殿の説明をしてくれた。
「成程ね・・・だから皆こんなにも焦っているのか・・・」
「そうよ。教皇様は国王と同じくらいの力を持ってる人だからね。でも、もしかしたらもう──────」
「おい!着いたぞ!!」
ボニーが全てを言い切る前に目的地であるアモーラ宮殿へと辿りついたようだ。馬車を下りて、外を見ると、フラム城にも負けず劣らずの城が、草原の上に建てられていた。
「すげぇ・・・」
最初に出てきたのはその一言。そして次に出てきたのは
「マジか・・・」
だった。何故、そんな言葉が出てきたのかは、宮殿の入口を見れば一目瞭然だと思う。
「「「「「「・・・・・・」」」」」」
宮殿を守るように大量の騎士が立っているのだから。
「あれがアモーラ聖騎士団ですか」
「拙者達が遠くからぞろぞろと来たから警戒でもしているのだろうか?」
聖騎士団の手厚いお出迎えに疑問を浮かべていると、王国騎士団の1人が聖騎士団の方まで走って行って、話しをしに行った。
「どうもおはようございます!!フラム王国騎士団の者です!!こちらに巷で殺人を行っている黄金の騎士がいるとの情報を掴んだ為、馳せ参じました!!ですので、どうかそこを──────」
スパンッ!と肉と骨を斬る音と共に聖騎士団と話していた王国騎士の首が宙を舞う。回転しながら血をまき散らす騎士の首は鈍い音と共に草原の草の上に落ち、幸助達を虚ろな目で見つめた。
「全員!!進めぇぇぇぇぇ!!」
一人の勇敢な王国騎士の死により、戦争の火蓋は落とされたのだ。
「魔術師隊!!ランドインパクトだ!!」
「「「『ランドインパクト』!!」」」
王国騎士団の魔術師隊の3人は魔力が溜まった手を地面につけると、聖騎士団が立っていた場所の地面がいきなり盛り上がり、聖騎士達を宙へと飛ばす。その隙に冒険者達と団長は宮殿敷地内へと侵入した。
「剣士隊は残って、聖騎士の相手だ!!」
「「「「「はっ!!」」」」」
流石に宙から落とされただけでは聖騎士は死ぬわけがなく、立ち上がり、身体の一か所を痛そうに擦りながらも武器を構え、剣士隊と戦い始めた。後ろから金属を弾き合う音と、肉が切り裂かれる音が聴こえてくる。
敷地に入ってから十数m。宮殿の入口が見えてくる。しかし、入口の扉は固く閉ざされており、全く開く様子がない。
「ここは俺達冒険者に任せろ!!」
「「「「おおー!!!」」」」
フランとトーマを筆頭とした屈強な戦士の冒険者達のタックルが扉に激突する。すると、金属製で頑丈だった扉が真ん中から凹んでいき、6回目で完全に破壊することに成功する。
「進めぇぇ!!───ぐわぁぁぁ!!」
先陣を切った剣士の冒険者が胸から出血して仰向けに倒れる。何事かと宮殿の中を見ると、中にも聖騎士団が剣や槍、斧を持って待ち構えていた。剣の先端のような鋭い目つきを見るに、相当の手練れだろう。
「コウスケ!ここは俺達に任せろ!!」
「俺達!?それって僕も含まれてる!?」
「当たり前だろ!馬鹿野郎!!さっさと構えろ!!」
「ひ、ひぃぃぃぃ!!」
緊急にも関わらず、駆けつけてくれたフラン、ジェイク、トーマ、ジューペを皮切りに集まってくれた冒険者達が宮殿内で待ち構えていた聖騎士団と戦い始めた。
「コウスケさん!行きましょう!」
「OK!分かった!!」
幸助ら4人と団長は聖騎士団の相手を友人達に任せて黄金の騎士逮捕へと向かう──────ところだった。
「危ない!皆の者!止まれ!!」
「・・・ふんっ!」
宮殿の高い天井から金色の大きな物体が落ちてくる。大きな物体は床を粉々にしながら着地し、幸助達を睨みつける。蘭丸が止めていなければ、誰かが骨と肉がぐちゃぐちゃに混ざり合った肉塊になっていただろう。
落ちてきた正体は顔が少し歪んでしまった黄金の騎士ピピン・アルベールだった。着地するや否や、立ち上がり、雄叫びにも似た叫びを上げる。
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