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四章 魔族との和平交渉
第三十三話 急に来るのはやめて欲しい
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防具を買い替え、体力も完全に回復したので、権力者達から借りた家でメアリーとアメリアと俺の3人で戦いに向けて備えていると、誰かが扉を開けて家に入って来た。
「・・・誰だ?」
ジースト騎士なら入ってくる際に「失礼します」と一言言って入ってくる。兵士も同じように。おかしいと感じた幸助は2人をリビングに待機させて剣を握る。
トタ、トタ、トタ・・・曲がり角で待ち構えていると、お構いなしに足音は家の中へと入ってくる。息を殺し、足音の持ち主が入ってくるのを待つ。
金属と皮が擦れる音が聴こえてくる。剣を鞘から引き抜く際に出る音だ。蘭丸さんの可能性が先程まであったが、今の音で刀でない事が確定し、蘭丸さんではない事が確定した。確定と同時に握る手を強める。すると──────
(聴こえなくなった!?)
足音が聴こえなくなったのだ。おかしいと思い、顔を曲がり角から顔を出すとやはり人はおらず、ただ廊下が続いているだけだった。
(聴き間違いではないはず。じゃあ、一体何処に・・・)
「コウスケ!後ろだ!!」
突然のアメリアの声に反応して後ろ振り向く。振り向くとそこには異世界人らしき男が俺に向かって剣を振り下ろしていた。
「うおっ!!」
間一髪。剣を抜いていたお陰で不意打ちを剣で受ける事ができた。しかし、上から下の力はとても強く押し返せそうにない。
「死ね!死ね!死ね!裏切者が!!」
「誰が・・・死ぬ、か・・・!」
膝をついて耐えていると、槍を持ってきたアメリアが背後から異世界人を貫く。
「がぁ!!・・・ひ、卑怯だ、ぞ・・・」
槍の穂先は俺の眼の前で止まり、引き抜かれる。同時に異世界人も血を吐きながら絶命した。
「卑怯って・・・どの口が言ってんだ。ていうか一体何処から現れたんだ?」
「いきなりコウスケさんの背後から現れましたよ。恐らくですが、能力かと」
背後に瞬間移動する能力か。大胆に足音を鳴らしていたのは俺を油断させる為だったのだろう。
「アメリア、ありがとうね。君が居なければ今頃俺は死んでたよ」
「気にするな。互いに交わろうとした仲じゃないか」
「何で良い雰囲気だったのに壊しに来るかな・・・ていうか異世界人?鉄の門は塞いだんじゃないのか?」
「ああ、私も確認したが、確かに溶接してあった。門の凹みがまた増えていたけど、壊れるまではまだ全然時間があるはずだが・・・」
「もしかして潜伏してたとか?」
「大いに有り得るな。我々も地上人・・・異世界人の数は全く把握できていないからな。まだいるかもしれん」
ジール達に気を取られ過ぎて周りが見れていなかった。その場から離脱した者はいないか?町に走っていった者はいなかったか?確認していれば、潜伏者を事前に防ぐことが出来たのに・・・!
「クソ!しくじった!」
「コウスケだけのしくじりではない。皆のしくじりだ。直ちに城に行って緊急会議を開くぞ」
武器を持ち、家を出て城へ向かおうとしたその時、再び扉が開く音が聴こえてくる。
「失礼する!幸助、めありー、あめりあはいるか?」
一瞬警戒したが、蘭丸の声が聞こえてきたのですぐに警戒を解く。急ぎ足で家へと入って来た蘭丸は既に武装しており、いつでも戦える状態だった。
「蘭丸さん!」
「おおっ!幸助!目を覚ましたようで何よりだ」
「はい。どうやらまた俺は蘭丸さんに助けられたみたいですね。本当にいつもありがとうございます」
「当然だ。お主は仲間というだけでなく、拙者が愛した武将の先祖なのだからな。守って当然よ。すまぬ、話が逸れた。実はだな、溶接した門が突然爆発を起こしたらしく、近くにいた兵士三名が死亡。異世界人は侵入してきたらしい」
異世界人の仕業だ。潜伏していた異世界人が仲間を入れる為に門を爆破して破壊したんだ。想定できる中で一番起こってほしくない事が起こってしまい、怒りがこみあげてくる。
「こっちはまだ万全じゃないっていうのによ・・・」
「だとしても戦わなくてはならない。それが戦争というものだ。目が潰れても手や足が掛けても、ナメクジのように這いずり回って戦わなくてはならない。それが戦士の役目なのだ」
「だとしても戦力差がありすぎる。何とかして減らす事ができないだろうか?」
戦力差を埋めるには、やはり地形を生かした戦法が鍵となってくる。地下には地上にはないひっくり返すように逆転できるものがあるはずだ。
記憶を辿り、急ごしらえの作戦を考える。しかし、地上に今まで住んでいた俺の頭の中には地下の知識がそこまでなく、地下王国ジーストの女王であるアメリアに頼むしかなかった。
「地形を生かした戦法か・・・あるには勿論あるが、かなり残酷な事をする事になるが、それでも構わないか?」
「戦いはいつでも残酷なものだろう?それに今はアイツらをあの世に送り返すのが最優先だ。方法は厭わない」
そう言うと、アメリアは口を三日月のように歪め、肩を叩く。
「転移魔術用の魔法陣の書き方は知ってるか?」
「・・・誰だ?」
ジースト騎士なら入ってくる際に「失礼します」と一言言って入ってくる。兵士も同じように。おかしいと感じた幸助は2人をリビングに待機させて剣を握る。
トタ、トタ、トタ・・・曲がり角で待ち構えていると、お構いなしに足音は家の中へと入ってくる。息を殺し、足音の持ち主が入ってくるのを待つ。
金属と皮が擦れる音が聴こえてくる。剣を鞘から引き抜く際に出る音だ。蘭丸さんの可能性が先程まであったが、今の音で刀でない事が確定し、蘭丸さんではない事が確定した。確定と同時に握る手を強める。すると──────
(聴こえなくなった!?)
足音が聴こえなくなったのだ。おかしいと思い、顔を曲がり角から顔を出すとやはり人はおらず、ただ廊下が続いているだけだった。
(聴き間違いではないはず。じゃあ、一体何処に・・・)
「コウスケ!後ろだ!!」
突然のアメリアの声に反応して後ろ振り向く。振り向くとそこには異世界人らしき男が俺に向かって剣を振り下ろしていた。
「うおっ!!」
間一髪。剣を抜いていたお陰で不意打ちを剣で受ける事ができた。しかし、上から下の力はとても強く押し返せそうにない。
「死ね!死ね!死ね!裏切者が!!」
「誰が・・・死ぬ、か・・・!」
膝をついて耐えていると、槍を持ってきたアメリアが背後から異世界人を貫く。
「がぁ!!・・・ひ、卑怯だ、ぞ・・・」
槍の穂先は俺の眼の前で止まり、引き抜かれる。同時に異世界人も血を吐きながら絶命した。
「卑怯って・・・どの口が言ってんだ。ていうか一体何処から現れたんだ?」
「いきなりコウスケさんの背後から現れましたよ。恐らくですが、能力かと」
背後に瞬間移動する能力か。大胆に足音を鳴らしていたのは俺を油断させる為だったのだろう。
「アメリア、ありがとうね。君が居なければ今頃俺は死んでたよ」
「気にするな。互いに交わろうとした仲じゃないか」
「何で良い雰囲気だったのに壊しに来るかな・・・ていうか異世界人?鉄の門は塞いだんじゃないのか?」
「ああ、私も確認したが、確かに溶接してあった。門の凹みがまた増えていたけど、壊れるまではまだ全然時間があるはずだが・・・」
「もしかして潜伏してたとか?」
「大いに有り得るな。我々も地上人・・・異世界人の数は全く把握できていないからな。まだいるかもしれん」
ジール達に気を取られ過ぎて周りが見れていなかった。その場から離脱した者はいないか?町に走っていった者はいなかったか?確認していれば、潜伏者を事前に防ぐことが出来たのに・・・!
「クソ!しくじった!」
「コウスケだけのしくじりではない。皆のしくじりだ。直ちに城に行って緊急会議を開くぞ」
武器を持ち、家を出て城へ向かおうとしたその時、再び扉が開く音が聴こえてくる。
「失礼する!幸助、めありー、あめりあはいるか?」
一瞬警戒したが、蘭丸の声が聞こえてきたのですぐに警戒を解く。急ぎ足で家へと入って来た蘭丸は既に武装しており、いつでも戦える状態だった。
「蘭丸さん!」
「おおっ!幸助!目を覚ましたようで何よりだ」
「はい。どうやらまた俺は蘭丸さんに助けられたみたいですね。本当にいつもありがとうございます」
「当然だ。お主は仲間というだけでなく、拙者が愛した武将の先祖なのだからな。守って当然よ。すまぬ、話が逸れた。実はだな、溶接した門が突然爆発を起こしたらしく、近くにいた兵士三名が死亡。異世界人は侵入してきたらしい」
異世界人の仕業だ。潜伏していた異世界人が仲間を入れる為に門を爆破して破壊したんだ。想定できる中で一番起こってほしくない事が起こってしまい、怒りがこみあげてくる。
「こっちはまだ万全じゃないっていうのによ・・・」
「だとしても戦わなくてはならない。それが戦争というものだ。目が潰れても手や足が掛けても、ナメクジのように這いずり回って戦わなくてはならない。それが戦士の役目なのだ」
「だとしても戦力差がありすぎる。何とかして減らす事ができないだろうか?」
戦力差を埋めるには、やはり地形を生かした戦法が鍵となってくる。地下には地上にはないひっくり返すように逆転できるものがあるはずだ。
記憶を辿り、急ごしらえの作戦を考える。しかし、地上に今まで住んでいた俺の頭の中には地下の知識がそこまでなく、地下王国ジーストの女王であるアメリアに頼むしかなかった。
「地形を生かした戦法か・・・あるには勿論あるが、かなり残酷な事をする事になるが、それでも構わないか?」
「戦いはいつでも残酷なものだろう?それに今はアイツらをあの世に送り返すのが最優先だ。方法は厭わない」
そう言うと、アメリアは口を三日月のように歪め、肩を叩く。
「転移魔術用の魔法陣の書き方は知ってるか?」
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