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1章 投げる冒険者
42話 穴に落ちていく
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「止まった位置、何があるんですか?」
「多分、遺跡。まだ調査が完全には終わっていない見つかってから50年以上が経ってる有名なね」
なるほど。それは、人が寄りつかないな。グリフォンのヤツめ、良い隠れ家を見つけやがる。
小1時間、馬で走り続ける。深夜から段々と朝に近づいてきた事もあって、心なしか明るくなってきた。馬の走る速度も上がってくる。
全身に当たる風が気持ちいい。これから生き死にを賭けた殺し合いを興じるというのに、なんと言う体たらくだろうか。
けど、自分には嘘がつけない。せめて、遺跡に到着する間はこの風を楽しみたい。
それから20分後、例の遺跡に到着した。遺跡は地下に埋まっているタイプらしく、遺跡の入り口から数m離れた場所にぽっかりと大きな穴が空いている。
穴の縁がポロポロと落ちている事から、かなり昔に空いてしまった穴なのだろう。
「あの穴が出入り口みたいね」
「俺達も穴から入ります?」
「何言ってんの。人間ならしっかりと入り口から入るわよ」
「分かりま──────」
「クルルルルル・・・・」
「・・・今何か聞こえませんでした?」
グリフォンに出会した時の鳴き声と類似している。穴の方から聞こえてきた。覗いてみよう。
「崩れないでくれよ・・・・・・あっ」
「あっ」
俺の体重に耐えきれなかったようで、穴付近の足場は見事に崩れ、俺は真っ逆さまに遺跡の地下へと落ちていった。
「こんのバカァァァァ!!」
遠ざかっていくヘリナ先輩の声。どんどん落ちていき、このまま落下死かと思ったが、水の中に落ちて落下死を免れる。
地下に出来た凹みに、雨水が溜まって出来た水たまりに落ちたみたいだ。死にはしなかったが、浅かった為、体に痛みは残ってしまった。まあ、不幸中の幸いという事にしておこう。
「クルルルルル・・・スゥー・・・」
先程の鳴き声・・・いや、イビキが聞こえてくる。落ちたお陰で急接近できたみたいだ。しかも、起こしていないという奇跡。
普通に歩くと、ピチャピチャと足音を鳴らしてしまう為、すり足で水たまりから出て、イビキが聞こえる方向へと歩き出す。
目は既に暗闇に慣れている。周りに敵がいないか、確認。イビキしっかりと聞き取りながら進む。
話せるなら話したかったが、第一優先は殺害。寝ているのであれば、寝首をかいてやる。
ナイフを手に、イビキの方へと進んでいく俺を待ち構えていたのは、口からあたかもイビキなような声を出しているグリフォンだった。
「マジかよ・・・」
「コン、ニチハ・・・ファルコ・ブレイヴ・・・」
話し合いができてラッキーという思いと、正面から戦わなければいけないという思いが同時に俺の中で主張を始めるのであった。
「多分、遺跡。まだ調査が完全には終わっていない見つかってから50年以上が経ってる有名なね」
なるほど。それは、人が寄りつかないな。グリフォンのヤツめ、良い隠れ家を見つけやがる。
小1時間、馬で走り続ける。深夜から段々と朝に近づいてきた事もあって、心なしか明るくなってきた。馬の走る速度も上がってくる。
全身に当たる風が気持ちいい。これから生き死にを賭けた殺し合いを興じるというのに、なんと言う体たらくだろうか。
けど、自分には嘘がつけない。せめて、遺跡に到着する間はこの風を楽しみたい。
それから20分後、例の遺跡に到着した。遺跡は地下に埋まっているタイプらしく、遺跡の入り口から数m離れた場所にぽっかりと大きな穴が空いている。
穴の縁がポロポロと落ちている事から、かなり昔に空いてしまった穴なのだろう。
「あの穴が出入り口みたいね」
「俺達も穴から入ります?」
「何言ってんの。人間ならしっかりと入り口から入るわよ」
「分かりま──────」
「クルルルルル・・・・」
「・・・今何か聞こえませんでした?」
グリフォンに出会した時の鳴き声と類似している。穴の方から聞こえてきた。覗いてみよう。
「崩れないでくれよ・・・・・・あっ」
「あっ」
俺の体重に耐えきれなかったようで、穴付近の足場は見事に崩れ、俺は真っ逆さまに遺跡の地下へと落ちていった。
「こんのバカァァァァ!!」
遠ざかっていくヘリナ先輩の声。どんどん落ちていき、このまま落下死かと思ったが、水の中に落ちて落下死を免れる。
地下に出来た凹みに、雨水が溜まって出来た水たまりに落ちたみたいだ。死にはしなかったが、浅かった為、体に痛みは残ってしまった。まあ、不幸中の幸いという事にしておこう。
「クルルルルル・・・スゥー・・・」
先程の鳴き声・・・いや、イビキが聞こえてくる。落ちたお陰で急接近できたみたいだ。しかも、起こしていないという奇跡。
普通に歩くと、ピチャピチャと足音を鳴らしてしまう為、すり足で水たまりから出て、イビキが聞こえる方向へと歩き出す。
目は既に暗闇に慣れている。周りに敵がいないか、確認。イビキしっかりと聞き取りながら進む。
話せるなら話したかったが、第一優先は殺害。寝ているのであれば、寝首をかいてやる。
ナイフを手に、イビキの方へと進んでいく俺を待ち構えていたのは、口からあたかもイビキなような声を出しているグリフォンだった。
「マジかよ・・・」
「コン、ニチハ・・・ファルコ・ブレイヴ・・・」
話し合いができてラッキーという思いと、正面から戦わなければいけないという思いが同時に俺の中で主張を始めるのであった。
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