42歳メジャーリーガー、異世界に転生。チートは無いけど、魔法と元日本最高級の豪速球で無双したいと思います。

町島航太

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2章 Aを目指せ

49話 新人イビリ?

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「へ~君が、ファルコ君?でっかいね。本当に15歳?」

「はい、なんなら証明書を────」

「いいいい!そこまでしなくていいから!!イーグルさんの年齢からして15歳だって分かるから!」

 少し俺を揶揄うように話しかけてきたのは、無精髭を生やし、目の下の隈の酷い中年の先輩冒険者。それなりの価値がつきそうな槍を肩にかけながら、俺に近づいてくる。

「父さんを知っているんですか?」

「ああ、知ってるさ。昔所属してたB級ギルドで一緒だったからな」

「なるほど。父がお世話になりました」

「いやいやいや!お世話になったのはこっちの方!あの人には何度命を助けられた事やら・・・そして、今から君にも助けてもらおうと思ってねぇ?」

 ピラリと一枚の羊皮紙を俺の目の前に出してくる。それは、魔物の討伐依頼書だった。

「俺指名のホワイトダンサーの討伐依頼だ。数が多くて迷ってたんだが、丁度いい。どうだ?」

 ホワイトダンサー。確か、植物系の魔物だったはず。自力で移動する事が可能となっており、人を襲って殺し、苗床にするという中々に怖い習性を持つ魔物だ。

 植物系の魔物は苦手だ。体が動物系と違って薄っぺらいせいで、打撃型である俺の投球の通りが悪い。だけど、ここで断ったどうなるだろう?

「まさか、断るとは言わねぇよな?あのイーグルさんの息子さんなんだからよぉ?」

 少なくとも、スノーテイルズでの俺の評価はマイナスになる。成果を出すまでは舐められることになるだろう。

 ほぼ俺には選択肢が無いわけだ。

「何をやってるの。ファルコ君びっくりしてるじゃ無い!」

「あだっ!?いやいや、そんなつもりは無かったんだよ?ただ、Bの過酷さを教えてあげようと思って・・・」

「なら、もっと優しさを出しな!可哀想だろう!?」

「はい、すんません・・・」

 短剣の柄で槍使いの先輩の頭を叩く女性。会話からしてそこそこの仲に思えるが・・・。

「ごめんなさいね、うちの旦那、新人をいじるのが大好きなのよ」

「いやいや、ごめんねぇ・・・」

 仲が良いと思ったら、夫婦だったらしい。

「パルス・スパークレンスだ。よろしくな」

「私は、ラーバよ。嫁入りしたからこの人と同じ苗字。仲良くしましょ」

 スパークレンス。なんだか、名前だけで痺れてしまいそうだ。最初はどんなギルドかビクビクしていたが、ガセ通しの良いギルドらしい。

 それはそうと─────。

「ホワイトダンサーの依頼は冗談ではないんですよね?」

「ああ、これはしっかりとした依頼だぞ。それがどうした?」

「まだ、人員の枠空いてますか?2人分の」

「・・・空いてるぜぇ」

 親睦を深めるには、食事や酒と言うが、冒険者の親睦の深め方は一緒に依頼を受ける事である。

 それに、スパークレンス夫婦とは仲良くなっておきたい。
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