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3章 平和主義者達
97話 謎の圧力
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「ッッ・・・!!」
動き出した時には既にヘリナ先輩がトレッドオーナーの胸ぐらを掴んでいた。それも無理はないだろう。2年前からあんなに俺と同じギルドに行くと名言しており、つい最近も言ったばかりなのだから。
「どういう事・・・なの・・・?」
「お、落ち着いてくれ!!僕だってなんでか講義したさ!!そして、ギルド管理局に行って局長に直談判をした!!君達コンビはA級上位に食い込むレベルだって!!」
この間、トレッドオーナーは馬車に乗ってどこかへと向かっていたが、直談判しに行ってくれていたのか。インドアの彼からは到底考えられない行動だ。
「だったら何で・・・何でこんな事が起きてるわけ!?」
「分からない・・・!!そうとしか言いようがない。僕は元から君達をガーディアンズに移籍させる予定だった。ガーディアンズのオーナーとは昔馴染みだからな。けど、それをギルド管理局が許してくれなかった」
「だからそれを何でって聞いてるんだよっ!!」
「理由は・・・教えてくれなかった。ただ一言『黙って従え』と言われただけだった。僕には、どうする事もできなかった・・・」
まるで、上からの圧力を受けているみたいだ。・・・いや、実際そうなのだろう。
しかし、何故?俺達が覇権を握る貴族とかならともかく、生まれも別に特別ではないというのに・・・。
「何で・・・何でよぉ・・・嫌だよぉ・・・」
怒りはおさまり、次に悲しみが押し寄せてくる。2年半以上一緒にいたが、ヘリナ先輩が泣いているのを見るのは初めての事だった。
「ファルコと離れたくない・・・ずっとコンビでいようって約束したのにぃ・・・」
「ヘリナ先輩・・・」
「ファルコ・・・アタシはどうしたら良いの?」
そう問いかけられた時、俺の頭には2つの選択肢が思い浮かんだ。1つ目は俺らが直接抗議しに行くというもの。2つ目は自由移籍を狙うというものだった。
1つ目の選択肢はトレッドオーナーが圧力をかけられている時点で意味がない。俺達が抗議に行っても逆に管理局の人間を怒らせてしまうだけだ、
となると、残された選択肢は自由移籍を待つだけしか無かった。
「自由移籍を待つしかありません・・・」
「自由移籍ってそんなに簡単にできるものじゃないんでしょ?」
「・・・はい」
自由移籍をするには、ある程度の成績を残さなければならない。しかも、成績を残しても、そのギルドに必要であればオーナーが拒否して移籍自体が難しいと言われている。
結局は運に頼るしかないんだ。
「何で・・・何でよおぉぉぉぉぉぉぉ!!」
ヘリナ先輩の泣き声は、スノーテイルズ全体に響いた。俺はただ彼女を抱きしめる他なかった。
動き出した時には既にヘリナ先輩がトレッドオーナーの胸ぐらを掴んでいた。それも無理はないだろう。2年前からあんなに俺と同じギルドに行くと名言しており、つい最近も言ったばかりなのだから。
「どういう事・・・なの・・・?」
「お、落ち着いてくれ!!僕だってなんでか講義したさ!!そして、ギルド管理局に行って局長に直談判をした!!君達コンビはA級上位に食い込むレベルだって!!」
この間、トレッドオーナーは馬車に乗ってどこかへと向かっていたが、直談判しに行ってくれていたのか。インドアの彼からは到底考えられない行動だ。
「だったら何で・・・何でこんな事が起きてるわけ!?」
「分からない・・・!!そうとしか言いようがない。僕は元から君達をガーディアンズに移籍させる予定だった。ガーディアンズのオーナーとは昔馴染みだからな。けど、それをギルド管理局が許してくれなかった」
「だからそれを何でって聞いてるんだよっ!!」
「理由は・・・教えてくれなかった。ただ一言『黙って従え』と言われただけだった。僕には、どうする事もできなかった・・・」
まるで、上からの圧力を受けているみたいだ。・・・いや、実際そうなのだろう。
しかし、何故?俺達が覇権を握る貴族とかならともかく、生まれも別に特別ではないというのに・・・。
「何で・・・何でよぉ・・・嫌だよぉ・・・」
怒りはおさまり、次に悲しみが押し寄せてくる。2年半以上一緒にいたが、ヘリナ先輩が泣いているのを見るのは初めての事だった。
「ファルコと離れたくない・・・ずっとコンビでいようって約束したのにぃ・・・」
「ヘリナ先輩・・・」
「ファルコ・・・アタシはどうしたら良いの?」
そう問いかけられた時、俺の頭には2つの選択肢が思い浮かんだ。1つ目は俺らが直接抗議しに行くというもの。2つ目は自由移籍を狙うというものだった。
1つ目の選択肢はトレッドオーナーが圧力をかけられている時点で意味がない。俺達が抗議に行っても逆に管理局の人間を怒らせてしまうだけだ、
となると、残された選択肢は自由移籍を待つだけしか無かった。
「自由移籍を待つしかありません・・・」
「自由移籍ってそんなに簡単にできるものじゃないんでしょ?」
「・・・はい」
自由移籍をするには、ある程度の成績を残さなければならない。しかも、成績を残しても、そのギルドに必要であればオーナーが拒否して移籍自体が難しいと言われている。
結局は運に頼るしかないんだ。
「何で・・・何でよおぉぉぉぉぉぉぉ!!」
ヘリナ先輩の泣き声は、スノーテイルズ全体に響いた。俺はただ彼女を抱きしめる他なかった。
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