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3章 平和主義者達
100話 バイバイは言わない
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1ヶ月後。
待ちに待った移籍の日がやってきた。目の前には2年間お世話になったスノーテイルズの皆、後ろにはゲリットの住民が俺の見送りに来てくれている。
そして、ヘリナ先輩は──────。
「やだやだやだやだ!!離れたくない!!ずっと一緒にいたい~!!」
やはり駄々を捏ねていた1ヶ月かかっても踏ん切りがつかなかったらしい。
「ファルコ、俺の分まで頑張れよ」
「ヘリナちゃん、その大剣でバッサバッサ切ってきてね!」
「はいっ!!」
「はぁい・・・」
長い期間いたせいか、去るのがとても名残惜しい。できるなら、ずっといたい。
ヘリナ先輩ともいたい・・・。
「ヘリナ先輩・・・」
「なに?・・・へ?」
足に抱きつくヘリナ先輩を持ち上げ、まるでぬいぐるみにハグするように彼女を抱きしめた。ヘリナ先輩から抱きつかれる事は何度かあったが、俺からハグしたのは初めての事だった。
「ひゅー・・・やるじゃん」
「アナタ、揶揄わないのっ!」
「仲良しそうで何よりだ・・・さて、2人とも、そろそろお別れの時間だ」
町の外には、馬車が2台待っている。1つはガーディアンズのある中央都市行き。そしてもう1つはレボルスのあるトルネヒロという町行きの馬車だ。
「それじゃあ、2人とも、良い報告を待っているよ」
「「ありがとうございました・・・」」
差し出してきたトレッドオーナーの手をガシリと握り返す。トレッドオーナーは嬉しそうにする反面、どこか申し訳なさを感じているような表情を浮かべていた。
「・・・気にしないで下さい」
「いずれアタシ達はまた一緒になるんだから」
皆に手を振り別れを告げ、各々の向かう先の馬車に乗る。
「ファルコ・・・アンタに会えて本当に良かった。ファーマーズに来てくれてありがとう。スノーテイルズについてきてくれてありがとう。アタシを認めてくれて、ありがとう。またね」
「また、会いましょう」
バイバイは言わない。また会うんだから。近いうちに必ず。
馬車に乗ると、先客が先に入っていた。俺と同じ、レボルスに移籍する冒険者だろうか?顔を隠しているので年齢はわからないけど、ガタイ的に男だろう。
俺と同じぐらいのガタイの良さをしている。ローブから露出しているブーツは使い古されており、年季を感じる。
「相棒とのお別れは済んだか?ファルコ」
先客の喉から聞き覚えのある声が聞こえてきた。俺の心を落ち着かせてくれる懐かしい声。
この声を聞いたのは3年以上前だ。しかし、脳がしっかりとその声を覚えていた。
「父さん・・・?」
「立派になったな、ファルコ」
イーグル・ブレイヴ。俺の父さんだった。
待ちに待った移籍の日がやってきた。目の前には2年間お世話になったスノーテイルズの皆、後ろにはゲリットの住民が俺の見送りに来てくれている。
そして、ヘリナ先輩は──────。
「やだやだやだやだ!!離れたくない!!ずっと一緒にいたい~!!」
やはり駄々を捏ねていた1ヶ月かかっても踏ん切りがつかなかったらしい。
「ファルコ、俺の分まで頑張れよ」
「ヘリナちゃん、その大剣でバッサバッサ切ってきてね!」
「はいっ!!」
「はぁい・・・」
長い期間いたせいか、去るのがとても名残惜しい。できるなら、ずっといたい。
ヘリナ先輩ともいたい・・・。
「ヘリナ先輩・・・」
「なに?・・・へ?」
足に抱きつくヘリナ先輩を持ち上げ、まるでぬいぐるみにハグするように彼女を抱きしめた。ヘリナ先輩から抱きつかれる事は何度かあったが、俺からハグしたのは初めての事だった。
「ひゅー・・・やるじゃん」
「アナタ、揶揄わないのっ!」
「仲良しそうで何よりだ・・・さて、2人とも、そろそろお別れの時間だ」
町の外には、馬車が2台待っている。1つはガーディアンズのある中央都市行き。そしてもう1つはレボルスのあるトルネヒロという町行きの馬車だ。
「それじゃあ、2人とも、良い報告を待っているよ」
「「ありがとうございました・・・」」
差し出してきたトレッドオーナーの手をガシリと握り返す。トレッドオーナーは嬉しそうにする反面、どこか申し訳なさを感じているような表情を浮かべていた。
「・・・気にしないで下さい」
「いずれアタシ達はまた一緒になるんだから」
皆に手を振り別れを告げ、各々の向かう先の馬車に乗る。
「ファルコ・・・アンタに会えて本当に良かった。ファーマーズに来てくれてありがとう。スノーテイルズについてきてくれてありがとう。アタシを認めてくれて、ありがとう。またね」
「また、会いましょう」
バイバイは言わない。また会うんだから。近いうちに必ず。
馬車に乗ると、先客が先に入っていた。俺と同じ、レボルスに移籍する冒険者だろうか?顔を隠しているので年齢はわからないけど、ガタイ的に男だろう。
俺と同じぐらいのガタイの良さをしている。ローブから露出しているブーツは使い古されており、年季を感じる。
「相棒とのお別れは済んだか?ファルコ」
先客の喉から聞き覚えのある声が聞こえてきた。俺の心を落ち着かせてくれる懐かしい声。
この声を聞いたのは3年以上前だ。しかし、脳がしっかりとその声を覚えていた。
「父さん・・・?」
「立派になったな、ファルコ」
イーグル・ブレイヴ。俺の父さんだった。
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