42歳メジャーリーガー、異世界に転生。チートは無いけど、魔法と元日本最高級の豪速球で無双したいと思います。

町島航太

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4章 偽りの歴史

170話 王女の依頼

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「俺に依頼?あの王女様が?」

「はい。僕も内容は聞かされていないので、なんとも言えませんが・・・恐らくファルコさんに頼む事なんで相当の依頼なんだと思います」

「俺を買い被りすぎだよ。俺はただ、戦い方が他の皆と違うだけで強さで言ったら普通さ」

「普通の冒険者が鉄球投げただけでドラゴンを墜落させますか?」

「いや、あれはたまたまで・・・」

「たまたま気絶する箇所にぶつかったって言いたいんですよね?どんなに良いところに当たったとしても威力がなければドラゴンなんて気絶させられません。どう考えても貴方の実力ですので、謙遜はしないで下さい。

「はーい」

 ファルコはスリークォーターを完全にものにしていた。10年以上もメジャーで戦えた才能は伊達じゃないという事が証明された瞬間である。

 そして、ナックルはファルコを連れて城へと戻ってきた。玉座の間を開くと、王女ザラはすでに玉座に座っていた。

「待っていました、ファルコ・ブレイヴ。最近の活躍は耳にしていますよ」

「ありがとうございます。それで?俺に依頼とは?」

「フフ、本題に入るのが早いですね。ですが、少し急かし過ぎですよ?1

「「えっ?」」

 もう1人?誰だ?

 今日は既に俺以外の動けるレボルスの冒険者達は依頼で出払っているぞ?

 いや、そもそも呼んだのは俺と同じレボルスの人じゃないな。呼ぶなら俺と一緒に呼ぶだろうし。

「おいっ!離せっ!!私を誰だと思っている!?ドラゴム家の当主、ドゥーク・ドラゴムだぞ!!」

 もう1人の招集人物は、姿を見る前に誰なのかわかった。絶対に。ていうか、名前叫んでたし。

「おわぁっ!?いてて、あの兵士め・・・!!後で覚えていろよ・・・?」

 現れたのは中肉中背で、左腕が義手の男。ドゥーク・ドラゴムだった。目隠しで何も見えていないようで、王女の前なのにかなり汚い言葉を使っている。

「来ましたね?怠け者の軍人さん。貴方の体たらくっぷりは貴方の部下から聞いていますよ?」

「この声・・・まさか!ザラ王女?」

 声で気づいたドゥークは目隠しをしながら頭を下げる。ちなみに、彼が頭を下げている方向に王女はいない。

「ファルコ・ブレイヴ。彼が今回貴方の任務に同行する者です」

「なっ!?ファルコ!?何であいつなんかと・・・!!」

「それは最初に説明した通りですよ?せっかく軍に戻してあげたというのに、一日中食べては寝てを繰り返すなんて良い度胸ですね」

「たははは・・・いやぁ、その・・・てへっ⭐︎」

「気持ち悪いです。そんな貴方には、罰としてファルコ・ブレイヴと共に私の依頼をこなしなさい」

「その依頼とは?」

「我が国のスパイを殺しまわっている者の特定です。どうです?簡単でしょう?」

「なるほど、スパイの殺し屋・・・ん?ていう事は・・・」

「私達にカートライトへと戻れと言っているのですか!?」

「その通りです♪」

 王女は満面の笑みで首を縦に振った。
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