42歳メジャーリーガー、異世界に転生。チートは無いけど、魔法と元日本最高級の豪速球で無双したいと思います。

町島航太

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4章 偽りの歴史

177話 帰ろう

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「おい!ドゥーク大丈夫か!?」

 ドゥークが逃げた方向を歩きながらドゥークを探す。歩いていると妙に焦げ臭い匂いが裏路地から漂ってきた。

「まさか・・・!!」

 ドゥークのことだ。追手を殺している可能性があった為、急いで焦げ臭い方向へと走るとそこにいたのは────。

「流石に無事だったか。半分お前の無事を祈ってたよ。ファルコ・ブレイヴ」

「せめて全部祈ってくれ・・・ってあれ?殺してない?」

 焼けこげた匂いは、追手の服と髪の毛から。多少火傷はしているものの、命に別状は無さそうだった。

「まあ、確かに戦場なら殺していたな。しかし、ここは街の中だ。殺したら色々と問題になるだろうし、別の騒ぎになるだけだ」

「・・・」

「その目、私を何も考えずにただ敵を殺戮する魔物のような奴だと思っていた目だな?仮にも軍曹だぞ?それなりの理性と知性は持っているわ」

 少し見直したかもしれない。

「こいつらは諜報員を殺した奴の仲間で良いのか?」

「みたいだね。これくらいの強さなら諜報員の人達でも倒せそう」

「という事は我々はこの程度で済むと思われていたわけだ。腹が立つな」

「いや、どちらかと言うと力試しという感じじゃないかな?俺ら実力が不明瞭だし・・・」

「それか、例の強い殺し屋が休みだったのかもな?」

「あり得そう。それで?ここからどうするの?」

「ひとまず隠れ家に帰る・・・ん?」

 ドゥークのちょうど足元にあるマンホールがドゥークの重さに逆らうように揺れる。

「なんだ?」

 特に動揺することもなく、マンホールの真上から右に移動するドゥーク。すると、次の瞬間、マンホールから人が出てきた。出てきたのは何の変哲もない普通の人だ。

「「誰?」」

「すまない。そういえば、変身後の姿を見せていなかったな。諜報員のロドリゲスだ。驚かせてすまない」

 一瞬だけ変身を解いて本来の姿を見せてくれた。どうやら本物らしい。人目につかないように行動するとは言っていたが、まさか地下水道にいたとは・・・ちょっと匂うかも?

「殺し屋を戦闘不能にしたみたいだな。すごい手際だ。流石は戦闘向きと言ったところか。だが、お前達の言う通りあの者達は諜報員を殺した殺し屋じゃない。もっと強く、素早かった」

「じゃあ、これからってわけ?」

「そうだな。今日はもう疲れただろう?隠れ家に帰ろう。地下水道からな」

「・・・汚いな。まあ、良い。行くか」

 このまま地上を歩いて帰っても、また新しい追手に追われるだけ。ならば、地下水道から逃げたほうが良いだろう。

 まずはドゥークからマンホールから地下水道へと降りていく。完全に降りきったのを視認した後に俺もおりようとした瞬間─────。

 バタンッ!と勢い良くマンホールが閉められてしまった。勿論、俺ではない。

「・・・・ミツケタ」

「え・・・?

 上から何の前触れもなく、突如として降ってきた謎の人物。背は低く、ドワーフと言われたら信じてしまいそうだ。

 全身を黒衣に包んでおり、手には漆黒の片手剣。そして、顔はフルフェイスの兜で覆い隠されている。

 突然現れた謎の剣士は何の躊躇もなく、俺の首を刎ねに来た。
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