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4章 偽りの歴史
206話 強き母
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「・・・誰?誰か私を母さんって・・・」
ゴーストトリックの効果はまだ残っている。周りに誰もいない事を確認してから透明化を解除する。
「・・・ファルコ!?いきなり姿を現してどうしたの?それに・・・魔族!?」
「・・・死んだ俺が目の前に現れた事には驚かないんだね」
「ええ、ルディス王に聞いていたからね。貴方が生きている事」
手を回すのがとても速い。流石は国王といった所だろうか。
「俺がベルム族と一緒にいるのに怒りとか、そういうのは感じないの?」
「思う事は確かにある。けど、貴方は生まれてからストイックで、正しいと思ったら突き進んでいく愚直な子だった。だから、貴方のやってる事は正しい。私の頭は拒んでるけど、肯定するわ」
母さんとこうやって会うのは実に2年半ぶりである。レボルスに入るまでは頻繁に文通をして、母さんを文字を通して感じ取っていた。しかし、文字と実際に会うとではまるで違う。前世で42年、今世で18年生きているというのに目頭が熱くなってきた。
「あらら、泣くんじゃないよ。冒険者でしょ?そこは喜びなさい」
「うん・・・そうだね、母さん」
牢屋の鍵を開け、地下水路から地下牢を脱出する。地下水路には無数の足跡と、ホコリが舞っており、諜報員達と、兵士達による逃走劇が繰り広げられた事を想像させる。
勘で何とか朧気に覚えていた隠れ家へのルートを歩いていると、下水から何かが飛び出してきた。水棲の魔物かと思って身構えたが、ロドリゲスさんだった。
「・・・どうやら色々と上手くいったみたいだな。話は隠れ家で聞かせてもらおう」
「聞かせてやるが、その前に水浴びしろ。とんでもなく臭い」
下水の方を見ると、兵士と思わしき死体が何体か浮かんでいる。流石に殺さずに無力化は難しかったみたいだ。
隠れ家に到着後、周りに兵士がいない事を確認した後に隠れ家に入った。入ってすぐに母さんの治療を開始した。
国王がある程度庇ってくれていたのか、爪を数枚はがされた形跡があるだけで、傷は残っていなかった。
「母さん、すぐに助けにこれなくてごめんね」
「良いのよ、そっちも大変だった事は知ってるから。そんな事よりもお父さんは大丈夫かしら?」
自分の安否よりも、夫の安否。これが愛のなせる業なのだろうか。
「嘘みたいにメンタルが弱々になっちゃって役立たずになってる」
「あら、あの人が珍しい。よっぽど私の事が大好きだったみたいね」
夫からの愛を感じれたみたいで大満足の模様。
「ふう、ひと段落ついたわね。でも、ファルコから聞かなきゃいけない事がいっぱいあるわ。とりあえず・・・そこでそわそわしてる可愛い娘の事を教えてくれるかな?」
「うん、紹介するよ。彼女は──────」
「ファルコの相棒兼恋人です」
「ああ!手紙で言ってたヘリナちゃん!!ちっちゃくて可愛い!で?何処まで進んだのかしら?」
「ちょっと違うし、母さん落ち着いて」
楽しい近況説明が始まる。今まで疲弊で蝕まれていた精神が癒されていくのを感じ取れた。
ゴーストトリックの効果はまだ残っている。周りに誰もいない事を確認してから透明化を解除する。
「・・・ファルコ!?いきなり姿を現してどうしたの?それに・・・魔族!?」
「・・・死んだ俺が目の前に現れた事には驚かないんだね」
「ええ、ルディス王に聞いていたからね。貴方が生きている事」
手を回すのがとても速い。流石は国王といった所だろうか。
「俺がベルム族と一緒にいるのに怒りとか、そういうのは感じないの?」
「思う事は確かにある。けど、貴方は生まれてからストイックで、正しいと思ったら突き進んでいく愚直な子だった。だから、貴方のやってる事は正しい。私の頭は拒んでるけど、肯定するわ」
母さんとこうやって会うのは実に2年半ぶりである。レボルスに入るまでは頻繁に文通をして、母さんを文字を通して感じ取っていた。しかし、文字と実際に会うとではまるで違う。前世で42年、今世で18年生きているというのに目頭が熱くなってきた。
「あらら、泣くんじゃないよ。冒険者でしょ?そこは喜びなさい」
「うん・・・そうだね、母さん」
牢屋の鍵を開け、地下水路から地下牢を脱出する。地下水路には無数の足跡と、ホコリが舞っており、諜報員達と、兵士達による逃走劇が繰り広げられた事を想像させる。
勘で何とか朧気に覚えていた隠れ家へのルートを歩いていると、下水から何かが飛び出してきた。水棲の魔物かと思って身構えたが、ロドリゲスさんだった。
「・・・どうやら色々と上手くいったみたいだな。話は隠れ家で聞かせてもらおう」
「聞かせてやるが、その前に水浴びしろ。とんでもなく臭い」
下水の方を見ると、兵士と思わしき死体が何体か浮かんでいる。流石に殺さずに無力化は難しかったみたいだ。
隠れ家に到着後、周りに兵士がいない事を確認した後に隠れ家に入った。入ってすぐに母さんの治療を開始した。
国王がある程度庇ってくれていたのか、爪を数枚はがされた形跡があるだけで、傷は残っていなかった。
「母さん、すぐに助けにこれなくてごめんね」
「良いのよ、そっちも大変だった事は知ってるから。そんな事よりもお父さんは大丈夫かしら?」
自分の安否よりも、夫の安否。これが愛のなせる業なのだろうか。
「嘘みたいにメンタルが弱々になっちゃって役立たずになってる」
「あら、あの人が珍しい。よっぽど私の事が大好きだったみたいね」
夫からの愛を感じれたみたいで大満足の模様。
「ふう、ひと段落ついたわね。でも、ファルコから聞かなきゃいけない事がいっぱいあるわ。とりあえず・・・そこでそわそわしてる可愛い娘の事を教えてくれるかな?」
「うん、紹介するよ。彼女は──────」
「ファルコの相棒兼恋人です」
「ああ!手紙で言ってたヘリナちゃん!!ちっちゃくて可愛い!で?何処まで進んだのかしら?」
「ちょっと違うし、母さん落ち着いて」
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