42歳メジャーリーガー、異世界に転生。チートは無いけど、魔法と元日本最高級の豪速球で無双したいと思います。

町島航太

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4章 偽りの歴史

207話 救援

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 母さんに近況を話し終えた後、国王から聞いた話を諜報員の人達にも話した。

 あまりにも壮大で、馬鹿げた話。信じるとは思わなかったが、アレクサンダー側にも同じ情報が回っている事を話すと──────。

「では、その情報が流れてくるまで我々は待つとしよう」

「王女からの声明が1番信用できる・・・あ、いや。決してお前らの発言が信じられないというわけではないぞ。決して」

 時間の問題で信じてくれるそうだ。とりあえずは、アレクサンダーに帰してくれるらしい。母さんもカートライトにいては危険なので、連れ帰る事にした。

「魔ぞ─────大勢のベルム族と対面するのは久しぶりね。しかも、一般人だなんて初めてだわ」

 母さんは、元A級冒険者。会った事あるベルム族は全員戦士だったのだろう。

「常識があるようだから安心だが、これだけは言っておくぞ。殺すなよ?」

「殺さないわよ。私はそんなに狂人じゃないわ。地下牢で噂で聞いた黒ずくめの剣士じゃあるまいし」

 横に座るヘリナ先輩が滝のように汗をかいている。今度機会があったら母さんに話そう。

 隠れ家から外の音を聞こうと耳を澄ませると、兵士達が叫びながら俺達を探しているのが分かる。城に一度侵入しているのがバレている為、警戒レベルが下がる事はしばらくないだろう。

 そして、警戒レベルが限界まで高まった今、俺達は見つかる確率が非常に高い。今の兵士達の張り切り具合を見るに、確実に家の中も調べられるだろう。

「また、地下水路から逃げるか?」

「残念だが、地下水路にも兵士達が見張りを張っている。ひっそりとは無理だ」

「じゃあ、どうすれば・・・!!」

「そんなに心配しなくても良い。既に手は打ってある・・・というよりも、あちら側が提案してきたんだがな」

「あちら側?」

 瞬間、外から無数の悲鳴と、ドラゴンの咆哮が多数聞こえてくる。窓から身を乗り出して、空を見てみると、青空をおよそ100体以上のワイバーンが飛んでいた。

「龍騎隊・・・!!来てくれたのか!」

「あっちの方に手紙送ったら、魔法を使った超高速返信で返ってきたんだ『龍騎隊が助けに行く』って。だけど、まさかこんなにも多いとは思わなかったな・・・」

 一般人は逃げ惑い、兵士達は勇ましく剣や槍を構える。しかし、上空を飛ぶワイバーンを仕留めるには、遠距離武器である弓矢が必要であり、そんな武器を巡回の兵士が持っているわけがない。つまり、今が逃げるチャンスというわけだ。

「龍騎隊の皆に今度ご飯おごらないとな・・・よしっ!行こう!!」

 チャンスは逃すまいと、俺達は隠れ家を出た。
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