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5章 紛い物の神
235話 洞穴での休憩
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「ファルコォォォォォォォォォォォォ・・・あれ?いた」
「あ、すいません。ラッキーで生きてました」
神様に近づいているからなのだろうか、運が良い。まさか、休めそうな洞穴まで見つけられるとは思わなかった。
洞穴の中なら、吹雪の影響は受けずに火を起こせる。凍傷寸前の体を温める事ができる。
すぐに俺は皆んなを呼び、洞穴の存在を教え、みんなで暖を取ることを提案。当たり前だが、皆んな賛同してくれた。
「『フレイム』」
寒い洞穴に暖かい炎が灯る。異空間に薪木を入れておいて本当によかった。
体の表面を覆っていた氷が溶けるように、体が温まっていく。朦朧だった意識も明快になっていった。
「それにしても、ラッキーだったな。落ちた先に足場がなきゃ死んでたぞ、ファルコ」
「ごめん父さん。ヘリナ先輩もごめんなさい。だからさ、俺の服に鼻水垂らすのやめてくれない?」
「だっでぇ!!次こそはほんどうにじんじゃっだんだとおもっだんだもん!!」
涙と鼻水でぐしゃぐしゃのヘリナ先輩の顔を拭う。結果よければ全てよし。今までの自分の行いに感謝しなければ。それと、少なくとも今年の分の運は使ったような気がするので、危険な行為に出るのはやめておこう。
「ここなら、食材だしても問題ないんじゃないのか?」
「そうだな。ファルコ、酒はあるか?」
「あるわけないでしょ。水だって持ってきてないのに」
異空間からコップを取り出し、皆んなに渡す。
「『ウォーター』」
水の魔法で、コップの中に水を注ぐ。焚き火の前だと言うのに、入れた瞬間、凍り始めた。こうなるんだったら、温水を出す魔法を覚えておけばよかった。
空だった腹に携帯食がゆっくりと入っていく。お腹が満たされるとまた、眠たくなってくるが、これは良い意味での睡魔だ。
「とりあえず休めたのは本当に良かった。けど、ここからどうする?この洞穴に入る前に頂上への道を見てみたが、絶壁しかなかったぞ」
「氷の魔法で梯子を作るとかは?」
「良い案だが、誰か梯子を作れるくらい器用な奴はいるか?ちなみに私はできるが、精々が10mだ。魔力と集中力がもたん」
魔法は便利だが、万能ではない。魔法で実用的な物を作ろうとしたら、それなりに魔力を消費する。威力を上げたり範囲を広げる方が魔力消費は少ないかもしれない。
なので、ドゥークが言っている事は決して過剰表現ではない。
「じゃあ、絶壁登るしかないのか・・・しんどい」
「あーあ!!何で神様は僕たち人間にこんな過酷な試練を与えたんでしょうねーー!!」
文句に近いナックルの叫び声は、洞穴の奥まで響き渡った。
「あ、すいません。ラッキーで生きてました」
神様に近づいているからなのだろうか、運が良い。まさか、休めそうな洞穴まで見つけられるとは思わなかった。
洞穴の中なら、吹雪の影響は受けずに火を起こせる。凍傷寸前の体を温める事ができる。
すぐに俺は皆んなを呼び、洞穴の存在を教え、みんなで暖を取ることを提案。当たり前だが、皆んな賛同してくれた。
「『フレイム』」
寒い洞穴に暖かい炎が灯る。異空間に薪木を入れておいて本当によかった。
体の表面を覆っていた氷が溶けるように、体が温まっていく。朦朧だった意識も明快になっていった。
「それにしても、ラッキーだったな。落ちた先に足場がなきゃ死んでたぞ、ファルコ」
「ごめん父さん。ヘリナ先輩もごめんなさい。だからさ、俺の服に鼻水垂らすのやめてくれない?」
「だっでぇ!!次こそはほんどうにじんじゃっだんだとおもっだんだもん!!」
涙と鼻水でぐしゃぐしゃのヘリナ先輩の顔を拭う。結果よければ全てよし。今までの自分の行いに感謝しなければ。それと、少なくとも今年の分の運は使ったような気がするので、危険な行為に出るのはやめておこう。
「ここなら、食材だしても問題ないんじゃないのか?」
「そうだな。ファルコ、酒はあるか?」
「あるわけないでしょ。水だって持ってきてないのに」
異空間からコップを取り出し、皆んなに渡す。
「『ウォーター』」
水の魔法で、コップの中に水を注ぐ。焚き火の前だと言うのに、入れた瞬間、凍り始めた。こうなるんだったら、温水を出す魔法を覚えておけばよかった。
空だった腹に携帯食がゆっくりと入っていく。お腹が満たされるとまた、眠たくなってくるが、これは良い意味での睡魔だ。
「とりあえず休めたのは本当に良かった。けど、ここからどうする?この洞穴に入る前に頂上への道を見てみたが、絶壁しかなかったぞ」
「氷の魔法で梯子を作るとかは?」
「良い案だが、誰か梯子を作れるくらい器用な奴はいるか?ちなみに私はできるが、精々が10mだ。魔力と集中力がもたん」
魔法は便利だが、万能ではない。魔法で実用的な物を作ろうとしたら、それなりに魔力を消費する。威力を上げたり範囲を広げる方が魔力消費は少ないかもしれない。
なので、ドゥークが言っている事は決して過剰表現ではない。
「じゃあ、絶壁登るしかないのか・・・しんどい」
「あーあ!!何で神様は僕たち人間にこんな過酷な試練を与えたんでしょうねーー!!」
文句に近いナックルの叫び声は、洞穴の奥まで響き渡った。
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