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5章 紛い物の神
251話 ゴッドアンノウン
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「え・・・」
俺の目がおかしいのか?天使キャシーとルイスは何事もないように立っている。おんなにも体にヒビが入っているというのに。
化粧とかではない。まるで、衝撃を食らった卵の殻のようにヒビが全身に走っている。
「良く、きたな・・・」
見た目だけじゃない。声もとても苦しそうだ。痛みやら苦しみを我慢しているような辛い声の出し方をしていた。明らかに全身のヒビ割れと関係がある。
「な、なぁファルコ・・・なんか神様?の調子悪そうじゃないか?」
「やっぱり、俺だけじゃなかった?父さんもそう思う?」
コクリと頷く父さん。他のメンバーの顔を見ると俺と同じような表情を浮かべている。
・・・指摘した方が良いのだろうか?いや、しないほうがいいかも?
「さあ、何を聞き、たい?言って、見ろ・・・」
「え?あ・・・あの!実は俺達、514年前から生きている魔法使いを探していまして!エルフではないので、すぐに見つかると思っていたんですが、何故か天使キャシーの持っている本から該当する箇所が空白になっているんです!」
今更になって緊張がやってきた。普通、喋ってくれば慣れてくるもんなんだが、何故だか喋れば喋るほどに緊張が強くなる。
「この世界の統治者である貴方なら、何か知っていると思っていたのですが、ご存知ないですか?」
「・・・・・・我は、この世界の全てを、知り尽くしている。今生きる生命も、過去に生きる生命もな」
「ッッ・・・!!じゃあ!」
「だからこそ、断言する。我はそのような男は知らん」
「そ、そんな・・・!!」
「確かに、魔法の研究の末に長寿になったエルフ以外の人間は多く存在する。そなた達の探している男もそうなのだろうな。しかし、2000年前から今日まで、500年以上生きた人間は存在しない」
「・・・・・・」
「そもそも、何故、そのような魔法使いを探している?逸材探し・・・というわけではないだろう?察するに犯人探しか?一体何の犯人を探している?」
「それに関しましては私から説明させていただきます。今も続いているカートライトとアレクサンダーの戦争の黒幕。その者こそが514年の時を生きる人間なのです」
「そうか・・・だが、我は知らぬ。我が知らぬ事は存在しない。よって、その黒幕の正体も存在しない」
「ちょっと待ってください我が主よ。では、何故人類の書に不自然が空欄があるのですか?」
「恐らくは、何かのミスであろう。すまぬな、我が愛しの子らよ。ここにいても戦争は止められない。どうか、別の方法を探してくれ」
「・・・はい」
この世の全てを知り得るという神からも否定されてしまった。カートライト王の仮説は外れていたことになる。とにかく、黒幕はそもそも存在しなかった事を下界に戻って説明しなければ・・・。
「ちょっと待って下さい、皆さん」
失望の中、手を挙げたのはこれまで黙って聞いていたナックルだった。
俺の目がおかしいのか?天使キャシーとルイスは何事もないように立っている。おんなにも体にヒビが入っているというのに。
化粧とかではない。まるで、衝撃を食らった卵の殻のようにヒビが全身に走っている。
「良く、きたな・・・」
見た目だけじゃない。声もとても苦しそうだ。痛みやら苦しみを我慢しているような辛い声の出し方をしていた。明らかに全身のヒビ割れと関係がある。
「な、なぁファルコ・・・なんか神様?の調子悪そうじゃないか?」
「やっぱり、俺だけじゃなかった?父さんもそう思う?」
コクリと頷く父さん。他のメンバーの顔を見ると俺と同じような表情を浮かべている。
・・・指摘した方が良いのだろうか?いや、しないほうがいいかも?
「さあ、何を聞き、たい?言って、見ろ・・・」
「え?あ・・・あの!実は俺達、514年前から生きている魔法使いを探していまして!エルフではないので、すぐに見つかると思っていたんですが、何故か天使キャシーの持っている本から該当する箇所が空白になっているんです!」
今更になって緊張がやってきた。普通、喋ってくれば慣れてくるもんなんだが、何故だか喋れば喋るほどに緊張が強くなる。
「この世界の統治者である貴方なら、何か知っていると思っていたのですが、ご存知ないですか?」
「・・・・・・我は、この世界の全てを、知り尽くしている。今生きる生命も、過去に生きる生命もな」
「ッッ・・・!!じゃあ!」
「だからこそ、断言する。我はそのような男は知らん」
「そ、そんな・・・!!」
「確かに、魔法の研究の末に長寿になったエルフ以外の人間は多く存在する。そなた達の探している男もそうなのだろうな。しかし、2000年前から今日まで、500年以上生きた人間は存在しない」
「・・・・・・」
「そもそも、何故、そのような魔法使いを探している?逸材探し・・・というわけではないだろう?察するに犯人探しか?一体何の犯人を探している?」
「それに関しましては私から説明させていただきます。今も続いているカートライトとアレクサンダーの戦争の黒幕。その者こそが514年の時を生きる人間なのです」
「そうか・・・だが、我は知らぬ。我が知らぬ事は存在しない。よって、その黒幕の正体も存在しない」
「ちょっと待ってください我が主よ。では、何故人類の書に不自然が空欄があるのですか?」
「恐らくは、何かのミスであろう。すまぬな、我が愛しの子らよ。ここにいても戦争は止められない。どうか、別の方法を探してくれ」
「・・・はい」
この世の全てを知り得るという神からも否定されてしまった。カートライト王の仮説は外れていたことになる。とにかく、黒幕はそもそも存在しなかった事を下界に戻って説明しなければ・・・。
「ちょっと待って下さい、皆さん」
失望の中、手を挙げたのはこれまで黙って聞いていたナックルだった。
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