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5章 紛い物の神
254話 全ては手の中に
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「お前が、魔法によって人々の築き上げてきた歴史と認識を改変し、514年続く差別意識による戦争を勃発させた張本人だな!?」
「分かっているのに聞くんじゃない!!知っている事を聞かれるのは腹が立つんだ!!」
「そうか!俺は幸せだけどな!アンタを見つけられた事、イラついてる事、殺せる事全部含めてな!!」
異空間を展開し、鉄球と持ってきていた歴史の書を取り出す。付箋を貼っておいた箇所を開く。こちらも紙と同じように空白だった箇所から名前が浮かび上がっている。三本指サイズの空白からは顔写真が浮かび上がってきた。
浮かび上がってきた顔写真は、目の前の男の顔と一致していた。
「シャックル・ペピトーン、姿を消すまで実に50もの魔法を開発し、カートライトの魔法技術を底上げしたカートライト史上最高の魔法研究者。偉人じゃないか。そして失踪した2年後に戦争が発生してるな。今の状況から察するに、歴史改変魔法を使う為に失踪したな?」
「・・・だからわかりきった事を聞くなと言っているだろうが!!」
「そんなにムカつくなら他の事を聞いてやる!お前はどういう理由で歴史改変をできる魔法なんて開発した?そして、それを使ってどうやって神に成り変わった?どうしてベルム族を迫害しようとした?」
人の怒りは6秒がピークらしい。けれど、今の俺はずっと怒りのピークを超えている。頭にきているというヤツだ。
「歴史改変・・・そこまで調べ上げたヤツはそうとうのやり手だな。だが、お前は間違えている。必然的にこんな魔法を開発できるはずがない。世界を変える魔法『オール・イン・ザ・ハンド』はな!」
全ては手の中に・・・か。長ったらしい名前だが、効果を見るにあながち名前負けはしていない。
「もっと別の魔法を研究している時に見つけたのさ。そしたら、たまたま見つける事ができたのさ。この魔法を見つけた時は興奮して3日は寝れなかったのは良く覚えている。しかし、この魔法には欠点があった。扱いがとても難しかったのさ」
「アンタの正体隠しも、ただ記録から名前と写真を消しただけだしな。広い範囲で使用したら、精度が低くなって改変が雑になるんだろ?」
「その通り、更にこの魔法は魔力のコストが非常に悪かった。一流の魔法使いであった我でも、10分間、村一つの常識を改変できる程度しかできなかった。その事を知った時は落胆したよ。だが、どうしても諦めきれなかった。諦めきれなかった我は成り代わる事にしたんだよ。そう・・・神にね」
「一体どうやって?」
「簡単・・・いや、難しかったな。実際に1年かかったわけだしな。だが、シンプルだぞ?なんて言ったってただ、世界にこの我こそが神であると認識させたんだからな」
「なっ・・・!!そんな事が可能なのか?」
「成功したのは一度だけだし、1秒もない一瞬だけだったがな。だが、神に成り代われたなら一瞬でも何ら問題はない。一瞬だろうが、神の魔力を手に入れたのだからな」
「その一瞬で『オール・イン・ザ・ハンド』を維持できるようになってそれを今まで維持していたのか・・・」
「それが、我が神に成り変わった理由だ。これで良いか?」
「いいや、まだだ。まだ聞いていないことがある」
「何だ?言ってみろ」
「何故、ベルム族を迫害するように仕向けた?」
それが、1番聞きたかった事だ。発言次第によっては行動を変えなければいけない。だが、恐らく俺は行動を変える事はないだろう。
何故ならその質問をした途端、シャックルは気持ちの悪い笑みを俺達に向かって浮かべたのだから。
「分かっているのに聞くんじゃない!!知っている事を聞かれるのは腹が立つんだ!!」
「そうか!俺は幸せだけどな!アンタを見つけられた事、イラついてる事、殺せる事全部含めてな!!」
異空間を展開し、鉄球と持ってきていた歴史の書を取り出す。付箋を貼っておいた箇所を開く。こちらも紙と同じように空白だった箇所から名前が浮かび上がっている。三本指サイズの空白からは顔写真が浮かび上がってきた。
浮かび上がってきた顔写真は、目の前の男の顔と一致していた。
「シャックル・ペピトーン、姿を消すまで実に50もの魔法を開発し、カートライトの魔法技術を底上げしたカートライト史上最高の魔法研究者。偉人じゃないか。そして失踪した2年後に戦争が発生してるな。今の状況から察するに、歴史改変魔法を使う為に失踪したな?」
「・・・だからわかりきった事を聞くなと言っているだろうが!!」
「そんなにムカつくなら他の事を聞いてやる!お前はどういう理由で歴史改変をできる魔法なんて開発した?そして、それを使ってどうやって神に成り変わった?どうしてベルム族を迫害しようとした?」
人の怒りは6秒がピークらしい。けれど、今の俺はずっと怒りのピークを超えている。頭にきているというヤツだ。
「歴史改変・・・そこまで調べ上げたヤツはそうとうのやり手だな。だが、お前は間違えている。必然的にこんな魔法を開発できるはずがない。世界を変える魔法『オール・イン・ザ・ハンド』はな!」
全ては手の中に・・・か。長ったらしい名前だが、効果を見るにあながち名前負けはしていない。
「もっと別の魔法を研究している時に見つけたのさ。そしたら、たまたま見つける事ができたのさ。この魔法を見つけた時は興奮して3日は寝れなかったのは良く覚えている。しかし、この魔法には欠点があった。扱いがとても難しかったのさ」
「アンタの正体隠しも、ただ記録から名前と写真を消しただけだしな。広い範囲で使用したら、精度が低くなって改変が雑になるんだろ?」
「その通り、更にこの魔法は魔力のコストが非常に悪かった。一流の魔法使いであった我でも、10分間、村一つの常識を改変できる程度しかできなかった。その事を知った時は落胆したよ。だが、どうしても諦めきれなかった。諦めきれなかった我は成り代わる事にしたんだよ。そう・・・神にね」
「一体どうやって?」
「簡単・・・いや、難しかったな。実際に1年かかったわけだしな。だが、シンプルだぞ?なんて言ったってただ、世界にこの我こそが神であると認識させたんだからな」
「なっ・・・!!そんな事が可能なのか?」
「成功したのは一度だけだし、1秒もない一瞬だけだったがな。だが、神に成り代われたなら一瞬でも何ら問題はない。一瞬だろうが、神の魔力を手に入れたのだからな」
「その一瞬で『オール・イン・ザ・ハンド』を維持できるようになってそれを今まで維持していたのか・・・」
「それが、我が神に成り変わった理由だ。これで良いか?」
「いいや、まだだ。まだ聞いていないことがある」
「何だ?言ってみろ」
「何故、ベルム族を迫害するように仕向けた?」
それが、1番聞きたかった事だ。発言次第によっては行動を変えなければいけない。だが、恐らく俺は行動を変える事はないだろう。
何故ならその質問をした途端、シャックルは気持ちの悪い笑みを俺達に向かって浮かべたのだから。
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