42歳メジャーリーガー、異世界に転生。チートは無いけど、魔法と元日本最高級の豪速球で無双したいと思います。

町島航太

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終章 3年後の平和

275話 蘇る記憶

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「ど、どうして俺は今まであんたの事を含めて色々と忘れていたんだ?そして、何より何故思い出せたんだ?教えてくれるか?ルイス」

「勿論だ、その為に私は来たんだからな」

「下界に干渉しない天使のあんたが来るレベルの事態・・・まさか、また神様に?」

「心配するな、創造主は無事だ。だからこそ私をお前の元へと送り込んだ。ただ、既にこの時点でルールを破っているので更にルールを破らないように私1人だけで降りてきたというわけだ」

 神様がルールを破らざるを得ない状況、一体何が起こっているんだ?

「単刀直入に言わせてもらう。世界は今、再び『オール・イン・ザ・ハンド』によって歴史と認識を改変されている」

「なっ・・・!!なんでだ!?シャックルは確かにあの時に──────」

「シャックル・ペピトーンは、『オール・イン・ザ・ハンド』で神と同化する前に自分の子供らに魔法を伝授していたのだ」

「つまり、今使用されてる『オール・イン・ザ・ハンド』はシャックルの子孫のヤツって事?」

「そういう事だ。奴らは君達がシャックルを天界で倒した2ヶ月後に活動を開始。範囲をアレクサンダーとカートライトにのみ絞った自分らの理想の世界を作ったってわけさ」

「俺もそれに巻き込まれたったわけか」

「ああ、特に君とその仲間達はペピトーン一派に非常に警戒されている。現に今の今まで君の大部分を形成する野球を忘れていただろう?」

「・・・確かに。でも、それなら殺す方が1番効果的なんじゃないかな?」

「あのなぁ・・・君達は仮にも神の力を奪った男を倒した人間だぞ?そんな人間を殺せるだなんて思うか?」

「・・・確かに」

 安牌をとったってわけか。意外とペピトーン一派は慎重派らしい。

「もしかして、俺とヘリナ先輩をくっ付けたのも?」

「ペピトーン一派の操作だ。野球は君にとってかけがいのない存在。その存在が記憶から失せる事による違和感は拭いきれないと感じたペピトーン一派は、結婚と平穏という幸せを君に与えて野球という大きな穴を埋めようとしたのさ」

「今まで感じてた虚しさは野球が抜け落ちた隙間だったんだ・・・なあ、ルイス。頼みがあるんだけど良いかな?」

「今回は元の世界に戻す為にこの世界に戻ってきた。全力で手助けするぞ」

「いや、そういうのじゃないんだ。俺がお願いしたいのは、俺が結婚生活に若干の物足りなさを感じていたのはどうかヘリナ先輩に黙っていてくれないか?もし知ったら彼女は絶対に傷つくから」

「相変わらず優しい男だな、君は」
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