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終章 3年後の平和
328話 相容れない
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「教える必要なんてあった?」
「貴方にとっては無かったでしょうが、ワタシは教えて欲しかった。地面から魔力を吸い上げるのと栄養を吸い上げるのとでは訳が違うのデスカラ!」
「それもそうだな・・・まあ、教えなかったのはお前が反対すると分かってたからなんだけどね」
「そ、そんな・・・!!」
まるで子供のような振る舞いと言動。元は人間なんだろうが、植物と融合しておかしくなってしまったのだろうか。
「それが分かっているなら、お前が大地から栄養を吸い上げたらどうなるかなんて分かっているだろう?知ったのがついさっきだからおおよそになるが、僅か1年しかお前の天国は保たないぞ」
「ああ、勿論承知の上さ」
なおのこと面倒だ。理解した上で行っている時以上に面倒な事はない。
「確かにわたしの天国は1年ぐらいしか保たない。これは結果を見るよりも明らかだ。それほどまでに『オール・イン・ザ・ハンド』の消費魔力が高いって事だね。それでも、普通では得る事のできない天国を味わうことができるんなら、やる価値はあると思うよ」
「つまり、坊ちゃん。アンタは細く長い人生よりも太く短い人生を送りたいって事か?」
「そう!君、話がわかるね。もしかしてわたしの事を理解してくれたかな?」
「理解は示すけど、俺は細く長い人生を過ごしたい。皆と一緒にね。それに、アンタの作る天国だと俺を含めた少人数が本当の幸せを手に入れる事ができなそうだからな」
「この世界の何処が良いの?凶暴な魔物はいるし、人々は争いを起こす。なら、魔物も争いもない世界にした方が全然良いじゃん!」
「だな。俺も平和が大好きだ。こういう事を言いたくはないけど、この3年間は幸せだった。愛する人と平穏に暮らせたんだからな」
「だったら何で・・・」
「俺の望む世界じゃないからだ。さっきも言ったように本当の幸せをアンタの世界じゃ見出せないからだ」
「つまり、自分の幸せの為に他人の幸せを奪うって事だね?なんて酷い男なんだろうか・・・!」
「それはアンタもそうだろ?アンタの理想の天国が成立したら、1年後の未来を生きる子供達の幸せがないじゃないか。メリットばかりに目がいっちゃってデメリットに目がつけられてないぜ」
「ああ、それなら問題ないよ。『オール・イン・ザ・ハンド』が解ける寸前に皆殺すから」
「そうか・・・交渉は決裂みたいだな」
「君も君達の仲間もわたしの意見には賛同してくれないみたいだね。まあ良いや、殺すだけだし。その前に裏切り者から先に殺さないとね」
坊ちゃんから一本の触手のような根っこが飛んでいく。父さんの右頬を通過すると、背負っていたセバスチャンを貫いた。
「貴方にとっては無かったでしょうが、ワタシは教えて欲しかった。地面から魔力を吸い上げるのと栄養を吸い上げるのとでは訳が違うのデスカラ!」
「それもそうだな・・・まあ、教えなかったのはお前が反対すると分かってたからなんだけどね」
「そ、そんな・・・!!」
まるで子供のような振る舞いと言動。元は人間なんだろうが、植物と融合しておかしくなってしまったのだろうか。
「それが分かっているなら、お前が大地から栄養を吸い上げたらどうなるかなんて分かっているだろう?知ったのがついさっきだからおおよそになるが、僅か1年しかお前の天国は保たないぞ」
「ああ、勿論承知の上さ」
なおのこと面倒だ。理解した上で行っている時以上に面倒な事はない。
「確かにわたしの天国は1年ぐらいしか保たない。これは結果を見るよりも明らかだ。それほどまでに『オール・イン・ザ・ハンド』の消費魔力が高いって事だね。それでも、普通では得る事のできない天国を味わうことができるんなら、やる価値はあると思うよ」
「つまり、坊ちゃん。アンタは細く長い人生よりも太く短い人生を送りたいって事か?」
「そう!君、話がわかるね。もしかしてわたしの事を理解してくれたかな?」
「理解は示すけど、俺は細く長い人生を過ごしたい。皆と一緒にね。それに、アンタの作る天国だと俺を含めた少人数が本当の幸せを手に入れる事ができなそうだからな」
「この世界の何処が良いの?凶暴な魔物はいるし、人々は争いを起こす。なら、魔物も争いもない世界にした方が全然良いじゃん!」
「だな。俺も平和が大好きだ。こういう事を言いたくはないけど、この3年間は幸せだった。愛する人と平穏に暮らせたんだからな」
「だったら何で・・・」
「俺の望む世界じゃないからだ。さっきも言ったように本当の幸せをアンタの世界じゃ見出せないからだ」
「つまり、自分の幸せの為に他人の幸せを奪うって事だね?なんて酷い男なんだろうか・・・!」
「それはアンタもそうだろ?アンタの理想の天国が成立したら、1年後の未来を生きる子供達の幸せがないじゃないか。メリットばかりに目がいっちゃってデメリットに目がつけられてないぜ」
「ああ、それなら問題ないよ。『オール・イン・ザ・ハンド』が解ける寸前に皆殺すから」
「そうか・・・交渉は決裂みたいだな」
「君も君達の仲間もわたしの意見には賛同してくれないみたいだね。まあ良いや、殺すだけだし。その前に裏切り者から先に殺さないとね」
坊ちゃんから一本の触手のような根っこが飛んでいく。父さんの右頬を通過すると、背負っていたセバスチャンを貫いた。
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