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終章 3年後の平和
327話 坊ちゃん
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「次、前のタイルを踏むと上から槍が落ちてきますので気をつけてクダサイ」
セバスチャンの適切な指示によって安全かつ着実に奥へと進んでいた。そして奥に進むごとに下へ下へと進んでいる感覚に襲われるが、これは感覚なのではなく本当に下へと向かっているのだろう。
やがて人の手が加えられた迷路からガラリと雰囲気が変わり、魔物が出てきてもおかしくない普通の洞窟を歩き始めていた。
「地下水道を迷路化したのは坊ちゃんで良いんだよな?」
「はい。万が一に備えて坊ちゃんが改造したものです。しかしここからはもう罠などはございませんのでどうかご安心を」
セバスチャンの言うとおり洞窟には罠は存在せず、分かれ道も無かった。ただまっすぐの道が続いているだけだった。
「おっとっと・・・何かにつまづきそうになった。石かな?」
ヘリナ先輩の足元を照らしてみると、それは石ではなく根っこだった。
「坊ちゃんのところまで後少しの証拠デスネ。それでは行きましょう」
臆せず奥に進み続ける。一歩歩むごとに根っこは増えていき、ついには足元の土すらも見えなくなったその時。
「坊ちゃん、客人を連れてきました」
セバスチャンの言う坊ちゃんのところへと辿り着いた。しかし、坊ちゃんは人間の姿ではなく、巨大な植物の根だった。
「な、なあ。この根っこがセバスチャンの坊ちゃんなのか?意識はあるの?」
「ええ、勿論デストモ。坊ちゃん!起きてください!坊ちゃん!!」
突如として根っこが揺れ始める。何事かと思いきや、根っこの真ん中が割れ、人間の顔が出現した。そしてその顔はアダムオーナーそっくりだった。
「・・・君達は、わたしの組織を破壊しまわっている人達だね。そんな人達がわたしに何のようかな?」
何のようかな?だと。敵と認識していないのか?
「丁度よかった。わたしも実は君達に頼みがあるんだ。君達は地上で僕みたいな感じの根っこを見なかったかい?」
「トルネヒロを襲おうとしている根っこなら見たし、俺の仲間が焼き払った」
「そうか、君達か。申し訳ないんだけど、やめてくれないかな?根っこがわたしの所まで戻ってこないと契約が完遂しないんだ。その邪魔をしないでくれ」
「その計画ならセバスチャンから聞いたよ。根っこをカートライトとアレクサンダーを囲むようにして巡らせて地面から栄養を吸い上げてるんだろ。その栄養を魔力にして『オール・イン・ザ・ハンド』を維持するために」
「教えちゃったのかい?セバスチャン」
「ええ。坊ちゃん、何故本当の事を教えてくださらなかったのですか?」
セバスチャンの適切な指示によって安全かつ着実に奥へと進んでいた。そして奥に進むごとに下へ下へと進んでいる感覚に襲われるが、これは感覚なのではなく本当に下へと向かっているのだろう。
やがて人の手が加えられた迷路からガラリと雰囲気が変わり、魔物が出てきてもおかしくない普通の洞窟を歩き始めていた。
「地下水道を迷路化したのは坊ちゃんで良いんだよな?」
「はい。万が一に備えて坊ちゃんが改造したものです。しかしここからはもう罠などはございませんのでどうかご安心を」
セバスチャンの言うとおり洞窟には罠は存在せず、分かれ道も無かった。ただまっすぐの道が続いているだけだった。
「おっとっと・・・何かにつまづきそうになった。石かな?」
ヘリナ先輩の足元を照らしてみると、それは石ではなく根っこだった。
「坊ちゃんのところまで後少しの証拠デスネ。それでは行きましょう」
臆せず奥に進み続ける。一歩歩むごとに根っこは増えていき、ついには足元の土すらも見えなくなったその時。
「坊ちゃん、客人を連れてきました」
セバスチャンの言う坊ちゃんのところへと辿り着いた。しかし、坊ちゃんは人間の姿ではなく、巨大な植物の根だった。
「な、なあ。この根っこがセバスチャンの坊ちゃんなのか?意識はあるの?」
「ええ、勿論デストモ。坊ちゃん!起きてください!坊ちゃん!!」
突如として根っこが揺れ始める。何事かと思いきや、根っこの真ん中が割れ、人間の顔が出現した。そしてその顔はアダムオーナーそっくりだった。
「・・・君達は、わたしの組織を破壊しまわっている人達だね。そんな人達がわたしに何のようかな?」
何のようかな?だと。敵と認識していないのか?
「丁度よかった。わたしも実は君達に頼みがあるんだ。君達は地上で僕みたいな感じの根っこを見なかったかい?」
「トルネヒロを襲おうとしている根っこなら見たし、俺の仲間が焼き払った」
「そうか、君達か。申し訳ないんだけど、やめてくれないかな?根っこがわたしの所まで戻ってこないと契約が完遂しないんだ。その邪魔をしないでくれ」
「その計画ならセバスチャンから聞いたよ。根っこをカートライトとアレクサンダーを囲むようにして巡らせて地面から栄養を吸い上げてるんだろ。その栄養を魔力にして『オール・イン・ザ・ハンド』を維持するために」
「教えちゃったのかい?セバスチャン」
「ええ。坊ちゃん、何故本当の事を教えてくださらなかったのですか?」
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