38 / 191
2章 亡命者は魔王の娘!?
7話 問題は1つ起きたら、また1つ生まれる。
しおりを挟む
「おぉーい。何だか大きな音がしたけど、どうしたの~?」
主任が目を擦りながら、爆発と飛来物ですっかり荒れ果てた門前に現れる。
目を擦っている事から、多分寝ていたのだろう。慣れない事をするからだ。
「うぉっ!めちゃくちゃじゃーん!一体どうしたらこうなるわけ!?よく見たらザナの門番もいるし・・・けど、概ね方が付いたみたいだね~」
倒れる3人の銀製鎧の騎士を見て納得する。流石はオレの部下達と言わんばかりに胸を張っているが、その部下達からは冷たい目で見られている。
「主任、質問よろしいでしょうか」
「いいよん♪」
「この娘が主任が言っていた亡命者なのでしょうか?」
「ん?どれどれ~?」
俺の後ろに隠れる魔族の少女の顔を覗き込むように確認。
数秒凝視すると、主任は少女に対して跪いた。
「お初にお目にかかります。王女リリック様。此度は長旅ご苦労様です」
初めて見る主任の態度に驚く一同。そして、やはりこの娘は王女だったのか。
「・・・表を上げよ。そなたがこの門を守る者達の頭で良いのか?」
「作用でございます。貴女様が大変だった時に駆けつける事が出来ず申し訳ございません。お怪我等はございませんでしたか?」
「怪我に関しては大丈夫。貴方の部下の方達が助けてくれましたので」
王女リリックは180度回転し、俺らの方を振り向くと、綺麗なお辞儀を見せつけて俺達への感謝の気持ちを伝えた。
「ありがとうございます、皆さま。皆さまがいなければ今頃私はあの騎士達に捕まっていたでしょう」
「いやいや、それほどでも・・・」
「ただの仕事よ。感謝しなくても良いわ」
「あ、あはは・・・」
仕事であれ、特別給料がもらえるとは言え、魔族に対する嫌悪は消えないようで、王女リリックの目を見て会話したのは翡翠しかいなかった。
王女リリックはその反応が当たり前。嫌われて当然と思われているのか、あまり気にしてはおらず、逆に何の嫌悪感も顔に出さない翡翠に興味を向けた。
「そこの緑の瞳の方。私の最初に助けてくれた門番さん。少しお聞きしてもよろしいでしょうか?」
「はい、何でしょう?」
「何故、私の事を怖がらないんですか?」
「俺、リオ人なんで。千年戦争の事は教科書とか本の知識でしか無いんですよ。だから、魔族に対する怒りとか嫌悪とかは無いんですよねぇっ!?」
「!!??」
脳天に固い物がぶつかってくる。何だと思い、上を見上げてみると、モネさんが俺に対して拳骨をお見舞いしていた。
「イタイ!何すんの!モネさん!」
「アンタねぇ!バカ正直に答えんな!デリカシーってもんが無い訳!?あと、アタシ達が気まずくなるから!」
「嘘言っても何にもならねぇから正直に言ったんだよ!これからしばらくこのリオで暮らすのに、ファーストコンタクトが嘘って嫌だろ!」
「アタシが言ってんのは嘘を言えって事じゃないの!千年戦争の事を口に出すのは止めなさいって言ってるわけ!魔族でも気にしてる人はいるんだから!」
口では魔族の事をあまり良く思っていない事を語っていたモネも魔族が傷つく発言自体には気を付けている模様。
現在の魔族の98%が共存賛成派になっている為か、千年戦争における魔族の蛮行を嫌っている者が多いのだ。なので、魔族と会話する時は千年戦争の話題を出すのはタブーとなっている。
しかし、タブー扱いしているのはあくまでザナでの話。千年戦争が無かったリオでは、そんなタブーは存在しない。そもそも、リオに魔族があまりいないのもあるだろう。
その為、事情を知らなかった翡翠には王女リリックを傷つけようとする意思は無かったものの、その発言が彼女を傷つけたのは事実・・・なのだが。
「いいえ、気にしないでください。リオとザナでは常識が違う事も勉強済みだし、貴方に私を傷つけるつもりがない事も分かってるから」
王女リリックも翡翠に悪意が無い事を目で理解しており、不快さは無かった模様。シャープとモネはホッと息をついた。
「王女様。いくつかの質問をよろしいでしょうか?」
無事を確認できたのは良い。その次の確認事項に移行しなければならない。先程の大爆発はなんだったのか?あの騎士は何者だったのか?などだ。
「えっと・・・その前に、そろそろ真面目モードを解いてもよろしいでしょうか?」
「え?あ、はい・・・どうぞ」
「ふう、良かった。一応作法として学んだけど、堅苦しいの好きじゃないのよね・・・あ、皆もそこまでかしこまらなくて良いから!」
先程も気品高いお嬢様は何処へ行ったのやら。王女リリックは年相応の喋り方に変化する。何となく喋り方頑張ってるんだなとは思っていたが、まさかこんなにも早く通常の喋り方に戻るとは思わなかった。
「王女って言ってもわたしの場合は初代が偉いだけだから!どうか気を使わないで頂戴」
「はぁ・・・」
「それで?質問って何?」
「ええと、まずあの爆発は一体何だったんでしょうか?」
「あの爆発は・・・ごめん、わたし」
目を反らし、大層申し訳なさそうに申告している様子から反省はしている模様。逆に別の犯人がいたらそっちもそっちで調べなければならなかったので、教えてくれて助かる。
「でも、ちゃんと理由はあるんだよ?あの騎士達に牽制する為にちょっと驚かそうと思ったのそしたら、調整できずにぶっぱはしちゃった☆」
「あーね」
ファーストコンタクトの際、俺を吹き飛ばしたのは警戒だけでなく制御できなかったからだろう。
「それで?あの騎士は何なの?身代金目当てにしちゃあ鎧が豪華だったけど」
「・・・分からない。わたしの命を狙っているヤツラとしか言いようが無い」
「あれ?そういえば倒れてる騎士は?いないですけど、主任が持っていきました?僕は何もしてないですけど・・・」
「うんにゃ、オレは何も?」
「え?じゃあ・・・逃げた?」
シャープの指さす先には騎士が地面でおねんねしていたはずなのだが、誰もいないし、何も無い。逃げられたようだ。
完全に気絶させたと認識し、油断していた事もあった。
だが、鎧という動けば音の出る物を纏いながら俺達門番の監視を掻い潜ったというのか?
つい1分前は確かに倒れていたのでまだ、近くに潜伏しているはずだ。
「すぐに見つけ出す。モネさんとシャープは気絶してるザナの門番起こしてあげて。体調が大丈夫そうだったら手伝わせよう」
この後、3時間に及ぶ大捜査が始まったが、満身創痍のはずの騎士3人どころか、足跡すら見つからなかった。
これ以上探しても時間の無駄という主任の決断が下された為、捜査は打ち切られてしまった。
主任が目を擦りながら、爆発と飛来物ですっかり荒れ果てた門前に現れる。
目を擦っている事から、多分寝ていたのだろう。慣れない事をするからだ。
「うぉっ!めちゃくちゃじゃーん!一体どうしたらこうなるわけ!?よく見たらザナの門番もいるし・・・けど、概ね方が付いたみたいだね~」
倒れる3人の銀製鎧の騎士を見て納得する。流石はオレの部下達と言わんばかりに胸を張っているが、その部下達からは冷たい目で見られている。
「主任、質問よろしいでしょうか」
「いいよん♪」
「この娘が主任が言っていた亡命者なのでしょうか?」
「ん?どれどれ~?」
俺の後ろに隠れる魔族の少女の顔を覗き込むように確認。
数秒凝視すると、主任は少女に対して跪いた。
「お初にお目にかかります。王女リリック様。此度は長旅ご苦労様です」
初めて見る主任の態度に驚く一同。そして、やはりこの娘は王女だったのか。
「・・・表を上げよ。そなたがこの門を守る者達の頭で良いのか?」
「作用でございます。貴女様が大変だった時に駆けつける事が出来ず申し訳ございません。お怪我等はございませんでしたか?」
「怪我に関しては大丈夫。貴方の部下の方達が助けてくれましたので」
王女リリックは180度回転し、俺らの方を振り向くと、綺麗なお辞儀を見せつけて俺達への感謝の気持ちを伝えた。
「ありがとうございます、皆さま。皆さまがいなければ今頃私はあの騎士達に捕まっていたでしょう」
「いやいや、それほどでも・・・」
「ただの仕事よ。感謝しなくても良いわ」
「あ、あはは・・・」
仕事であれ、特別給料がもらえるとは言え、魔族に対する嫌悪は消えないようで、王女リリックの目を見て会話したのは翡翠しかいなかった。
王女リリックはその反応が当たり前。嫌われて当然と思われているのか、あまり気にしてはおらず、逆に何の嫌悪感も顔に出さない翡翠に興味を向けた。
「そこの緑の瞳の方。私の最初に助けてくれた門番さん。少しお聞きしてもよろしいでしょうか?」
「はい、何でしょう?」
「何故、私の事を怖がらないんですか?」
「俺、リオ人なんで。千年戦争の事は教科書とか本の知識でしか無いんですよ。だから、魔族に対する怒りとか嫌悪とかは無いんですよねぇっ!?」
「!!??」
脳天に固い物がぶつかってくる。何だと思い、上を見上げてみると、モネさんが俺に対して拳骨をお見舞いしていた。
「イタイ!何すんの!モネさん!」
「アンタねぇ!バカ正直に答えんな!デリカシーってもんが無い訳!?あと、アタシ達が気まずくなるから!」
「嘘言っても何にもならねぇから正直に言ったんだよ!これからしばらくこのリオで暮らすのに、ファーストコンタクトが嘘って嫌だろ!」
「アタシが言ってんのは嘘を言えって事じゃないの!千年戦争の事を口に出すのは止めなさいって言ってるわけ!魔族でも気にしてる人はいるんだから!」
口では魔族の事をあまり良く思っていない事を語っていたモネも魔族が傷つく発言自体には気を付けている模様。
現在の魔族の98%が共存賛成派になっている為か、千年戦争における魔族の蛮行を嫌っている者が多いのだ。なので、魔族と会話する時は千年戦争の話題を出すのはタブーとなっている。
しかし、タブー扱いしているのはあくまでザナでの話。千年戦争が無かったリオでは、そんなタブーは存在しない。そもそも、リオに魔族があまりいないのもあるだろう。
その為、事情を知らなかった翡翠には王女リリックを傷つけようとする意思は無かったものの、その発言が彼女を傷つけたのは事実・・・なのだが。
「いいえ、気にしないでください。リオとザナでは常識が違う事も勉強済みだし、貴方に私を傷つけるつもりがない事も分かってるから」
王女リリックも翡翠に悪意が無い事を目で理解しており、不快さは無かった模様。シャープとモネはホッと息をついた。
「王女様。いくつかの質問をよろしいでしょうか?」
無事を確認できたのは良い。その次の確認事項に移行しなければならない。先程の大爆発はなんだったのか?あの騎士は何者だったのか?などだ。
「えっと・・・その前に、そろそろ真面目モードを解いてもよろしいでしょうか?」
「え?あ、はい・・・どうぞ」
「ふう、良かった。一応作法として学んだけど、堅苦しいの好きじゃないのよね・・・あ、皆もそこまでかしこまらなくて良いから!」
先程も気品高いお嬢様は何処へ行ったのやら。王女リリックは年相応の喋り方に変化する。何となく喋り方頑張ってるんだなとは思っていたが、まさかこんなにも早く通常の喋り方に戻るとは思わなかった。
「王女って言ってもわたしの場合は初代が偉いだけだから!どうか気を使わないで頂戴」
「はぁ・・・」
「それで?質問って何?」
「ええと、まずあの爆発は一体何だったんでしょうか?」
「あの爆発は・・・ごめん、わたし」
目を反らし、大層申し訳なさそうに申告している様子から反省はしている模様。逆に別の犯人がいたらそっちもそっちで調べなければならなかったので、教えてくれて助かる。
「でも、ちゃんと理由はあるんだよ?あの騎士達に牽制する為にちょっと驚かそうと思ったのそしたら、調整できずにぶっぱはしちゃった☆」
「あーね」
ファーストコンタクトの際、俺を吹き飛ばしたのは警戒だけでなく制御できなかったからだろう。
「それで?あの騎士は何なの?身代金目当てにしちゃあ鎧が豪華だったけど」
「・・・分からない。わたしの命を狙っているヤツラとしか言いようが無い」
「あれ?そういえば倒れてる騎士は?いないですけど、主任が持っていきました?僕は何もしてないですけど・・・」
「うんにゃ、オレは何も?」
「え?じゃあ・・・逃げた?」
シャープの指さす先には騎士が地面でおねんねしていたはずなのだが、誰もいないし、何も無い。逃げられたようだ。
完全に気絶させたと認識し、油断していた事もあった。
だが、鎧という動けば音の出る物を纏いながら俺達門番の監視を掻い潜ったというのか?
つい1分前は確かに倒れていたのでまだ、近くに潜伏しているはずだ。
「すぐに見つけ出す。モネさんとシャープは気絶してるザナの門番起こしてあげて。体調が大丈夫そうだったら手伝わせよう」
この後、3時間に及ぶ大捜査が始まったが、満身創痍のはずの騎士3人どころか、足跡すら見つからなかった。
これ以上探しても時間の無駄という主任の決断が下された為、捜査は打ち切られてしまった。
0
あなたにおすすめの小説
異世界で魔法が使えない少女は怪力でゴリ押しします!
ninjin
ファンタジー
病弱だった少女は14歳の若さで命を失ってしまった・・・かに思えたが、実は異世界に転移していた。異世界に転移した少女は病弱だった頃になりたかった元気な体を手に入れた。しかし、異世界に転移して手いれた体は想像以上に頑丈で怪力だった。魔法が全ての異世界で、魔法が使えない少女は頑丈な体と超絶な怪力で無双する。
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる