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4章 最終防衛戦門
22話 しらみ潰し
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★
「あ~~・・・やっちゃいましたね」
「はい。即死でした・・・」
「まあ、ゴーレムを使ってる時点で殺意剥き出しで殺しにかかってるわけだし?正当防衛で手をうっときますか~~」
「ま~じすんません。まさか、一発で心臓を穿っちゃうだなんて思ってもいませんでした・・・」
「ほんと、今度からは拳を最初に使ってくださいね?」
結論から言うと、正当防衛で処理される事となった。まあ、あのまま気づかずに通り過ぎてたら、背中刺されてただろうし、刑事さんの言っている通り、あっちが最初に仕掛けてきた事だし、正当防衛の適用は最適解だと思う。
「随分と、お早い処理でしたね。リード君」
リードって確か主任の本名だっけ?軽トラのバンから出てきた還暦を超えたおばあさんは、てくてくと俺達の前へと歩いてきた。
「莉緒さん、ハッキングありがとうございます」
「いえいえ。大した事はしていませんよ」
このおばあさんがハッキングしてくれていたのか。けど、警察の人ではなさそうだ。還暦退職した腕利きの元警察官の説もあり得るが、なんだか、警察に囲まれるのに慣れていないようにも見える。
「ああ!ごめんごめん!紹介しないとね!この人は畑内莉緒さん!オレの爺ちゃんのお友達。すっごい優秀なハッカー兼エルフ顔負け魔術師の才女!!」
「ふふふ・・・褒め上手なのは、おじいさん譲りかしら?」
「今は孤児院の院長してるけど、昔は凄かったんだぜ?だって、リオとザナが門でつながった時に混乱を沈めた張本人なんだから!」
「そんな凄い人と知り合いだったんですか・・・」
主任の人脈の広さには毎度の事驚かされる。
「もしかして、この世界の名前がリオになったのも、莉緒さんが原因だったりして!」
少し和やかな雰囲気から、放たれた鳩山のささやかな冗談。彼女も大して考えもせずに発言したのだろうが。
「ええ、そうですよ。私は嫌だと言ったのですが、皆がそうしたいとうるさかったので、仕方なく・・・」
「「えっ・・・」」
「因みに、あちらの世界がザナという名前になったのも、リード君のおじいさんが活躍したからなんですよ」
おい、待て。主任、アンタそんな凄い人の孫だったのか?人脈が妙に広い理由も今、何となくわかったような気がするよ。
「ま、凄いのは爺ちゃんで、オレは大した事ないただの剣士なんだけどね~~。いやぁ~親族に英雄がいると厄介だよ?それ以降の世代へのプレッシャーが凄いし、1人では重すぎる責務を任されるしね~」
「重すぎる責務?なんですかそれ」
「まあ、色々だよ。でも、今はオレの父さんが考えたシステムのお陰で大分楽になってるけどね」
主任が、こんなにも必死に動いていたのは、科せられた責務の為だろうか。
「まあ、そんな複雑な問題じゃないんだけどね。ただ、オレ1人じゃ難しいってだけの問題。だから、2人に手伝ってもらってるわけ!」
「それと、私にもですよね?」
「ほんっと、莉緒さんには頭が上がりません。マジ感謝です」
「頭は上げて下さい。前が見えないじゃないですか」
「それもそうですね~~・・・それじゃあ、次に行こうか。次は何処から行く?」
「一番近い歌舞伎町から行きましょうか。5年連続ナンバーワンホストがターゲットでしたっけ?」
「オレ達でNo.1を勝ち逃げさせてやりましょう。地獄に送る事によってね」
「無理はしないでくださいね?」
しらみ潰しはまだ始まったばかりだ。
「あ~~・・・やっちゃいましたね」
「はい。即死でした・・・」
「まあ、ゴーレムを使ってる時点で殺意剥き出しで殺しにかかってるわけだし?正当防衛で手をうっときますか~~」
「ま~じすんません。まさか、一発で心臓を穿っちゃうだなんて思ってもいませんでした・・・」
「ほんと、今度からは拳を最初に使ってくださいね?」
結論から言うと、正当防衛で処理される事となった。まあ、あのまま気づかずに通り過ぎてたら、背中刺されてただろうし、刑事さんの言っている通り、あっちが最初に仕掛けてきた事だし、正当防衛の適用は最適解だと思う。
「随分と、お早い処理でしたね。リード君」
リードって確か主任の本名だっけ?軽トラのバンから出てきた還暦を超えたおばあさんは、てくてくと俺達の前へと歩いてきた。
「莉緒さん、ハッキングありがとうございます」
「いえいえ。大した事はしていませんよ」
このおばあさんがハッキングしてくれていたのか。けど、警察の人ではなさそうだ。還暦退職した腕利きの元警察官の説もあり得るが、なんだか、警察に囲まれるのに慣れていないようにも見える。
「ああ!ごめんごめん!紹介しないとね!この人は畑内莉緒さん!オレの爺ちゃんのお友達。すっごい優秀なハッカー兼エルフ顔負け魔術師の才女!!」
「ふふふ・・・褒め上手なのは、おじいさん譲りかしら?」
「今は孤児院の院長してるけど、昔は凄かったんだぜ?だって、リオとザナが門でつながった時に混乱を沈めた張本人なんだから!」
「そんな凄い人と知り合いだったんですか・・・」
主任の人脈の広さには毎度の事驚かされる。
「もしかして、この世界の名前がリオになったのも、莉緒さんが原因だったりして!」
少し和やかな雰囲気から、放たれた鳩山のささやかな冗談。彼女も大して考えもせずに発言したのだろうが。
「ええ、そうですよ。私は嫌だと言ったのですが、皆がそうしたいとうるさかったので、仕方なく・・・」
「「えっ・・・」」
「因みに、あちらの世界がザナという名前になったのも、リード君のおじいさんが活躍したからなんですよ」
おい、待て。主任、アンタそんな凄い人の孫だったのか?人脈が妙に広い理由も今、何となくわかったような気がするよ。
「ま、凄いのは爺ちゃんで、オレは大した事ないただの剣士なんだけどね~~。いやぁ~親族に英雄がいると厄介だよ?それ以降の世代へのプレッシャーが凄いし、1人では重すぎる責務を任されるしね~」
「重すぎる責務?なんですかそれ」
「まあ、色々だよ。でも、今はオレの父さんが考えたシステムのお陰で大分楽になってるけどね」
主任が、こんなにも必死に動いていたのは、科せられた責務の為だろうか。
「まあ、そんな複雑な問題じゃないんだけどね。ただ、オレ1人じゃ難しいってだけの問題。だから、2人に手伝ってもらってるわけ!」
「それと、私にもですよね?」
「ほんっと、莉緒さんには頭が上がりません。マジ感謝です」
「頭は上げて下さい。前が見えないじゃないですか」
「それもそうですね~~・・・それじゃあ、次に行こうか。次は何処から行く?」
「一番近い歌舞伎町から行きましょうか。5年連続ナンバーワンホストがターゲットでしたっけ?」
「オレ達でNo.1を勝ち逃げさせてやりましょう。地獄に送る事によってね」
「無理はしないでくださいね?」
しらみ潰しはまだ始まったばかりだ。
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