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三章 辿り着いた先は闇
102話 エンディングは流れない
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「・・・ハッ!そうでしたわ!私は闇取引の調査をしていたんですわ!こんな所で油を売ってる隙は・・・って、すごい怪我!一体何があったんですか!?」
急に饒舌になる女戦士。どうやらこれが素のようだ。紫の宝石は装着者を操る魔法が何かを封じ込めていたのだろう。
「アンタが持ってる斧見てみ?俺の血が付いてるから」
「ということは私が?・・・大変申し訳ございません!私にもどうしてこうなったのか分からないんです・・・」
「だろうな。悪いんだけど、魔法使えるか?俺まだ覚えてないんだ・・・」
「精度は低いですが、治癒魔法なら・・・」
女戦士の手から緑色の淡い光が発生する。光は俺の傷を紡ぐように塞いでいき、出血を止めてくれた。
「ふぅ、助かったぜ。あんた、名前は?」
「申し遅れましたわ。私はコンパス騎士団騎士団長ニア・ストレングスですわ!」
騎士団長・・・富豪達が話していた騎士団長とは彼女のことだったのか。戦わずに洗脳で無力化したというわけか。
「自己紹介ありがと。俺は五十嵐雷太。雷太と呼んでくれ。仲間がこの奴隷オークションに出品されちまったって聞いてここまで来たんだ」
「なるほど!貴方もそうなのですね!私も最近港町で発生している行方不明事件を追っていたらここに来たんですの!」
「まあ、結構な騒ぎになってたし、騎士団が動くのも納得だな。もっと詳しい説明をしたいんだが、後でで良いかな?オークションの警備してた奴らを片付けないと・・・」
「あら?それはもう貴方のお仲間?がすでに終わらせてますわよ?」
「えっ?」
振り向くと、そこにあったのは地獄のような光景だった。血の海、その血の海で横たわる戦士達そして、剣を真っ赤に染めたシャルロット。その肩にはシャルロットが持ち上げられている。
「ら、ライタ・・・どうだ?私も成長しただろ?」
「お前まじかよ・・・成長しすぎだろ・・・」
そういえば、ニアとの会話中邪魔がまるで入らなかった。シャルロットが蹴散らしていたからなのか。しかも、剣が血で汚れ、欠けている事から魔法ではなく、剣を武器に戦ったのだろう。
成長という言葉では言い終わらせないほどの飛躍だ。
「ただ、すまん。ドルクを殺してしまった。殺すのではなく逮捕すべきだったのに・・・」
「この男は私によく分からない兜を被せた男ですわね。この男が奴隷取引の黒幕だったんですか」
「そうだ。とんでもないクズだったから、死んで当然か・・・」
「ホント、その通りだよな?」
胸を貫かれ、死亡したドルクの口が動き喋りだす。3人はすぐさま戦闘態勢に入る、
「驚かせて悪かったな!はっはぁ!オイラ驚かせるのが大好きなんだよっと!」
そう言いながらドルクは立ち上がり、紳士的なお辞儀を披露する。
「初めまして、地上世界のみなさま。オイラはアスモ。地下で暮らす悪魔の1人でございます」
どうやら、まだエンディングは流れないみたいだ。
急に饒舌になる女戦士。どうやらこれが素のようだ。紫の宝石は装着者を操る魔法が何かを封じ込めていたのだろう。
「アンタが持ってる斧見てみ?俺の血が付いてるから」
「ということは私が?・・・大変申し訳ございません!私にもどうしてこうなったのか分からないんです・・・」
「だろうな。悪いんだけど、魔法使えるか?俺まだ覚えてないんだ・・・」
「精度は低いですが、治癒魔法なら・・・」
女戦士の手から緑色の淡い光が発生する。光は俺の傷を紡ぐように塞いでいき、出血を止めてくれた。
「ふぅ、助かったぜ。あんた、名前は?」
「申し遅れましたわ。私はコンパス騎士団騎士団長ニア・ストレングスですわ!」
騎士団長・・・富豪達が話していた騎士団長とは彼女のことだったのか。戦わずに洗脳で無力化したというわけか。
「自己紹介ありがと。俺は五十嵐雷太。雷太と呼んでくれ。仲間がこの奴隷オークションに出品されちまったって聞いてここまで来たんだ」
「なるほど!貴方もそうなのですね!私も最近港町で発生している行方不明事件を追っていたらここに来たんですの!」
「まあ、結構な騒ぎになってたし、騎士団が動くのも納得だな。もっと詳しい説明をしたいんだが、後でで良いかな?オークションの警備してた奴らを片付けないと・・・」
「あら?それはもう貴方のお仲間?がすでに終わらせてますわよ?」
「えっ?」
振り向くと、そこにあったのは地獄のような光景だった。血の海、その血の海で横たわる戦士達そして、剣を真っ赤に染めたシャルロット。その肩にはシャルロットが持ち上げられている。
「ら、ライタ・・・どうだ?私も成長しただろ?」
「お前まじかよ・・・成長しすぎだろ・・・」
そういえば、ニアとの会話中邪魔がまるで入らなかった。シャルロットが蹴散らしていたからなのか。しかも、剣が血で汚れ、欠けている事から魔法ではなく、剣を武器に戦ったのだろう。
成長という言葉では言い終わらせないほどの飛躍だ。
「ただ、すまん。ドルクを殺してしまった。殺すのではなく逮捕すべきだったのに・・・」
「この男は私によく分からない兜を被せた男ですわね。この男が奴隷取引の黒幕だったんですか」
「そうだ。とんでもないクズだったから、死んで当然か・・・」
「ホント、その通りだよな?」
胸を貫かれ、死亡したドルクの口が動き喋りだす。3人はすぐさま戦闘態勢に入る、
「驚かせて悪かったな!はっはぁ!オイラ驚かせるのが大好きなんだよっと!」
そう言いながらドルクは立ち上がり、紳士的なお辞儀を披露する。
「初めまして、地上世界のみなさま。オイラはアスモ。地下で暮らす悪魔の1人でございます」
どうやら、まだエンディングは流れないみたいだ。
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