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面接
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緊張する。
これほど緊張することが今までにあっただろうか。
いやない。
しかしバイトの面接前にこんなんだったら面接本番になったらどうなるのだろう。
心臓が止まってしまうのではないのだろうか。
『えーと、メイルさ~ん!どうぞ入ってください』
面接会場となっている事務室から若い男の声が聞こえてくる。
店長の声だ。
バクバクと心臓の脈が早くなる。
(ヤバイ!ヤバイ!どうしよう!)
しかしこんな所で座っているだけじゃ何も始まらない。
意を決してゆっくりとドアを開ける。
これでもちゃんと面接のガイドブックは読んだ。基本的な事は分かっている。
ドアの先にはイスに行儀よく座ったブラウンの瞳と黒髪の青年がいた。
その青年こそ店長だ。バイト募集のポスターに顔写真があったので分かる。
(店長に御辞儀しなきゃ・・・)
頭の中で唱えながら油音を立てないようにゆっくりとドアを閉め、軽く頭を下げるをする。
青年はそんな私の姿を見て爽やかに笑う。
その笑顔のせいかは分からないが少し顔が熱くなったのに気づいた。
「どうぞ、そこのイスに座ってください」
「は、はい」
「じゃあもう一度名前を言ってもらえるかな?」
「タウンから来ましたメイルです。よろしくお願いします」
「ハハハ!硬いねぇもしかしてバイトの面接初めて?」
緊張が表に出ていたらしく、あまりの恥ずかしさに赤面する。
「じゃあ早速始めようか。君は生き物は好きかい?」
「はい!嫌いだったらペットショップになんか面接は来ません!」
「ハハハ!だよね!良かった。じゃあ合格だ」
「はい!・・・ってええ!」
(いやいや待ってくれよ店長さん!そんなに簡単で良いのかよ!)
ガイドブックには5・6個は質問されると書いてあったのでつい驚いてしまう。
しかし顔は至って真面目だ。
本気で言っているのだろう。
「これからよろしくねメイルさん。そしてようこそ!モンスター専門ペットショップリーベへ!」
「・・・へ?モンスター・・・専門?」
なんだか嫌な予感がした。
これほど緊張することが今までにあっただろうか。
いやない。
しかしバイトの面接前にこんなんだったら面接本番になったらどうなるのだろう。
心臓が止まってしまうのではないのだろうか。
『えーと、メイルさ~ん!どうぞ入ってください』
面接会場となっている事務室から若い男の声が聞こえてくる。
店長の声だ。
バクバクと心臓の脈が早くなる。
(ヤバイ!ヤバイ!どうしよう!)
しかしこんな所で座っているだけじゃ何も始まらない。
意を決してゆっくりとドアを開ける。
これでもちゃんと面接のガイドブックは読んだ。基本的な事は分かっている。
ドアの先にはイスに行儀よく座ったブラウンの瞳と黒髪の青年がいた。
その青年こそ店長だ。バイト募集のポスターに顔写真があったので分かる。
(店長に御辞儀しなきゃ・・・)
頭の中で唱えながら油音を立てないようにゆっくりとドアを閉め、軽く頭を下げるをする。
青年はそんな私の姿を見て爽やかに笑う。
その笑顔のせいかは分からないが少し顔が熱くなったのに気づいた。
「どうぞ、そこのイスに座ってください」
「は、はい」
「じゃあもう一度名前を言ってもらえるかな?」
「タウンから来ましたメイルです。よろしくお願いします」
「ハハハ!硬いねぇもしかしてバイトの面接初めて?」
緊張が表に出ていたらしく、あまりの恥ずかしさに赤面する。
「じゃあ早速始めようか。君は生き物は好きかい?」
「はい!嫌いだったらペットショップになんか面接は来ません!」
「ハハハ!だよね!良かった。じゃあ合格だ」
「はい!・・・ってええ!」
(いやいや待ってくれよ店長さん!そんなに簡単で良いのかよ!)
ガイドブックには5・6個は質問されると書いてあったのでつい驚いてしまう。
しかし顔は至って真面目だ。
本気で言っているのだろう。
「これからよろしくねメイルさん。そしてようこそ!モンスター専門ペットショップリーベへ!」
「・・・へ?モンスター・・・専門?」
なんだか嫌な予感がした。
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